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Marcus Miller Free [CD]


Free by Marcus Miller (2007-07-25)

Free by Marcus Miller (2007-07-25)

  • アーティスト: Marcus Miller
  • 出版社/メーカー: Jvc Japan
  • メディア: CD


ニューヨークのブルックリン生まれで、20歳の頃にはニューヨークのスタジオ・シーンでかなりの需要を受けるようになっていたベーシストのマーカス・ミラー、プロデュースや音楽ディレクションに限ってみても、マイルス・デイヴィス、アレサ・フランクリン、ボズ・スキャッグス、ルーサー・ヴァンドロス、テイク6等々がある、そんなマーカス・ミラーの2007年にリリースしたソロ・アルバム「Free」その自由な感覚で作りあげる多彩なメロディとグルーブはマーカスでしか作りえないアルバムである。マーカスのオリジナルの曲も良いが、ガヴァーした曲の選曲とアレンジが素晴らしい、デニース・ウィリアムズの77年のヒット曲の「Free」、ヘレン・メリルやビル・エヴァンスが取り上げたジャズのスタンダード「When I Fall In Love」、スティーヴィー・ワンダーの「Higher Ground」、マイルス・デイヴィスの「Jean Pierre」タワー・オブ・パワーの「What Is Hip?」を取り上げていてマーカスの音楽に対するクリエイティブの高さに驚愕してしまう。


「Free (feat Corinne Bailey Rae)」デニース・ウィリアムズの77年のヒット曲を当時新進気鋭のコリーヌ・ベイリー・レイが歌っている、彼女の良さを最大限に引き出している。

「What Is Hip」タワー・オブ・パワーの73年のヒット曲、オリジナルは昨年の5月1日に紹介しているが、どちらも凄い演奏をしている、サンボーンもサックスで参加、オルガンはオリジナルで演奏しているチェスター・トンプソン。

「OOH!!!」レイラ・ハサウェイ(故ダニー・ハサウェイの娘)とマーカスの共作。

「When i fall in love」名作曲家ヴィクター・ヤングの作曲、名曲の「星影のステラ」も彼の曲、マーカスのバス・クラリネットの演奏が見れる映像。

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Seawind Window of a Child [CD]


Window of a Child (Blu-Spec) by Seawind

Window of a Child (Blu-Spec) by Seawind

  • アーティスト: Seawind
  • 出版社/メーカー: PID
  • メディア: CD


少し前に紹介した本多俊之のデビュー・アルバム「バーニング・ウェイブ」のバックを務めてくれたシ-・ウインド。彼女達の77年にリリースされたセカンド・アルバム「Window of a Child」プロデュースは人気ドラマーのハーヴィー・メイソン、前作よりポップな傾向をプッシュしたサウンドに仕上がり、特にハワイ出身のポーリン・ウィルソンのヴォーカルが一段と前面に出ている、ジェリー・ヘイ(Tp)を中心とした切れ味抜群のホーン・アンサンブルはこの後にアメリカ中でのセッションで活躍(EW&Fのホーン・アンサンブルも彼らです)ラリー・ウィリアムス(Key)やケン・ワイルド(B)らの他のメンバーのハイ・クオリティな演奏もこのバンドの特徴でバランス良く融合している。本作をリリース後にボズ・スキャッグスやジョージ・ベンソンとツアーをし更に人気を確立する。


「One Sweet Night」ヴォーカルのポーリン・ウィルソンのポップ・オリエンテッドなナンバー、ホーン・アンサンブルと当時の最先端のシンセサイザーをフィーチャーしている。

「Wings of Love」シー・ウインドらしいハイ・クオリティな演奏を聴かせてくれる、特にケン・ワイルドのベース・ソロが素晴らしい。

「Angel Of Mercy」ファンキーなホーン・アンサンブルが素晴らしい、シー・ウインドらしい多彩なナンバー。

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Dane Donohue [CD]


デイン・ドナヒュー(期間生産限定盤)

デイン・ドナヒュー(期間生産限定盤)

