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Herbie Hancock Mr.Hands [CD]


Mr Hands

Mr Hands

  • アーティスト: Hancock, Herbie
  • 出版社/メーカー: Sony Bmg Europe
  • 発売日: 2001/04/17
  • メディア: CD


佐藤博のアルバム「アウェイクニング(覚醒)」でもチョット紹介したハービー・ハンコックのアルバム「Mr.Hands」普通ハービー・ハンコックのアルバムの中で企画もの的な扱いで比較的無視されがちの本作だが、ハービー・ハンコックのキーボード・プレイヤーのエッセンスがビッシリ詰まった作品。様々なセッションで構成されているのは、それまでのアルバムの未発表テイクにハービー・ハンコックがシンセサイザーをダビングし統一感を持たせ、一枚のアルバムに仕上げた。とにかくオクラいりにしてしまうには惜しい演奏ばかりで、このアルバムを作ることを前提にこれらの曲をアウト・テイクしていたのではないかと思わせる素晴らしい内容の曲ばかりで、ハービー・ハンコックの70年代の総決算と80年代の予告編という面白いアルバムである。


「Calypso」ロン・カーター(b)トニー・ウィリアムス(dr)とシーラ・エスコヴェド(per)はシーラ・Eの本名である、マイナー・カリプソという珍しい曲調と、このトリオでハービー・ハンコックがシンセサイザーをプレイしているのはこの曲だけで貴重なテイクと言える。

「Just Around The Corner」前作の「モンンスター」のアウト・テイクでファンキーなナンバー、ハービー・ハンコックのローズ・ピアノのソロとそれをあおりまくるアルフォンス・ムザーンのドラムが凄い。

「4am」アルバム「サンライト」のアウト・テイクと思われる、天才ジャコ・パストリアス(b)ハーヴィー・メイソン(dr)のトリオの演奏。

「Textures」このアルバムの為に新しく録音したハービー・ハンコックの一人でレコーディングしたナンバー、佐藤博のアルバム「アウェイクニング(覚醒)」でも使っていたリン・ドラムを始めて使っている(佐藤博のアルバムより2年以上も前に使っている)すべてシンセサイザーを使いながらもヒューマンなサウンドに仕上げているのが素晴らしい。

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NO14Ruggerman

「Calypso」と「4am」を聴き比べるとそれぞれの
偉大なベーシストのにおいが感じ取れて楽しませて
戴きました。
by NO14Ruggerman (2021-06-20 00:20) 

ameneko

NO14Ruggerman さん
ロン・カーターもトニー・ウィリアムスもジャコ・パストリアスもハーヴィー・メイソンも全盛期の頃のアウト・テイク、お蔵入りにならなくて良かったです。
by ameneko (2021-06-20 21:12) 

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