SynchronizedDNA ARE YOU SYNCHRONIZED? [DVD]
SynchronizedDNA は、2003年秋に日本を代表するフュージョンバンドのカシオペアとTHE SQUARE(T-SQUARE)のジョイントライブが企画され、当時各々のバンドのドラマーであった神保彰と則竹裕之が双方から参加して共演。その際、ツインドラムのパフォーマンスが行わたことから世界でも極めて珍しいドラマー2人だけによるユニットとして結成に至る。 元々カシオペアのファンであり、いまだもって神保彰のファンだと公言する則竹裕之のドラムのプレイスタイルは、神保のプレイスタイルに強く影響されたものである、それ故に2人の息のぴったり合ったプレイが特徴であり、まさにDNAレベルでシンクロしているようであることからこのネーミングとなった。また 神保彰は1990年代初頭にMIDIドラム・トリガーシステムによる楽曲のメロディ&ベース部分と生ドラムを独りで同時にこなしていく多重演奏のソロパフォーマンスが編み出され、そのソロパフォーマンスは神保自身によってワンマンオーケストラと名付けられ大注目される、このワンマンオーケストラのソロパフォーマンスがあってからこそ、このユニットが世界的にも認められるユニークなスタイルで注目を集めている。
「わんわんオーケストラ」MIDIドラム・トリガーシステムのワンマンオーケストラを簡単に説明している。
「Bolero」オープニングに相応しいクラシックの名曲。
「馬喰町エレジー」ウルトラ級のテクニカルなドラム・ソロのデュオ曲、曲の後半で左足のペダルで木魚を叩く発想が面白い。
「007 & Mission Impossible」このDVDには入っていないがSynchronizedDNA の良さが出ている。
T-Square R・E・S・O・R・T [CD]
日本を代表するフュージョンバンド「T-SQUARE」でピアノやキーボードを担当した和泉宏隆(いずみ・ひろたか)さんが、4月26日に急性心不全のため死去したことを28日、公式サイトが伝えた、62歳、東京都出身。98年に脱退後もソロのピアニスト、キーボーディストとして活躍、今月もライブや配信などを行っていた。ご冥福をお祈りいたします。
和泉宏隆 が作曲したT-Squareの代表曲「Omens Of Love」はその後に多くの日本の吹奏楽部で演奏される、「Omens Of Love」が入っているアルバム「R・E・S・O・R・T」(リゾート)はT-Squareの10枚目のアルバムで、85年にリリースされた。 T-Squareが初めて日本以外のスタジオで録音したアルバムである。大部分はホノルル(ハワイ)で録音されたが、ホーンセクション(ジェリー・ヘイ率いる「シーウィンド」のメンバーが参加)のみロサンゼルスのスタジオで録音された。
「Omens Of Love」和泉宏隆 作曲、後にシングルカットされた、T-Square の代表的ナンバーの一つ。CASIOPEA VS THE SQUARE THE LIVE!!!の映像から。
Tavares Check It Out [CD]
ジョニー・ブリストルがプロデュースを手掛ける5人兄弟ヴォーカル・グループ ・タバレスの73年にリリースされたファースト・アルバム「Check It Out」。5人兄弟の全員がリードを取れるという強みを武器に、曲の中でも主役をバトンタッチし、息の合ったスマートなヴォーカルとハーモニーを聴かせてくれる。ブリストルやデニス・ランバート&ブライアン・ポッターらが書いた曲をデビッド・T・ウォーカーのメロウなギターを中心をしたウエスト・コースト・サウンドに乗ったサウンドによって5人が一丸になった歌声を聴くことができる。ジョニー・ブリストルのプロデュースでソウル・ミュージックの魅力が詰まっているアルバムで、ファースト・アルバムとは思えないまとまりとなっている。その後は「ディスコ天国」「愛のディスコティック」のディスコ路線で有名になる。
「If That's The Way You Want It」アーバンなメロウ・ファンク。
「I'll Never Say Never Again」ジョニー・ブリストル節全開の曲。
「LITTLE GIRL」ビリー・プレストンの曲、ゴスペルの力量が解かる曲。
Delegation The Promise Of Love [CD]
デレゲイションは、イギリスはバーミンガムを拠点としたヴォーカル・ユニット。結成メンバーは、リッキー・ベイリー、レン・コーリー、ロディ・ハリスの3人で、75年頃にグループが始動したとされている。ちなみにリッキー・ベイリーは、10代の頃ジャマイカから両親と一緒にバーミンガムにやってきた人。イギリスの黒人(ミュージシャン)にジャマイカからの移民が多いことは有名な話だが、彼らもそんなメンバーを含むグループだった。76年に結成メンバーのロディ・ハルスに代わってレイ・パターソンが加入し、デビュー・アルバム「The Promise Of Love」が77年にリリースされる、そんなデレゲイションのサウンドを手掛けたのがケン・ゴールドとミッキー・デンのイギリスのソングライター兼プロデューサー・チームだ。アレサ・フランクリンやビリー・オーシャンやバリー・ホワイトや前にも紹介したイギリスのヴォーカル・ユニットのリアル・シングにも楽曲を提供している、二人の曲はアメリカのフリー・ソウルなどのエッセンスをイギリスらしいセンスで解釈したもので、このアルバムはその二人の作るサウンドにデレゲイションのソウルフルな歌声が乗り、スマートな仕上がりとなっている。
