ティンパン・アレー キャラメル・ママ [CD]
細野晴臣、鈴木茂、松任谷正隆,林立夫を中心としたサウンド・クリエイターの集合体で、その他に、矢野誠、矢野顕子、坂本龍一、後藤次利、南佳孝、吉田美奈子、山下達郎、などが、出入りして、より広い音楽性を追及、その後の日本のポップスのベースとなっていく。
このアルバムは4人の個性をだすために、持ち寄った曲をミュージシャンを含めプロデュースしていく。細野担当の曲は、5曲目のニューオリズンサウンドに日本語を入れた、面白い曲と、9曲目のチャイナ的な、エキゾチックな曲。鈴木担当の曲は、3曲目と7曲目ともに松本隆と共作で、松本の味が良く出ている。林立夫の担当の曲は、2曲目と6曲目でファンクでソウルフル色が濃い曲、特に後藤次利の当時まだ珍しいチョッパーベースが素晴らしい。松任谷の担当は、4曲目と8曲目、4曲目は、荒井由実の作品で、松任谷が歌っている、初の共作、8曲目の細野のベースも素晴らしい。残りの2曲は、4人でのプロデュースです。
「ソバカスのある少女」
サディスティック・ミカ・バンド 黒船 [CD]
1974年、日本は空前のフォークソングブーム、ロックはブルースロック、ニューミュージックそんな言葉もまだ無い中、黒船は作られ、加藤和彦を中心に色々な意味で日本の音楽を変えていくぞ、そんなコンセプトで黒船というタイトルにしたんだと思う。加藤和彦の哀愁のある世界、高中正義のギターサウンド、小原礼の当時やりたかったファンキーなサウンド、高橋幸宏の素晴らしいドラム、メンバー全員でのインストルメンタル、そして、ミカのオシャレなボーカル、そして最後にプロデューサーのクリス・トーマスの参加、彼はビートルズのホワイトアルバム以降のスタッフで、当時のイギリスの最先端の技術で、編集して、日本人の技術者が呆然としていたらしい、彼は当時、エルトン・ジョンやロキシーミュージック等のプロデューサーもしていましたよ。今でも歌われている、名曲タイムマシンにお願いが入っています。
チョット面白い話なんですが、この後、加藤和彦とミカは離婚して、バンドは解散し、ミカはロンドンでクリス・トーマスと暮らすのですが、その時面白いバンドがいるので見に行くと、まだ無名のセックス・ピストルズを見ることになるのですが、クリスはどう思うと?ミカに聞き、ミカが絶対にやった方がいいよと言われて、じゃあやるよとプロデュースをする事になっていき世界初のパンクロックバンドとして世の中に出ていく事になっていく。ミカの一言が凄いよね。
「塀までひとっとび」
Join Mitchell Mingus [CD]
ジョニ・ミッチェルの知的で、感性豊で情感あふれるアルバム、ジャズ・ベースの巨人チャールズ・ミンガスに捧げられたもので、正式にミンガスとジョニの合作アルバムであり、制作途中でミンガスが亡くなり結果的に追悼アルバムとなってしまった。ジョニが歌詞を書き、ミンガスが曲をを作るそんな形の合作であったらしい。曲との間に所々にミンガスの生の声のインタビューが入っているのも面白い。この頃からジャズのミュージシャンを使い始めたジョニ、今回はジャコ・パストリアス、ウェイン・ショター、ハービー・ハンコック、ピター・アスキン等の素晴らしい演奏で、ジョニの歌声が広がっていく。特にジャコ・パストリアスの演奏が秀逸です。最後の曲、名曲Goodbye Pork Pie Hat(Jeff BeckのWiredにも入っている)もちろん、ミンガスの曲で彼がこの曲を依頼してジョニが作詞をしたのですが、完成の2日前に亡くなってしまう、そんな事を知ってアルバムを聴き終える、どうですか。
「The Dry Cleaner from Des Moines」
Boston [CD]
1曲目の大ヒット曲「More Than A Feeling」の素晴らしいイントロで始まるBostonのデビューアルバム。リダーのトム・ショルツが1人でデモテープを作りそれが認められてレコード会社と契約となりデビューとなっていくアルバム。その練り上げられた楽曲は、アメリカンハードロックとメロディアスなボーカルとハーモニーを洗練し、わかりやすいサウンドを考えて創り上げている。後のAORや、ジャニー、エイジアなどに影響を与えていく事になっていく布石的なアルバム。ちなみに、トム・ショルツはロック界のインテリと言われていて、マサチューセッツ工科大学卒業、このアルバムの独自のギターサウンドのエフェクターも自作していて、のちのSR&D(Scholtz Research & Development)という会社を立ち上げていくことになる、Scholtz Research & Development)はエフェクター及びギターアンプのブランド名である。
「More Than A Feeling」
Gino Vannlli Brother To Brother [CD]
Brother To Brotherは1978年、ジノ・ヴァネリの6作目のアルバム、名曲 「I Just Wanna Stop 」のビックヒットでアルバムもプラチナディスクに輝いた、次作のNightwalkerに繋がっていく作品。
ジノと言えば、初期のころのプログレッシブロックのイメージで、ややマニアックな音楽から、ドラマティックなAORサウンドに変わっていく、前作までは、キーボードを中心としたプログレ的な、ちょっと過激なアレンジを変え、素晴らしいミュージシャンを導入したことが、より聞きやすいAORサウンドに変わっていく、Saxのアーニー・ワッツはリー・リトナーのバンドで、Bassのジミー・ハスリップはイエロージャケットで、まだ無名だったGuitarのカルロス・リオスなどの演奏力で、難解で複雑な楽曲を解かりやすく心に響かせる事になっていく。
「I Just Wanna Stop 」
初めまして。 [CD]
初めまして。アメネコと申します。
今回初めてのブログを書きます、不慣れな為お見苦しいとは思いますが、よろしくお願いいたします。
最初のCDアルバムは、Earth,Wind&Fire All'N All 邦題「太陽神」です。
1977年発売で、メンバー自身も当時トップ3に入る出来だといっているアルバム、ジャケットもピラミッドのイラスト(日本人の長岡秀星の作品)で分かるように、アフリカ音楽をファンクに導入されていて、当時としてはまだ、珍しいことですが、これでよりEarth,Wind&Fire らしい音楽になった作品です。名曲、ファンタジーのフィリップ・ベイリーのファルセット、ジュピターではモーリス・ホワイトの存在感抜群なボーカル。リードボーカルが二人以上いるバンドは、強いですね。演奏力もピカイチで特にブラスセクションは素晴らしいく影響を与えたミュージシャンもたくさんいると思います。今でもトップクラスの演奏をしているので、嬉しい限りです。
「Fantasy 」