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Steve Cropper Playin My Thang [CD]


PLAYIN’ MY THANG 国内盤

PLAYIN’ MY THANG 国内盤

  • アーティスト: スティーヴ クロッパー
  • 出版社/メーカー: ビクター
  • メディア: LP Record


ブッカー T. & the M.G.’sやオーティス・レティングスのバック、極め付けは映画「BLUES BROTHERS BAND」で渋いBLUESギター聴かせてくれるテレキャスター使いのギタリスト、スティーブ・クロッパーのソロ・アルバム「Playin My Thang」は69年以来12年ぶりのセカンド・アルバムとなる。ギタリストとして、またコンポーザー・アレンジャーとしての豊富な経験に加えて、プロデューサーとしても幅広く活躍していた、常に影の存在として主役を助ける役目をしていた、これまでに蓄積していたものをこのアルバムに注ぎ込んでいる、実力に裏付けされた余裕がある演奏と飾り気がないシンプルなヴォーカルは好感が持てる。明らかにクロッパーのスタイルのR&Bが全体的に感じられる、盟友 のベーシスト、ドナルド・ダック・ダン やトトのメンバーのデビッド・ペイチ、ニール・スチューベンハウス、シーウィンドのジェリー・ヘイなども参加し、コクのあるファンキーなリズム&ブルース や、AOR的な爽やかさもある曲もある作品で、この頃にスティーブ・クロッパーがプロデュースしたアーティスト達との共通点を思わせる。この時40歳のスティーブ・クロッパー、派手さは無いが本物のロックン・ロールを感じられるアルバムである。残念ながらCDの発売はなく、LPのみの発売。


「Playin' My Thang」

「Sandy Beaches」

「With You」

「Ya Da Ya Da」

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Passage [CD]


PASSAGE

PASSAGE

  • アーティスト: PASSAGE
  • 出版社/メーカー: FUNKY TOWN GROOVE
  • 発売日: 2014/07/05
  • メディア: CD


ブラザース・ジョンソンのベーシスト、ルイス・ジョンソンが新しいグループ「Passage」を結成、デビュー・アルバムは81年にリリースされた。ルイスを中心に彼の愛妻バレリーとパーカショニストのリチャード・ヒースの3人からなるグループで、プロデュースはルイス・ジョンソン。クインシー・ジョーンズがプロデュースしたブラザース・ジョンソン時代を上手く取り込み前進させたルイスのセンスが光るアルバムとなっている。ジョン・ロビンソンのドラムとルイスの抜群なベース・プレイからなる独自のファンキーなビートにゴージャスだが爽やかなストリングスが加わりAORに近いサウンドになっている。バレリーの爽やかなヴォーカルと3人のコーラスのハーモニーも軽やかで、軽いファンク色のアルバムでルイスの新しい音楽性が出ている、バリバリのファンクをイメージしていたのでいい意味で裏切られたアルバムだった。同じ日にクインシー・ジョーンズのアルバム「愛のコリーダ」がリリース、ジョン・ロビンソンとルイス・ジョンソンのリズム隊はこのアルバムでも一緒なのも面白い。


「Have You Heard The Word」

「Faith Walking People」

「Open Up Your Heart」

「You Can't Be Livin'」


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Greg Phillinganes  Significant Gains [CD]


処女航海(期間生産限定盤)

処女航海(期間生産限定盤)

  • アーティスト: グレッグ・フィリンゲインズ
  • 出版社/メーカー: SMJ
  • 発売日: 2016/04/27
  • メディア: CD


グレッグ・フィリンゲインズは76年にスティーヴィー・ワンダーのバック・バンドに加入「ソング・イン・ザ・キー・オブ・ライフ」に参加、後にクインシー・ジョーンズの秘蔵っ子のキーボード奏者として活躍、クインシー・ジョーンズの関係した作品の至る所に彼の名前を見ることが出来る。クインシーの「愛のコリーダ」マイケル・ジャクソンの「オフ・ザ・ウォール」ジョージ・ベンソンの「ギブ・ミー・ザ・ナイト」などではキーボード奏者として、ジャクソンズの「トライアンフ」ではプロデューサー、アール・クルーの作品ではアレンジャーを、そして81年の作られたデビュー・アルバムである「Significant Gains(処女航海)」はヴォーカル、キーボード、コンポーザー、アレンジ、プロデュースと一人で五役をこなしている。
ファースト・アルバムらしく若さ溢れれるプレイでファンクやバラードやハードロック、アフリカ民族音楽までジャンルを飛び越えたサウンドで飛び切り楽しいアルバムとなっている。ハービー・ハンコックや渡辺貞夫をゲストに迎えている。


「Baby, I Do Love You」

「Girl Talk」

「I Don't Want To Be The One」

「Forever Now 」

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Smokey Robinson  Being With You [CD]


