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小林泉美  Coconuts High [CD]


Coconuts High

Coconuts High

  • 出版社/メーカー: (unknown)
  • 発売日: 1970/01/31
  • メディア: CD


小林和泉&フライング・ミミ・バンドでデビュー、その後はパラシュート、高中正義バンドなどでも活動し、中島みゆき、松任谷由実、来生たかおなどのソロアーティストのライブや作品のレコーディングにも参加している。大ヒット・アニメ「うる星やつら」ラムのラブソングの作曲や数々のテーマ曲の作編曲やヴォーカルでも知られるキーボーディスト、小林泉美のファースト・ソロ・アルバム「Coconuts High」。当時彼女が興味を抱いていた音をそのまま出している何でもアリの面白く、ぶっ飛んだ感覚の一枚で、小林泉美の個性的なヴォーカルと全編でカラフルな躍動感抜群のヒップな遊び心に満ちているアルバムである。ロサンゼルス、サンフランシスコ、東京、伊豆で録音、アメリカで自らがセッションをして集めたミュージシャンはハーヴィー・メイスン(ds)、ポール・ジャクソンJr.(g)、アレックス・アクーニャ(ds, perc)、エイブラハム・ラボリエル(b)、高中正義(g)など、タワー・オブ・パワーのホーン・セクションは高中の紹介、当時日米を代表するシンセ・プログラマーのマイケル・ボディカーと松武秀樹が競演しているのも、このアルバムならではのもの。トロピカルなラテンあり、ダンサブルなファンクあり、テクノ・ポップあり、斬新な感覚が目まぐるしく入れ替わる作品である。


「PALM ST.」高中正義に提供した曲。

「Crazy Love」彼女のキュートな歌声と独特なポップ感覚が聴ける。

「Small Dynamite」ニューヨーク・ファンクっぽく重厚なシンセ・ベースはヒップホップを先取りしたような気がする。

おまけで、高中正義バンドで小林泉美も参加している当時のライブ「Blue Lagoon / 珊瑚礁の妖精 / Space Wagon / Finger Dancing」

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One Line Band Yellow Magic [CD]


YELLOW MAGIC

YELLOW MAGIC

  • 出版社/メーカー: ビクターエンタテインメント
  • 発売日: 2017/09/20
  • メディア: CD


「One Line Band」は西城秀樹のバックバンドなどを行っていた「藤丸バンド」から出来たバンドで芳野藤丸・大谷和夫を中心に、当時のスタジオミュージシャン仲間で結成された「SHŌGUN」の元になったバンドで、その唯一のアルバム「Yellow Magic」は78年にリリース。バンドのメンバーは芳野藤丸(Vo.G)大谷和夫(Key)、長岡”ミッチー”道夫(b)、山木秀夫(ds)、中島御(per)、レコーディングに参加したメンバーは芳野藤丸(Vo.,E.G.)、長岡道夫(Vo.,E.B.)、山木秀夫(Dr.)、大谷和夫(Keys.)、渋井博(Keys.)、中島御(Per.)、ホーン・スペクトラム、Nohelani(Cho.)、Bonnie(Cho.)、Azure(Cho.)、Jake H.Conception(sax)、Ohno Strings 等。ハワイの女性シンガー「ノヘラニ・シプリアーノ」がコーラスで参加し、ハワイ録音でアルバムからの唯一のシングル曲「YELLOW MAGIC」は当時のディスコでも流れていたらしいです。芳野藤丸といえば軽快なギターカッティングと英語の歌ですが、もうこの頃には出来上がっています、アルバム全体で芳野藤丸の作曲は8曲中4曲、残りは他のバンドメンバーの作曲となっていて、アルバム全体の曲調もやや地味めですが、このあとの「SHŌGUN」と比べるとまだまだ荒削りですが当時としては新しいタイプのバンドである事は間違いなく、また78年にリリースされたので当たり前の事ですが、まだまだ良き70年代のサウンドも聴けます。


「Yellow Magic」

「灰色の月」

「夢の中まで」

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SHŌGUN [CD]