「The Promise Of Love」デビュー・シングル、ヒットはしなかったがケン・ゴールドとミッキー・デンらしい曲である。
「You've Been Doing Me Wrong for So Long Now」セカンド・シングル、やはりフリー・ソウルなどのエッセンスを感じられる。
「Oh honey」デレゲイションの代表曲するヒット曲。
The Moments The Best Of The Moments: Love On A Two-Way Street [CD]
The Best Of The Moments: Love On A Two-Way Street
- アーティスト: Moments
- 出版社/メーカー: Rhino
- 発売日: 1996/07/16
- メディア: CD
ザ・モーメンツはニュージャージーを代表するスウィート・ソウルを代表するグループの一つで60年代にワシントンD.C.で活動を開始、69年には3人が脱退してアル・グッドマンとウィリアム“ビリー”ブラウンが加入した。70年春に「Love On A Two-Way Street」が大ヒットしたが、これはオリジナルメンバーが録音していたものである。その後、唯一残っていたオリジナルメンバーのジョン・モーガンが脱退してハリー・レイが加わりI 「Sexy Mama」(1973年)、「Look At Me (I'm In Love)」(1975年)などのヒット曲を出した。このグループのブレインでアレンジャーでもあるシルビア・ロビンソンのセンスが抜群で 3人の歌声を生かしたアレンジで、ニュージャージー・スウィートの典型的美学が聴けるベスト・アルバムです。79年, ポリドール・レコードに移籍したが、ザ・モーメンツという名称を使用できなかったため、レイ、グッドマン&ブラウンと改名し,80年には「スペシャル・レディー」がソウル・チャートだけでなく、ポップ・チャートでもヒットとなった。
「Love On a two Way Street」
「Look at Me (I'm in Love)」
「With You」
「I Don't Wanna Go」
Al Stewart Year Of The Cat [CD]
スコットランドのグラスゴー出身のアル・スチュワート、初期の作品はトラッド・フォーク・シンガーで繊細な私小説的なシンガーソング・ライターだった。76年リリースのアルバム「Year Of The Cat」のタイトル・ソングが全米8位となり、アメリカでも成功をおさめた。このヒット・アルバムでシンガー・ソング・ライターとして大きく開花した。ビートルズやピンク・フロイドのエンジニアだったアラン・パーソンがプロデュースし、ウェスト・コースト風の乾いたサウンドを意識しつつも緻密な構成がなされ、透明感のある明快なポップな作品に仕上がっている、この辺もアメリカでヒットした理由で、アルバムもミリオン・セラーの大ヒットとなった。
「Year Of The Cat」イギリスのコメディアン、トニー・ハンコックついて書かれたもので、美しく哀愁が漂う曲調になっている、ティム・レンウィク(元プロコムハルム)のギターも叙情的で秀逸。
The Police Live! [CD]
1995年に発売されたポリスのライブアルバム。長らくポリスのライヴ演奏はアルバム化されていなかったが、バンドの解散から12年経ってようやく正式にリリースされた。ディスク1は1979年11月27日、ボストンのオルフェウム・シアターで行われた演奏を収録し、アルバム「白いレガッタ」までの初期のポリスを聴くことが出来る、ディスク2には1983年11月13日と14日にアトランタで行われたシンクロニシティーコンサートの様子を録音し、ポリスの最盛期の曲を聴くことが出来る。対照的な2枚となっていて、初期と後期の演奏が聴くことが出来るとともにバンドの成熟過程が感じられるアルバムとなっている。ポリスは70年代のパンク・ムーヴメントを上手く利用して登場したが(表面的なルックスやパンク風のたたずまいはあった)テクニカルなミュージシャンの熟練ぶりはパンクロックの中でも異質なバンドで、音楽に向かう精神や姿勢が重視されていた時代に、あえて音楽的である事を選んだバンドがポリスだった。
「Roxanne」1979年11月27日、ボストンのオルフェウム・シアターで行われた演奏
「So Lonely」1979年11月27日、ボストンのオルフェウム・シアターで行われた演奏
「Message in a Bottle」1983年11月13日と14日にアトランタで行われた演奏