Being With You

Being With You

  • アーティスト: Smokey Robinson
  • 出版社/メーカー: Motown
  • 発売日: 2021/09/26
  • メディア: LP Record


スモーキー・ロビンソンは名門レーベル、モータウンの設立に参加し、長く副社長を務めるブラックミュージック界の大御所でもある。作曲家としてもテンプテーションズ、フォー・トップス、マーヴィン・ゲイら所属アーティストに多くの楽曲を提供、テンプテーションズの「マイ・ガール」「ゲット・レディ」も彼の作曲である。1961年からは副社長の肩書きを得てゴーディーと二人三脚でモータウンをもり立てていく。その詞と曲のクオリティーの高さは、ボブ・ディランがスモーキーを「現代アメリカ最高の詩人」と評したほどであった。 スモーキー・ロビンソン&ザ・ミラクルズ時代での「涙のクラウン」のヒット曲は後にローリング・ストーンズがカヴァーしている。
アルバム「Being With You」は81年にリリースされ、ソロとしての最もヒットしたアルバムで、タイトル曲の「Being With You」は彼の甘いファルセットを活かした代表曲の名曲でもある。「黒人音楽はビューティフルなルーツから芽生えたもの」というのが彼の持論でこのアルバムにもその思想が躍動している。


「Being With You」

「Who's Sad」

「As You Do」

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The O'Jays Survival [CD]


Survival

Survival

  • アーティスト: O'Jays
  • 出版社/メーカー: Sbme Special Mkts.
  • 発売日: 2008/04/29
  • メディア: CD


58年に結成されたオージェイズは日本および世界では、72年ごろに初めて知られるようになるが、それ以前にニュージャージーで録音したり、苦節10年以上の年月があった。第一弾アルバム「Back Stabbers」(1972年)からの「Back Stabbers(裏切り者のテーマ)」の大ヒットで彼らは70年代のR&Bを牽引したフィリー・サウンドの中心的な役割を果たしていく、フィリー・サウンドのレーベル、フィラデルフィア・インターナショナル・レコーズ(P.I.R.)そのP.I.R.から最も多くのナンバーワン・ヒットを送り込んだグループでもある。P.I.R.からの3作目のアルバム「Survival」は75年にリリースされ、ギャンブル&ハフがプロデュース、演奏は前にも紹介した気鋭のミュージシャン集団MFSB、アレンジはボビー・マーティン、フィリー・サウンドらしい大編成のオーケストレーションを基調とした繊細かつ軽やかなフィリー・サウンドを聴くことが出来る。シンプルなリズムを基調にホーンが鳴るファンク・ナンバー「Give The People What They Want」はR&Bチャートのナンバー・ワンを獲得。スウィート・チューンの「Let Me Make Love To You」落ち着いた曲調の「Never Break Us Up」など、様々スタイルを聞けるオージェイズ絶頂期のアルバムである。


「Give The People What They Want」

「Let Me Make Love To You」

「Never Break Us Up」

「Where Did We Go Wrong」

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Marvin Gaye Here,My Dear [CD]


Here My Dear (Exp) (Dig)

Here My Dear (Exp) (Dig)

  • アーティスト: Gaye, Marvin
  • 出版社/メーカー: Hip-O Select
  • 発売日: 2008/01/15
  • メディア: CD


モータウンの社長の姉のアンナ・ゴーディーとの離婚で“慰謝料を支払うために制作したというマーヴィン・ゲイのアルバム「Here My Dear(邦題離婚伝説)」は78年にリリースされた。内容が極めて私小説的すぎるために評論家たちに最も酷評されるアルバムでもある。マーヴィン・ゲイが密室でつくりあげたパーソナルな世界は、アンナへの怒り・憎悪・未練・思慕などなど様々な感情がぐちゃぐちゃに混濁した歌詞となるが、彼女への憎しみだけでなく甘美な思い出までもが入れ替わり立ちあがってくる構成は彼自身の精神の疲弊も表され痛々しいが、マーヴィン・ゲイ自身がどんな状態であっても奏でられる音楽は驚異的に美しい。この後は公私ともに混乱期となり、マーヴィン・ゲイの生活は荒廃を極め、気がついた時には逃げるように隠居生活に身を投じていた。そして彼とモータウンの間に生じた亀裂も決定的なものとなりCBSコロンビアへと移籍することになる。本格的に復活するまでに4年間もかかってしまう。


「I Met A Little Girl」

「When Did You Stop Loving Me, When Did I Stop Loving You」

「Sparrow」

「Anna's Song」

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Mike Mainieri Quintet Live at Seventh Avenue South [CD]