SHOGUN

SHOGUN

  • アーティスト: SHOGUN
  • 出版社/メーカー: ソニー・ミュージックレコーズ
  • 発売日: 1991/09/14
  • メディア: CD


79年にリリースされた「SHŌGUN」のファースト・アルバム。 テレビドラマ『俺たちは天使だ!』のサウンドトラックと銘打って発売されたアルバム。ドラマの主題歌となった「男達のメロディー」は50万枚を超えるヒットを記録した。78年に芳野藤丸を中心に腕利きスタジオ・ミュージシャンで編成されたOne Line Bandでアルバム『Yellow Magic』をビクター音楽産業より発売する。このアルバムが日本テレビの音楽担当の目に留まり、79年のテレビドラマ『俺たちは天使だ!』の音楽担当として抜擢される事となる。このドラマの音楽を手がけるにあたり、メンバーにケーシー・ランキンを迎え入れ、バンド名を「SHŌGUN」と変更する、外国でも通用できるバンド名ということらしい。第1期のメンバーは 芳野藤丸(ギター/ボーカル) 大谷和夫(ピアノ)ミッチー長岡(ベース/ボーカル)山木秀夫(ドラムス)中島御(パーカッション)ケーシー・ランキン(ギター/ボーカル)。SHOGUNの歌詞が英語が多かったのは、そのほとんどを英語がネイティブのケーシー・ランキンが手掛けていたからで、またゴダイゴなどの英語の歌がヒットしていたことを意識したらしい。芳野藤丸は、ケーシー・ランキンが作った「男達のメロディー」のカントリー調のこの曲が大嫌いで、レコーディングの時に出だしの「走り、出したら」を、ふてくされながら歌った。しかし、予想外の大ヒットとなり、途端に大好きになったと語っている。


「男達のメロディー」

「Sunrise Highway 」

「You Turn Me On」


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渡辺直樹 She [CD]


SHE

SHE

  • アーティスト: 渡辺直樹
  • 出版社/メーカー: 株式会社メルダック
  • 発売日: 1987/01/21
  • メディア: CD


キャンディーズのバック・バンド、MMP、スペクトラム、AB'S などのグループを経て、歌える強力なベーシストの渡辺直樹。85年AB'Sを脱退し87年に渡辺直樹が発表したファースト・ソロ・アルバム「She」。得意のスラップ・ベースに加え、一人多重録音を多用してハモった彼のハイ・トーン・ヴォーカルを印象付ける曲もあり、ベースよりもヴォーカルに力を入れているアルバムである、作詞を元AB'Sの安藤芳彦に任せ、全ての作曲と編曲を渡辺自身が行った。角松敏生のバンドでも活躍した浅野祥之 (g)、江口信夫 (ds)も参加。さらに元AB'Sの松下 誠 (g)も参加。このアルバムを聴くと、渡辺直樹がオリジナルのAB'Sの良さをを最も良い形で継承している。前にも紹介した、セカンド・アルバム「Star Child」でも安藤芳彦の作詞、全ての作曲と編曲を渡辺自身の形を変えず、基本的な路線的は変わらないが、さらにレベルアップし美しいハイ・トーン・ヴォーカルを活かせた完全にヴォーカリストのアルバムとなっているのも付け加えたい。


「弱気な悪女」冒頭のフレットレス・ベースからの力強いベースのリフから始まる軽快なブラジリアン・リズムのナンバー。

「SUSPICION」得意のジャズ・ファンク・スタイルで色々なスタイルのベースを聴かしてくれる、一人多重録音のコーラスもあり凝ったアレンジである。

「ベランダのカリブ」渡辺直樹のヴォーカルが一番良くわかるアーバン・メロウなナンバー。

おまけでSPECTRUM の「あがき」これを当時聴いた時にスペクトラムのやりたい事はこんな感じなのかなと、渡辺直樹のベースも奥恵一のローズ・ピアノのソロも新田一郎のトランペットのソロも皆さん上手いです。

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AB’S AB’S ‐3 [CD]


AB'S-3 (生産限定SHM-CD紙ジャケット仕様)

AB'S-3 (生産限定SHM-CD紙ジャケット仕様)

  • アーティスト: AB'S
  • 出版社/メーカー: マスクラット・レコード
  • 発売日: 2013/04/10
  • メディア: CD


AB'SはSHOGUNの芳野藤丸(G,VO),スタジオワークとソロ活動中心の松下誠(VO,G)、元PARACHUTEの安藤芳彦(Key)、元スペクトラムのリズム隊、渡辺直樹(B)、岡本郭男(Dr)により結成された。前作のロンドン録音の「AB'S-2」の流れからファースト・アルバムに収録されていた「DEJA VU」がイギリスで12インチ・シングルとして発売され、UKアルバムチャート100位以内にランクインしている、「AB'S-2」でバンドとして音楽性が突き詰める事が出来たのか松下誠が脱退する。前作に続き、ロンドン録音のサード・アルバム「AB'S-3」松下誠がいなくなり彼の特有の透明感のあるサウンドは後退したが、エレクトリックな打ち込みを導入したり新たな試みも見られる、やはり芳野藤丸の色が濃くなるが、全員がヴォーカルを歌えるだけあってコーラス・ワークスも良いし、楽曲、演奏ともに質の高い安定したサンウンドに変わりはない。


