Seawind Light the Light [CD]
一般的にハワイ出身のバンドだと思われているシーウィンド、ハワイ出身はヴォーカルのポーリン・ウィルソンとベースのケン・ワイルドだけ、ケンはドラムのボブ・ウイルソン、キーボードのラリー・ウィリアムズ、サックスのキム・ハッチクロフトらと知り合い意気投合、さらにヴォーカルのポーリンンにも出会い72年頃にシーウィンドの前身OXが誕生、タワー・オブ・パワーやコールド・ブラッドやフランク・ザッパに至る幅広い楽曲をレパートリーとし、ハワイで活動を始め、ハワイへやってくる大物人気アーティストのフロント・アクトを務め注目を集めていた、そしてドラマーのハーヴィー・メイソンに見いだされ、76年にCTIレコードからデビューし人気を獲得。今回紹介するサード・アルバム「Light the Light」は79年にリリース、初めてレコード会社を移籍し、プロデューサーも大物トミー・リピューマとなり、ポーリンのキュートなヴォーカルの魅力を損なう事無く、トミー・リピューマらしい洗練された聴きやすくなったバンドの進化を聴くことが出来るアルバムとなっている。
「Hold On To Love」R&Bチャート70位と初のスマッシュ・ヒットを記録。
「Free」サンバのリズムと変拍子のコンビーネーションは斬新だった。
「Enchanted Dance」シーウィンド・ホーンズの良さが聴けるインストでジェリー・ヘイの美しいトランペット・ソロが聴ける。シーウィンド・ホーンズはこの頃にはデビッド・フォスターやクインシー・ジョーンズから信頼を得てマイケル・ジャクソン、アース・ウィンド&ファイアー、チャカ・カーンなどのセッションに参加、特にトランペットのジェリー・ヘイはホーン・アレンジャーとして高い評価を得ていた。