  • アーティスト: デイン・ドナヒュー
  • 出版社/メーカー: SMJ
  • 発売日: 2016/07/27
  • メディア: CD


1948年、オハイオ出身。カントリー・ミュージックで育ったが、60年代ロックに目覚め、1970年からミュージカル『ジーザス・クライスト・スーパースター』公演で北米~ヨーロッパ各地を巡った。本作は彼にとって唯一のアルバムで、AORの隠れた名盤と言われている。遅咲きの30歳でのアルバム・デビューで大人の憂いを秘めたシンガーソングライターというキャラクターだった。ラリー・カールトン、ジェイ・グレイドン、スティーヴ・ルカサーと超人気ギタリストが交互に登場。アーニー・ワッツ(sax)、スティーヴ・ガッド(ds)、チャック・レイニー(b)、マイク・ポーカロ(b)、ヴィクター・フェルドマン(vib)、コーラスにドン・ヘンリー、ティモシー・B・シュミットのイーグルス勢など売れっ子ミュージシャンが多く参加している。 プロデューサーのテレンス・ボイランはスティーリー・ダンの
ウォルター・ベッカーとドナルド・フェィゲンのバード大学の同級生で共に音楽活動をしていた、「Casablanca」の最後の方の盛り上げ方はそんなスティーリー・ダンの影響を感じる。


「Casablanca」ハイトーン・ヴォイスで甘く切なく歌われるバラードで,ラリー・カールトンのメロディアスなギターも胸に染みる、後半のヴィクター・フェルドマン(vib)とラリー・カールトンのソロとスティーヴ・ガッドの盛り上げ方も素晴らしい。

「Woman」まさにAOR,バック・ヴォーカルにはスティービー・ニックスの声が聴こえる

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Terence Boylan [CD]


Terence Boylan

Terence Boylan

  • アーティスト: Terence Boylan
  • 出版社/メーカー: (unknown)
  • 発売日: 1970/02/01
  • メディア: CD


ウォルター・ベッカー、ドナルド・フェィゲンのバード大学の同級生で当時一緒に音楽活動していたテレンス・ボイランは60年代に2枚のアルバムを制作、77年に本作のソロ・アルバム「テレンス・ボイラン」をリリース、ヒットはしなかったものの、イアン・マシューズのソロアルバム「スティーリン・ホーム」(78年)に「Don't Hang Up Those Dancing Shoes」と「Shake It」が取り上げられ、「Shake It」が全米13位のヒット曲となる。スティーリー・ダンの名作の「Aja」も同じ年でリリース、もちろんドナルド・フェィゲンもピアノで参加、コーラスはドン・ヘンリーがしている曲もある。スティーヴ・ルカサー、ジェフ・ポーカロ、ティモシー・B・シュミット、ジム・ゴードン、ラス・カンケル、チャック・レイニー、ウィルトン・フェルダー、ディーン・パークス、ヴィクター・フェルドマン、デビッド・ペイチなども参加、非常にAORとして質の高いアルバムで、スティーリー・ダンのマニアにはたまらないアルバム。


「Don't Hang Up Those Dancing Shoes」スティーリーダン的な音が一番感じられる曲、ドナルド・フェィゲンもピアノで参加。

「Hey Papa」この曲が個人的に一番好き。スティーヴ・ルカサーがギターを弾いています。

「Shake It」イアン・マシューズがカバー、ヒットさせてます。

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Mike Mainieri Wanderlust [CD]


Wanderlust

Wanderlust

  • アーティスト: Mainieri, Mike
  • 出版社/メーカー: Imports
  • 発売日: 2014/12/09
  • メディア: CD


この81年リリースされたアルバム「ワンダーラスト」この頃個人的に一番ハマっていたマイク・マイニエリのソロ・アルバム、前に紹介した彼がリーダーのステップス「スモーキン・イン・ザ・ピット」のアルバムから1年、フュージョンの名作と言われた彼のソロ・アルバム「ラブ・プレイ」から4年が経っていた、80年代に入ってからの初めてのソロ・アルバムはこれからの時代のジャズの方向性を感じられたし、またヴィブラフォンの透明感とスピード感も感じられ、そして何と言ってもウエザー・リポートのドラマーのピーター・アースキンとまだ21歳のマーカス・ミラーのリズム隊の(この二人の組み合わせはこの時だけ)グルーブの良さが際立っている。もちろんマイケル・ブレッカーのサックス・ソロも最高です。マイク・マイニエリのヴィブラフォンの良さが一番感じられるアルバムです。


「Bullet Train」マイク・マイニエリのソロの時とマイケル・ブレッカーのソロの時のリズム・パターンを変えているのがいいです。

「Sara's Touch」サラはマイク・マイニエリの奥さんです。

「Flying Colours」マイケル・ブレッカーのソプラノ・サックスの美しいテーマから、マイク・マエニエリのどこまでも続くソロが美しいです。

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Ben Sidran The Cat And The Hat [CD]


ザ・キャット・アンド・ザ・ハット(紙ジャケット仕様)

ザ・キャット・アンド・ザ・ハット(紙ジャケット仕様)