「By the end of century」

「Cry Baby Blues」

「C.I.A」

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奥慶一 MISTY MORNING [CD]


ミスティモーニング

ミスティモーニング

  • アーティスト: 奥慶一
  • 出版社/メーカー: (unknown)
  • 発売日: 1970/01/31
  • メディア: CD


東京芸大からセッション・ミュージシャンとなりスペクトラムのメンバーとなった奥恵一(キーボーディスト、作曲家、アレンジャー)最近はアニメや映画などの音楽制作でも有名。メンバーの中では、女性人気が西慎嗣(g)に次いで2番目に高く、ソロ・アルバム制作を持ち掛けられる、このソロ1作目「MISTY MORNING」は、スペクトラム4作目「SECOND NAVIGATION」の少し前にリリースされている。松原正樹(g)、向井滋春グループの斎藤誠(b)、そしてスペクトラムの同僚:岡本郭男(ds)。ヴォーカルのEikoとは、実力派シンガー:山根麻衣の実妹で、後に佐橋佳幸率いるUGUISSでデビューする山根栄子である。またゲストとして、スペクトラムのホーン隊やザ・スクエアの伊東たけしも参加した。多彩でバラエティに富んだアルバムではあるが、何と言ってもメロディアスで聴きやすいアルバムとなっていて、アルバム・トータルでも楽しめる、奥恵一のプロデュース力量が良くわかるアルバム。スペクトラムのヴァージョンでも人気のナンバー「PARADISE」や、レイ・ブラッドベリの短編小説をモチーフにした「October Country」も素晴らしい。


「PARADISE」

「COME AND DANCE ANOTHER BOOGIE」

「Space Highway 」

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Spectrum Final/Spectrum 6 [CD]


Spectrum Final Budokan Live Sept. 22,1981

Spectrum Final Budokan Live Sept. 22,1981

  • アーティスト: スペクトラム
  • 出版社/メーカー: ビクターエンタテインメント
  • 発売日: 1991/02/21
  • メディア: CD


あいざき進也のバック・バンド、ロックンロール・サーカスから始まり、キャンディーズのMMPとなり、79年にスペクトラムとしてのデビュー、ソフィスケイトされたロック・とファンクの接点を目指し、ブラス・ロックとして日本で初めて成功、ファルセット・ボーカルも新しかったし、キンキラの衣装でトランペットなど楽器を弾きながら踊る、日本のロックに初めてエンターテイメントを持ち込み衝撃的を与えた。そして約2年間の活動の後、自ら手で幕を閉じた(解散の理由は純粋にメンバーの音楽性の違いらしい)、81年9月22日に日本武道館で行われた解散ライブの模様を収録したアルバム。MCの桑田佳祐の紹介と共にメンバーが一人ずつ姿を現す、同曲演奏時に、アミューズ所属ミュージシャンが多数、各自パーカッションを手に武道館のステージに登場した。一部、同年9月17日に行われた大阪フェスティバル・ホールでのファイナル・ライヴでの録音も含まれている。新田のファルセットボーカル、ギタリスト西慎嗣のロック系ボーカル、ベーシスト渡辺直樹のAOR系ボーカルとバンドの高い技術力に裏打ちされた彼等のパフォーマンスをリアルに捉えた貴重なアルバム。


「MOTION」

「IN THE SPACE」

「NIGHT NIGHT KNIGHT」

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COLORED MUSIC [CD]


カラード・ミュージック COLORED MUSIC

カラード・ミュージック COLORED MUSIC

  • アーティスト: カラード・ミュージック COLORED MUSIC
  • 出版社/メーカー: 日本コロムビア
  • 発売日: 2018/01/31
  • メディア: CD


