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村田有美 Krishna [CD]


クリシュナ [BRIDGE-282](2019年最新リマスタリング / 紙ジャケット仕様・帯・解説・歌詞付き)

クリシュナ [BRIDGE-282](2019年最新リマスタリング / 紙ジャケット仕様・帯・解説・歌詞付き)

  • アーティスト: 村田有美
  • 出版社/メーカー: ブリッジ
  • 発売日: 2019/11/27
  • メディア: CD


村田有美が1980年に発表したセカンド・アルバム『クリシュナ』。サウンド・プロデューサーを清水靖晃、コ・プロデューサーを笹路正徳が務め、村田有美 (vo)、土方隆行 (g)、笹路正徳 (key)、清水靖晃 (sax)、村川聡 (cho)、富倉安生 (b)、渡嘉敷祐一 (ds)、穴井忠臣 (perc)、Ohno Strings Section、MARIAH Super Horn Sectionという編成でマライアのメンバーの全面参加の元制作されている。ファンキーなヴォーカル・スタイルから、か弱くハスキーなヴォーカルまで、変幻自在な彼女のヴォーカルの魅力がマライア・プロジェクトのバックアップの元、存分に生かされおり、一気に覚醒したかのようなエネルギーに満ちている。ジャズ、ロック、ファンク、ディスコ、ブギー、フュージョンなど様々な要素が交錯し、表現力豊かなヴォーカルに乗って、ドラマティックに展開していくサウンドは、当時の時代の空気感を汲みつつ、マライア・プロジェクトの野心に満ちた実験精神と共に鮮やかな彩りを放っている。


「Let It Blow」マライアらしい凝ったアレンジとパワフルな歌声。

「Morning Telephone」表現力豊かで、同じ人とは思えないほどの歌声。

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マライア アウシュビッツ・ドリーム [CD]


アウシュビッツ・ドリーム

アウシュビッツ・ドリーム

  • アーティスト: マライア
  • 出版社/メーカー: キングレコード
  • 発売日: 2018/02/07
  • メディア: CD


マライア のセカンド・アルバム、清水靖晃を中心に、ジャズ・シーンで知り合ったキーボード・笹路正徳、ドラム・山木秀夫、清水と共に「小林泉美&フライングミミバンド」のメンバーだったギター・土方隆行、ベース・渡辺モリオにより、「清水靖晃グループ」を結成。その後に周辺ミュージシャン、スタッフを含めて「マライア・プロジェクト」と称する音楽制作集団を結成(初期の頃はスクエアの伊東たけしとトランペットの岡野等もいてライブでブレッカー・ブラザースみたいな事をやってました、秋山一将もいたことがあります)。 カテゴライズが難しいバンドで、ジャズ、フュージョン、ハード・ロック、プログレッシブ・ロック、テクノ、ニューウェーブといった要素を含んでいる、 山木は SHOGUNに在籍していることもあり当初はゲスト・メンバー扱いだったが、セカンド・アルバムから正式メンバーとなっている。前作のYEN TRICKSよりも、プログレッシヴ・ロックとしての完成度は増し、ダークなテーマを採用したコンセプトアルバムとして、統一感もバランスもしっかりしている。ビジュアル系のような村川ジミー聡のボーカル、まだビジュアル系なんて言葉も無い時代、独自のポップ感覚とハイ・レベルの音楽性が寄り添ったアルバム。
2018年に再発されたレーベルも80年代初頭に伝説の関西のプログレハードロック・バンドの「ノヴェラ」ビジュアル系の元祖と言われたバンドと同じレーベルで、マライアはジャズ・フュージョン系じゃなくプログレッシブロックのカテゴリーにも入っているのかと思わせたアルバム。その後もアルバムを出すたびにコンセプトが全然違うので、賛否両論があったりしたバンドでした。秋本奈緒美の「Rolling 80's」や亜蘭知子の「神経衰弱」デビューをマライアがプロデュースしている、他にも色々なアーティストと関わっている。


「the introduction~auschwitz dream」クイーンからインスパイアされたようなコーラス、演奏力もアンサンブル抜群、海外でも通用しそうなプログレッシブロック、でも村川ジミー聡のボーカルが弱いとの声が多かった。

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加藤和彦  それから先のことは... [CD]


それから先のことは...

それから先のことは...