「Synchronicity I 」1983年11月13日と14日にアトランタで行われた演奏
Steely Dan Can't Buy A Thrill [CD]
「Can't Buy A Thrill」は、スティーリー・ダンの記念すべきファーストアルバム、72年にリリースされた。ニューヨークのバード大学で知り合ったドナルド・フェイゲンとウォルター・ベッカーは共にジャズを愛し作曲家を目指していた、大学を卒業すると二人で曲の売り込みをし、曲は売れなかったが、プロデューサーのゲイリ・カッツに才能を認められ、デビューが決まる。ロサンゼルスに拠点を移しメンバーもドナルド・フェイゲン(ボーカル、キーボード)、ウォルター・ベッカー(ベース)、デニー・ダイアス(ギター)、ジェフ・バクスター(ギター)、ジム・ホッダー(ドラム、ボーカル)、デイヴィッド・パーマー(ボーカル)のバンドとしてスタート、メンバーだけでなく外部のスタジオ・ミュージシャンを使い完成度の高い曲を完成させるのはこの頃から始まっていて、レコーディング命のバンドであったことを物語っています。アルバムからシングル・カットされた「Do It Again」は全米6位の大ヒット、72年の時代を考えても完成度の高いアルバムになっている。当然バンドとしてレコード会社からコンサートを強いられる事になり、ベッカーとフェイゲンは、本来作曲家としての活動を望んでいて肉体的にも精神的にもきついライブを嫌い、それがやがて他のメンバーとの軋轢を生む。また作品を追うごとに理想とするサウンドとバンドの演奏力の差が明らかになると、メンバーの感情を無視して外部のスタジオ・ミュージシャンを積極的に起用するようになり、バンドとしての一体感は失われていった。このアルバムではまだヴォーカルとして自信が無かったドナルド・フェイゲンは全曲は歌っていない、ヴィッド・パーマーをヴォーカルとして起用してツインヴォーカルになっている。
「Do It Again」ラテンのリズムを使ったこの曲は全米6位のヒット曲となります。
「Reelin' In The Years」アルバムから2曲目のヒット曲でシャッフルのリズムのカッコイイ曲でエリオット・ランドールのギターがカッコイイです。
「Only A Fool Would Say That」ジェフ・バクスターのジャズ的なギターとツインヴォーカルで歌ってています。
「Brooklyn (Owes The Charmer Under Me)」ヴィッド・パーマーのヴォーカル。
Jimmy Webb El Mirage [CD]
60年代にフィフス・ディメンションやグレン・キャンベルに提供した曲が大ヒット、20代前半でソングライターの名声は手にしたジミー・ウェッブ、その後もアート・ガーファンクルやリンダ・ロンシュタットなどに曲を提供している。シンガーとしてはクオリティの高いアルバムを発表し続けているが大きな成功を得ることはなかった、77年にリリースしたジミー・ウェッブのソロ6作目の「El Mirage」ジミーの才能を高く評価していた巨匠ジョージ・マーティンをプロデューサーに迎い入れ、アレンジもプロデュースも選曲も彼の意見を取り入れ、バックのミュジシャンはエルトン・ジョンで有名なディー・マレイとナイジェル・オルソン、TOTOのデイヴィット・ペイチとデイヴィット・ハンゲードなど、コーラスにケニー・ロギンス、フィフス・ディメンションのビリー・デイビスなど英米のトップミュージシャン達を起用し、ジミーの最高傑作と言われたが大きな注目を集めることはなかった。このアルバムから色々な人に4曲がカヴァーされている。
「Mixed-Up Guy」テルマ・ヒューストンも歌っている、佳作の曲。
「If You See Me Getting Smaller I'm Leaving」人生の浮沈を歌った曲。
Christopher Rainbow Home Of The Brave [CD]
アラン・パーソンズ・プロジェクトやキャメルにリード・シンガーとして招かれ、スコットランドのハーモニーコーラスポップの魔術師、マルチなシンガーソングライターのクリス・レインボウのファースト・アルバム、75年にリリース。ボーカリスト兼ボーカル・アレンジャーだった彼は、その後、自分のスタジオを所有し、誰からも尊敬される音楽プロデューサーとなる。このアルバムは 70年代前半のスティーヴィー・ワンダー作品で知られるマルコム・セシル&ロバート・マーゴレフをプロデューサー/シンセサイザー・プログラマーに迎え、バックにドン・グルーシン(key)、シーモア・ダンカン(g)、レジー・マクブライド(b)、オリー・ブラウン(ds)などが参加、ビーチ・ボーイズのブライアン・ウィルソンなどからの影響と瑞々しい ポップセンスが溢れる英国AORで、甘美なメロディとキャッチーなサウンド、さらに多重録音のヴォーカル・ハーモニーで織りなす、70年代ブリティッシュ・ポップの傑作です。
「Tarzana Reseda」
「A Woman On My Mind」
「Is The Summer Really Over?」