橋本一子と藤本敦夫のユニット、カラード・ミュージックの唯一の作品81年リリース。フリージャズや現代音楽をやっていた橋本一子と、モードジャズやロックをやっていた藤本敦夫が、SLY & THE FAMILY STONE やHerbie Hancock の影響を受け78年に結成。アメリカでハウス・ミュージックが誕生する遥か前に日本で産み落とされた、あまりにも早過ぎたエレクトロニック・ダンス・ミュージック。今、海外のクラブ・ミュージック・シーンで大注目、欧米を中心に高い評価を得ている、先鋭的且つPOPなサウンドは40年前の物とは思えないモノで、あまりにも早過ぎたエレクトロニック・ダンス・ミュージック。当時の最先端のテクノロジーを駆使して作りあげ、何とも不思議でカゲキで無国籍なポップなアルバム、そのセンスは今聴いても新鮮である。参加ミュージシャンは橋本一子(vo, key,syn, p) , 藤本敦夫(vo, g, b, sax), 村上秀一(ds), 仙波清彦(per), 川端民夫(b), ペッカー(per), 木村万作(ds), 堀尾和孝(g)、酒井泰三(g) ほか。


「COLORED MUSIC」

「Love Hallucination」

「Heartbeat」

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角松敏生 T’s 12 INCHES [CD]


T’s 12 INCHES

T’s 12 INCHES

  • アーティスト: 角松敏生
  • 出版社/メーカー: BMGビクター
  • 発売日: 1994/12/16
  • メディア: CD


デビュー以来の夏や海といったリゾート感覚のシティ・ポップス路線から離れ、自身の音楽的趣向であったダンス・ミュージックやニューヨークのミュージック・シーンで流行る最先端のファンクに傾倒していく。その曲調に合わせて歌詞のテーマも次第に夜の街へと移り、1983年に12インチ・シングル「DO YOU WANNA DANCE」でその世界を示した。その後に7&12インチ・シングル「GIRL IN THE BOX(箱入り娘)」リリース、商業的成功は続き、角松はこの路線に自信を深めて追求していく。当時の12インチ・シングルの意味はダンス・ミュージックからディスコ・サウンドの流れらからのディスコでのオン・エアーでのいかにダンサブルで刺激的であるかにある。その集大成であり究極と云える彼の12インチ・シングルの数々をまとめたコンピレーション・アルバムが「T’s 12 INCHES」である。


「初恋」ヨギー・ホートン(dr)マーカス・ミラー(b)リチャード・ティー(p)ボブ・ミンツァー(Sax)角松敏生(g)吉田美奈子(Cho)の豪華なメンバーから成る演奏。

「tokyo tower」ヨギー・ホートン(dr)青木智仁(b)角松敏生(g)などのメンバーで新たにリミックスしている。

「girl in the box」箱入り娘!!

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坂本龍一 & カクトウギセッション Summer Nerves [CD]


サマー・ナーヴス

サマー・ナーヴス

  • アーティスト: 坂本龍一&カクトウギ・セッション
  • 出版社/メーカー: ソニー・ミュージックダイレクト
  • 発売日: 2013/07/24
  • メディア: CD


東京・六本木PIT INNでのライブ用に坂本龍一が組んだ「格闘技セッション」が母体。小原 礼、高橋 ユキヒロ、鈴木 茂、松原 正樹、大村 憲司、アブドゥーラ・ザ・"ブッシャー"(渡辺香津美)に、バックグラウンド・ボーカルで山下 達郎、吉田 美奈子、矢野 顕子、イブが参加。契約のために渡辺香津美がアブドゥーラ・ザ・"ブッシャー"の変名になっている。
ソニーから企画ものでボサノヴァがはやりそうなので一枚作ってくれと言われたが、今はレゲエですよと始まり(もう加藤和彦の仕事でジャマイカに行っている)「格闘技セッション」のメンバーでレコーディングとなり、レゲエのコンセプトのもとに書き下ろした曲がある為にリズム的にはレゲエ・ビートを多用していたり、「格闘技セッション」のライブでもやっていたシックのカヴァー「You're Friend To Me」のレゲエ・バージョンが入っていたり、当時のリゾート・ミュージック・ブームの坂本龍一なりの回答と言えるアルバムで、超POPな「夏の神経症」と言う意味のアルバム。


「Summer Nerves」坂本龍一のヴォーカル、山口真文の印象的なソプラノ・サックス

「SWEET ILLUSION」山下達郎、吉田美奈子のコーラス、大村憲司と渡辺香津美のギターソロ

「Sleep On My Baby」矢野顕子の作曲とヴォーカル


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