  • アーティスト: 加藤和彦
  • 出版社/メーカー: ユニバーサル ミュージック
  • 発売日: 2017/06/28
  • メディア: CD


ミカ・バンドや他のメンバーをとりあげていたのに、リーダーの加藤和彦を取り上げていなかったので、アルバム「それから先のことは…」を紹介したいです。1976年に発売された加藤和彦の3枚目のソロ・アルバムで、サディスティック・ミカ・バンドの解散後、ソロ・アルバムとしては5年ぶりとなり、当時同棲をはじめていた安井かずみとの最初の共作アルバムとなった。 加藤はミカ・バンド時代から彼らの出す音を再現しようと努力してきたが果たせなかったため、それを果たす為にアメリカのアラバマに渡り、マッスル・ショールズ・リズム・セクションとの共演をすることに、ジミー・ジョンソン、バリー・ベケット、ロジャー・ホーキンス、デヴィット・フットらサザン・ソウルの好きな人にはたまらない豪華なメンバーで、アラバマでリズム体とホーンを収録し、マイアミでストリングスを加え、ロサンゼルスにてミックス・ダウンが行なわれた、なんて贅沢な、加藤らしいレコーディング。彼らしい洒落たポップ・センスとミュージシャンとも絶妙な味わいを聴けるアルバム。
後年、加藤は本作を「私小説アルバムのようなもの」と。


「シンガプーラ 」加藤和彦と安井かずみとの共作による初のシングルである。久しぶりに聴いたけど名曲です。ミカ・バンドを解散後、シンガポールをはじめとする東南アジア諸国を旅するなどして、アジアとしての日本を再認識したらしく、その時の事を歌っているらしい。


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土方隆行 スマッシュ・ザ・グラス [CD]


スマッシュ・ザ・グラス

スマッシュ・ザ・グラス

  • アーティスト: 土方隆行
  • 出版社/メーカー: インディペンデントレーベル
  • 発売日: 1995/07/20
  • メディア: CD


ライヴ・サポートで日本の音楽シーンを支えた、日本を代表するギタリスト、プロデューサー、アレンジャーの土方隆行のファースト・アルバム。小林泉美のバンドでデビューした後、スタジオ・ミュージシャンとして活動を開始、このファースト・アルバムに参加しているミュージシャンは、マライアのメンバーだった清水 靖晃(sax)、笹路 正徳(key)、村田 聡(vo)をはじめ、渡辺 モリオ(b)、富倉 安生(b)、渡嘉敷 祐一(ds)、山木 秀夫(ds)、村田 有美(vo)、織田 哲郎(vo)等という豪華メンバーが顔を揃えています。ボーカルはマライア軍団の村川ジミー聡と村田有美が担当、全8曲中5曲はヴォーカル曲、インスト系は3曲の構成で、マライアのメンバー全員での作曲・編曲がほとんどで、マライアらしい一筋縄ではいかぬ凝ったアレンジに、ファンキーでポップでそのなかでもプログレッシブロックの要素が入ったナンバーや村田有美のバラードなど、そして土方の素晴らしいファンキーなカッティングのギター・プレイやプログレッシブロックのアンサンブルを感じさせるプレイやAORを感じさせるギター・サウンドなど十分堪能出来るアルバムだと思います。無名時代の織田哲郎のコーラスも聴けます。


「DANCE THIS NIGHT AWAY」キャッチーなメロディーを持ったヴォーカル曲。


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笹路正徳  Hot Taste Jam [CD]


ホット・テイスト・ジャム<限定CD>

ホット・テイスト・ジャム<限定CD>

  • 出版社/メーカー:
  • メディア: CD


笹路正徳 は慶應義塾大学在学中の1977年、「鈴木勲グループ」に参加し、ジャズ・ピアニストとしてプロのキャリアをスタートさせる。(この年から始まったライブ・アンダー・ザ・スカイを見に行き「鈴木勲グループ」で、その後もマライアや渡辺香津美のバンドなどで何度も彼ののプレイを見て良いプレイヤーだなあと思ったのを思い出す。)その後も秋山一将、清水靖晃、渡辺香津美などのグループやマライアなどで活躍、そんな彼のファースト・アルバム。マライヤ・ファミリーのメンバー達を中心にロック・ファンク・フュージョンなどをクリエイティブに展開したセンス溢れるアルバムとなっている。その後はプロデューサーとしてプリンセス・プリンセス、UNICORN、SHOW-YA、スピッツ、the brilliant green、コブクロなどを次々にヒットさせていく、日本のトップクラスのプロデューサーになっていく。