  • アーティスト: ベン・シドラン
  • 出版社/メーカー: ユニバーサルインターナショナル
  • 発売日: 2010/04/01
  • メディア: CD

前作の「ライブ・アット・モントルー」からの主要メンバーのマイク・マイニエリとの共同プロデュースとなった「The Cat And The Hat」。広い範囲に及ぶジャズ・スタンダード曲など、ジャズの作品を新旧混ぜた作品となっている。参加メンバーは、スティーブ・ガットとエイブラハム・ラボリエルという強力ナリズム隊、リー・リトナー、バジー・フェイトンのギター陣、ジェリー・ヘイ、ジョン・ヘンダーソン、マイケル・ブレッカー、トム・スコットのホーン陣、バック・ボーカルにルーサー・ヴァンドロスも参加している、これはマイク・マイニエリが連れてきたと思えるが、このメンバーならフュージョンになるのだが、独自の感性と彼のスタイルこだわるベン・シドランの音楽となってしまう。このアルバムの新しい試みは、ジャズの曲に歌詞を付けて歌うこと、このアレンジにマイク・マイニエリと共同であたっている、ジャズの名曲に尊敬の念を保った再生を図っている。ちなみにマイク・マイニエリはティム・ハーディンやローラ・ニーロの初期の活動でシンガー・ソングライターの世界にジャズのタッチ取り入れた先駆者のひとりです。


「Hi-Fly」50年代後半、アート・ブレイキーとキャノンボール・アダレイの演奏で有名な曲だが、ベンによって新しい曲になっている、マイケル・ブレッカーのソロがフィーチャーされている。

「Give It To The Kids」唯一の新曲、シドランとマイニエリの共作。

「Steps to Heaven」ビクター・フリードマンの作曲で、マイルス・デイヴィスの演奏で有名な名曲をスティーブ・ガットのドラムとベン・シドランの歌で新しく再生した。



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Larry Carlton Playing/Singing [CD]


Playing/Singing

Playing/Singing

  • アーティスト: Carlton, Larry
  • 出版社/メーカー: Edsel Records UK
  • 発売日: 1995/11/21
  • メディア: CD


このアルバムがリリースされた74年は、ラリー・カールトン自身がクルセイダースの正式メンバーになった頃、またトム・スコットのL.A.エクスプレスのメンバーとしても活動し、まさに売り出し中のギタリストだった時期でのリリースされたセカンド・アルバム。アルバム・タイトルの通りの8曲中6曲も自身が歌っているので、当時のファンは、ギタリストのアルバムを期待していたので、ビックリした内容だった。その後にデビューするマイケル・フランクスみたいに、いい雰囲気を持っているシンガーを狙っていたと本人も言っている。この頃から単なるギタリストではなくトータル・アーティストとしてのミュージシャンだったのだろう。以前に紹介したAORの元祖ニック・デカロの「イタリアン・グラフティ」も同じ年にリリース、このアルバムと同じ感じのメロウな作品でいい作品だったが、どちらとも残念ながらセールス的にはよくなかった。どちらも色々なジャンルの要素が詰まっている当時としては画期的なアルバムだったが、74年の頃にはメロウ・サウンドはまだ早すぎたのだろう。


「Easy Evil」山下達郎の「ビック・ウエーブ」の作詞をしたアラン・オデイの作曲。ギター・ソロはラリー・カールトンらしい素晴らしいソロです。

「Wavin' And Smilin'」今聴いてもAORナンバーとしても良い出来だ。

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Mahavishnu Orchestra Birds of Fire [CD]


Birds of Fire

Birds of Fire

  • アーティスト: Mahavishnu Orchestra
  • 出版社/メーカー: Sbme Special Mkts.
  • 発売日: 2000/08/08
  • メディア: CD


マハヴィシュヌ・オーケストラはジョン・マクラフリンとビリー・コブハムの二人がマイルス・デイヴィスの下で音楽活動をしていたときに知り合い、バンドを立ち上げる。初期のメンバーはジョン・マクラフリン(ギター)、ビリー・コブハム(ドラム)、リック・レアード(ベース)、ヤン・ハマー(キーボード )、ジェリー・グッドマン(ヴァイオリン)。2作目にリリースした『火の鳥』がジャズ・ロックのアルバムとしては異例の全米15位とヒットし、人気バンドとなった。 マクラフリンが興味を抱いているインド音楽やファンク、ジャズなどの即興演奏や、果てはクラシック音楽の和声法までもがその中に取り入れられており、そこで繰り広げられるインプロビゼイションも、今までの間聴き慣れたメロディとは、おおよそかけ離れたものだったが、その新鮮な音楽で人気が出ることになる、キング・クリムゾンなどと楽器編成が近かった事もありプログレッシブ・ロックの視点で語られる事も多い。 ジャズ・ドラマーのビリー・コブハムのプレイはジャズだけでなく、その後のハードロックやヘビィ・メタルのドラマー達に多大な影響を与える。
ジェフ・ベックも60年代から同じイギリス人のジョン・マクラフリンから影響を受けている、そのアイデアはヤン・ハマーなどの共演でアルバム「ワイアード」で聴く事が出来る。


