Material One Down [CD]
ハービー・ハンコック『フューチャー・ショック』のプロデュースでも知られる、ビル・ラズウェルとマイケル・バインホーンによる音楽プロジェクト「マテリアル」、82年にリリースされたマテリアルのセカンド・アルバム「One Down」。70年代にニュー・ヨークの実験音楽シーンに触発されていたジャズベーシストのビル・ラズウェルは80年代に入るとその頃最も新しい音楽のヒップホップ・ミュージック・シーンに合流し、スクラッチやエレクトロニクスを駆使した作品を創り出していく、マイケル・バインホーンは、その後にサウンドガーデン、エアロスミス、オジー・オズボーン、レッド・ホット・チリ・ペッパーズを始めとするロック界のアイコンたちのプロデュースを数多く手掛け、その特長のひとつに「巨大なギター・サウンドの壁」を表現し成功する。本作はブラックコンテンポラリー界からナイル・ロジャース、メジャー・デビュー前のホイットニー・ヒューストンなどが参加し、翌年のラズウェル / マテリアル全面バックアップによるハービー・ハンコックのアルバム『フューチャー・ショック』でのスクラッチやエレクトロニクスを駆使したヒップホップの名盤として高い評価を受け、グラミー賞を受賞する、その布石となったアルバムで、 全面でファンク・チューンが展開するが、アーチー・シェップ、オリバー・レイク、フレッド・フリスらの参加により、単なるメジャー系の音作りに終わらせていない当時のハイブロウな高密度なファンク・ワールドが展開されている。
「Take A Chance」
「Come Down」 (Feat Bernard Fowler and Nile Rodgers)
「Time Out 」
「Memories」(Feat Whitney Houston)
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