「Hot Taste Jam」笹路のオリジナルで、パンチのきいたホーン、チャーミングなコーラス、清水の太いサックスのソロ、土方の切れの良いカッティングのギター、渡嘉敷の軽快なドラム、岡沢章のファンキーなベース、そして笹路のファンキーなハービー・ハンコックばりのソロ。アレンジのセンスも抜群に良い。

最近は不定期に「MusicReview」で活動、メンバーは笹路正徳(Key)・渡嘉敷祐一(Dr)・岡沢章(EB,Vo)・土方隆行(EG)、曲は「Living For The City」スティーヴィー・ワンダーの名曲。

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清水靖晃 Far East Express [CD]


ファー・イースト・エクスプレス

ファー・イースト・エクスプレス

  • 出版社/メーカー: キングレコード
  • 発売日: 2000/06/21
  • メディア: CD


清水靖晃、様々な楽器を扱うマルチプレイヤーとなり、とりわけサキソフォンの演奏に秀でた気鋭の音楽家として表舞台に登場する、10代で池田芳夫カルテット加入、二十歳で日野元彦、杉本喜代志、向井滋春のグループにその後は、ジャズだけではなく小林和泉&フライング・ミミ・バンドの要のミュージシャンになったり、スパーバンドのKYLYNのメンバーに、音楽制作集団「マライア・プロジェクト」始動したり、渡辺香津美のバンドでアメリカでのツアーに参加したり、「清水靖晃&サキソフォネッツ」としての活動を開始したり(一見グループのようだが、実際は清水単独のプロジェクト)そんな彼の、セカンド・アルバム、(ファースト・アルバムはCDになっていないので)、サックス奏者としてはもちろん、自ら作曲・編曲したスコアを携えてニュー・ヨークに弱冠23歳で単身で乗り込んで制作したアルバム、ニュー・ヨークの凄腕ミュージシャンと渡り合い、純粋にサックス奏者としてのプレイする最後のアルバム。


「Hung Up」清水のソロのパートは一度テンポをおとしてバラード風からアップ・テンポする清水らしいアレンジになっている。

ファースト・アルバムからの付き合いがある坂本龍一とこんなこともしてました、A TRIBUTE TO N.J.P. (TV Session 1986)坂本龍一 with 清水靖晃

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The Milky Way サマータイム・ラヴ・ソング [CD]


サマータイム・ラヴ・ソング

サマータイム・ラヴ・ソング

  • 出版社/メーカー: キングレコード
  • 発売日: 2020/08/22
  • メディア: CD


片岡義男の小説・エッセイ集「サーフ・シティ・ロマンス」のイメージを音楽で表現するというコンセプトのアルバム、松田聖子のアレンジなどでも有名な信田かずおと松下誠の師弟コンビが結成したミルキー・ウェイ唯一のアルバム、これが松下誠の『FIRST LIGHT』に勝るとも劣らぬ絶品メロウな和AORとなっていて好きな人にはたまらない内容、ジャケット写真は浅井慎平で、あの日の夏の気分に浸れる。ナタリー・コール「LA COSTA」をカヴァーした「サーフィン・サマー(浜辺のサンバ)」やニック・デカロが自身のアルバムの1曲目で取り上げた名曲「ジャマイカ・ムーン」などが入っている、アルバム・タイトル通りリラックスできるメロウな内容。


「Under The Jamaican Moon」ニック・デカロのカヴァー

「La Costa」ナタリー・コールのカヴァー

「夏の日の恋」夏の海で聴いたら最高です。

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岡沢章 ギリシャについて書かれた本 [CD]


ギリシャについて書かれた本 [+3]

ギリシャについて書かれた本 [+3]