「Birds of Fire」このアルバムが傑作と呼ばれているのが解かる曲。

「Hope/One Word」グループのアンサンブルとソロが桁外れのレベルに達している、73年のライブ映像。

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Jeff Beck Wired [CD]


ワイアード(期間生産限定盤)

ワイアード(期間生産限定盤)

  • アーティスト: ジェフ・ベック
  • 出版社/メーカー: SMJ
  • 発売日: 2018/09/12
  • メディア: CD


前作「ブロウ・バイ・ブロウ」の成功の後、ジェフはスタンリー・クラークのアルバム「ジャーニー・トゥ・ラヴ」のレコーディングに参加し、スタンリーとのセッションでインストロメンタルへの傾倒はより強まることとなった。アルバム「ワイアード」のプロデュースはマハヴィシュヌ・オケーストラのプロデュースをしてインストルメンタルの音楽に実績を残したジョージ・マーティンが「ブロウ・バイ・ブロウ」に続き担当している。本作は何と言ってもマハヴィシュヌ・オケーストラからヤン・ハマー(key)とナラダ・マイケル・ウォルデン(dr)が参加し、マハヴィシュヌ・オケーストラで鍛えられた卓越したプレイによって前作よりもハードでダイナミックなプレイが繰り広げられている。
このアルバムは、バックの音がどんなジャンルだろうが関係なく対応し表現するジェフ・ベックのロック・ギタリストとしてのギター・プレイは、強烈なオリジナリティとそれを裏打ちする高度なテクニックと卓越したセンスは誰にも真似が出来ない唯一無二のギタリストである事と、さらにこのアルバムでのギター・プレイはアグレッシブさが目立ち、前作よりさらに進化させるプレイは彼の神髄であり真骨頂を感じられる作品である。この頃のジェフ・ベックは映像に映るのが嫌いであまり映像が残っていない。


「Led Boots」ナラダ・マイケル・ウォルデンのドラム・プレイとヤン・ハマーのムーグ・シンセサイザーでのプレイとジェフのギター・プレイは強烈だ。

「Play With Me」ナラダ・マイケル・ウォルデンの作曲、ヤン・ハマーのムーグ・シンセサイザーのソロがフューチャーされたファンキーなナンバー。

「Goodbye Pork Pie Hat」ジャズ・ベーシストの巨匠、チャールズ・ミンガスの作曲。

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Stanley Clarke ‎ School Days [CD]


School Days

School Days

  • アーティスト: Clarke, Stanley
  • 出版社/メーカー: Colum
  • 発売日: 2011/02/18
  • メディア: CD


76年にリリースされた「School Days」スタンリー・クラークのソロ4作目、前作の「Journey To Love」は新しいエレクトリック・ベースの可能性を感じられる完成度の高いアルバムだった、本作も同じ路線ではあるが、スタンリー・クラークが急速に作曲能力を向上させたことで、前作より聴きやすくて楽しい作品となっている、一般的にもこのアルバムが知られている大きな一因となっている。同じ年にジャコ・パストリアスがファースト・アルバムをリリース、この二人は全くタイプの違うベース・プレイヤーではあったが、音楽の中でのベースの役割を広げたり、ベース・ソロの形も変えてしまったなどの共通点も多かった。この後のベース・プレイヤーにどれだけの影響を与えたかは計り知れない、そして、どちらもジャズ史上に残る偉大なベーシストのひとりである。


「School Days」スタンリー・クラークと言ったらこの曲、77年のモントルー・ジャズ・フェスティバルの映像、このアルバムをリリースしてすぐのライブで若々しく勢いのある演奏が見れる。

「Desert Song」スタンリー・クラークのアコースティック・ベーシストの側面を見せてくれる、幼い時からクラシックを学んでいたことが伺えるナンバー、ジョン・マクラフリンのアコースティック・ギターも素晴らしい。

おまけの映像で「Lopsy Lu」スタンリー・クラークの作曲です、76年のセッションから、チック・コリア(key)、ビリー・コブハム(dr)、ジャン=リュック・ポンティ(Violin)、スタンリー・クラーク(b)凄い演奏ですよ。

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