  • 出版社/メーカー: 日本コロムビア
  • 発売日: 2013/08/28
  • メディア: CD


ベースとボーカルが出来るもう一人は、日本が誇るセッション・ベーシスト岡沢章、彼のもうひとつの顔は希代のソウル・シンガーだった。自身のベースを含む稲垣次郎とソウル・メデイアが繰り出すファンキーなグルーヴに乗るソウルフルなヴォーカルが聴けるアルバム、73年に発表された当時としては異色のヴォーカル・アルバム。ジャズ・ロックを志向していた稲垣次郎がソウル・メディアの一員として岡沢を71年ごろに迎え、ベースのほかヴォーカルもフィーチャーしていたのだそうで、ついには、岡沢名義のソロ・アルバムとして、稲垣次郎とソウル・メディアが演奏するフル・アルバムが制作されました。全12曲のうち、日本語の詞が10曲で、後はマーヴィン・ゲイの「愛のゆくえ」ことWhat’s Going On とギルバート・オサリバンの「アローン・アゲイン」。さらに、ボーナス・トラックとして72年にサミーを加えたソウル・メディアで制作したアルバム『レット・イット・ビー』から「ユア・ソング」「スマック・ウォーター・ジャック」「遥かなる影~ウォーク・オン・バイ~恋の面影」のメジャーな3曲を収録しています。こうした英語の歌には、岡沢さんは独特のフィーリングを持っていると思います。ブラッド、スウェット&ティアーズの影響があり、歌謡曲やフォークが全盛期の時にこんなアルバムがあったことに、驚きを隠せないです。ちょっと前に紹介したThe Players のベーシストです。


「Whatever In The Ruin」73年という時代も感じる事が出来るが、ジャズ・ロックだけでなくブラス・ロック要素も感じられる。

おまけで、ずっと前に紹介した吉田美奈子のアルバム「Light´n Up」から岡沢章と吉田美奈子のデュエット曲で「風」、バラードの名曲です。

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渡辺直樹 STAR CHILD [CD]


スター・チャイルド

スター・チャイルド

  • アーティスト: 渡辺直樹
  • 出版社/メーカー: 株式会社メルダック
  • 発売日: 1987/10/21
  • メディア: CD


キャンディーズのバック・バンド、MMP、スペクトラム、AB'S など名門グループを経て、敏腕ベーシスト、渡辺直樹が発表した2ndソロ・アルバム。作詞を元AB'Sでパラシュートの安藤芳彦に任せ、全ての作曲と編曲を渡辺自身が行い歌っている、MMPでは、コーラスのアレンジを担当、キャンディーズの3人にも歌唱指導をしていたほどの歌唱力で、このアルバムでは、ベース・プレイよりもヴォーカルにスポットをあてている。SHOGUN、AB'Sの芳野藤丸 (g)や元スペクトラムでAB'Sの岡本郭男 (ds)、再結成時のAB'Sにも参加していた山田秀俊 (key)、さらにパラシュートの松原正樹 (g)、今 剛 (g)、さらに角松敏生のバンドでも活躍した浅野祥之 (g)、江口信夫 (ds)が前作に続いて参加。他、豪華ミュージシャンたちも多数参加。彼の透明感と柔らかさのある歌声から、よりマイルドで明るく、メロディアスでポップなアルバムとなっている。オリジナルのAB'Sの長所を最も良い形で継承しているのは渡辺直樹かもしれない。その後は、ベース奏者としてB'zや大黒摩季や鬼束ちひろなど数多くの サポートして活躍している。


「STAR CHILD」とは2001年宇宙の旅の結末に登場する新人類の子供の事を指す。渡辺直樹は、本当にヴォーカリストとしても素晴らしい歌声である。


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松下誠  First Light [CD]


FIRST LIGHT(+1)

FIRST LIGHT(+1)

  • アーティスト: 松下誠
  • 出版社/メーカー: ブリッジ
  • 発売日: 2019/07/31
  • メディア: CD


セッション・ギタリスト&アレンジャーとして80年代前半のシティ・ポップを代表するアーティストの松下誠のファースト・アルバム、お洒落できめ細やかなアレンジ、特にギタリストだけあってギター・サウンドが素晴らしい、そして計算されつくした甘いボーカル・ワーク、一流プレイヤーたちによる演奏。80年代頭のシティ・ポップを代表するアルバムでジャパニーズAORの最高傑作の一つ。ライトな感覚のシティ・ポップ、メロウなナンバーなどのバランスのとれたアルバムで、全体的に心地良いアルバムで、好楽曲が揃っていてはずれがない。松下誠はその後、信田一男らとミルキーウェイ、芳野藤丸らとAB'Sでも活躍していく。


「First Light」爽やかで、伸びやかなナンバー。数原晋のフリューゲル・ホーンがお洒落である。

「September Rain」人気曲で日本語版と英語版の2曲が収録されています。

「Lazy Night」スティーリー・ダンを彷彿させる曲とそれに合ったギタリストらしいクールなギターが味わえる。

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