Live at Seventh Avenue South

Live at Seventh Avenue South

  • アーティスト: Mainieri, Mike
  • 出版社/メーカー: NYC (New York City)
  • 発売日: 1999/09/27
  • メディア: CD


ニューヨークのリロイ・ストリートの角のあったジャズ・クラブそれが「セヴンス・アヴェニュー・サウス」ブレッカー・ブラザースがオーナーをつとめていたクラブは、78年にオープンし、86年にクローズするまで数多くの伝説を生んだ、ロサンゼルスのベイクド・ポテトと並ぶアメリカのジャズとフュージョンの温床で、当時まだ若手だったミュージシャン達がセッションを繰り広げていて、ジャコ・パストリアスのワード・オブ・マウス・バンドやウィル・リーやハイラム・ブロックなどによる24丁目バンドなどもこのクラブから生まれた。
今回はその「セヴンス・アヴェニュー・サウス」からのライブで、当時一番ニューヨークのサウンドを感じさせてくれていたヴィブラホン奏者のマイク・マイニエリ・クインテットの81年のライブで、最初にレーザー・ディスクで映像として当時発売されていたのですが、収録から15年後にCDとして音源だけでリリースされたものです。その後に映像としは発売されなかったのが残念です。
メンバーはマイク・マイニエリを中心に活躍していたステップス・アヘッドのメンバーだったベースのエディ・ゴメス、当時マイク・マイニエリの名パートナーだったピアニストのウォーレン・バーンハート、ジャコ・パストリアスのワード・オブ・マウス・バンドに参加し話題を呼んでいたサックスのボブ・ミンツァー、当時弱冠22歳でこの1年後にウエザー・リポートのドラマーになるオマー・ハキムという強力なメンバーとなっている。
映像の一部を見つけました、「Crossed Wires」でオマー・ハキムの若手らしいはつらつとしたビートから始まる曲、ボブ・ミンツァーのバス・クラリネットの効果も面白い、「Flying Colours」はマイク・マイニエリらしい代表的な曲で各自の素晴らしいソロが見れる「Colours~Song For Seth」はマイク・マイニエリとウォーレン・バーンハートの美しいデュオ「TeeBag」はアコースティックな4ビート・ナンバー。
このアルバムは当時のニューヨークのジャズ・シーンの熱気をヴィヴィッドに伝えてくれるアルバムで、「セヴンス・アヴェニュー・サウス」ではこういった演奏が毎日のように行われていた、とんでもないクラブだった。


「Crossed Wires~Flying Colours~Song For Seth~TeeBag」

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Return of the Brecker Brothers [CD]


Return of the Brecker Brothers (Dig)

Return of the Brecker Brothers (Dig)

  • アーティスト: Brecker Brothers
  • 出版社/メーカー: Verve
  • 発売日: 2008/07/29
  • メディア: CD


92年に復活したブレッカー・ブラザーズのアルバム「Return of the Brecker Brothers」、81年の「ストラップ・ハンギン」のアルバムから12年ぶり、コンサート活動としては、彼等2人が経営したニューヨーク・マンハッタンのライブ・ハウス「セブンス・アベニュー・サウス」85年のクロージング・ギグから7年ぶりのことになる。
ランディとマイケルが一緒でなければ、このサウンドは出来ないと改めて実感させられたアルバムで休止していた10年間以上の間2人が体験したもの、昔ながらのファンを大切にしたもの、新しい方向性を目指したもの、などが絡み合い、確実に未来を見つめた意思が感じられる進化したブレッカー・ブラザーズを聴くことが出来るアルバムとなっています。スペシャル・ゲストで元ブレッカー・ブラザーズのメンバーだったデヴィッド・サンボーンとウィル・リーが参加しているのも嬉しかったです。
今回はアルバム発表後に、およそ一ヶ月間のヨーロッパ・ツアーしたのですが、その中のスペインのバルセロナの「The Palau De La Catalana」でのライブからの映像です、残念ながら当時輸入VHSでの発売しかしなかったので、ブレッカー・ブラザーズのファンでも知らなかった人がいたと思います。「Return of the Brecker Brothers」のアルバムからの主要なメンバー、マイク・スターン(g)ジェームス・ジナス(b)ジョージ・ウィッティ(key)デニス・チェンバース(dr)の強力なメンバーからなる凄いライブです。デニス・チェンバース(dr)はこの後にスティーリー・ダンの再結成のツアー・メンバーにも選ばれています。


「Above and Below」兄ランディの作曲、疾走感抜群のナンバーでライブのオープニング・ナンバー。

「Song For Barry」91年に死去したトロンボーン奏者のバリー・ロジャースに捧げたナンバー。マイケルのAkai EWIのウインド・シンセサイザーの演奏も凄い。

「Spherical 」弟マイケルの作曲。

「Some Skunk Funk」ブレッカー・ブラザーズの代表曲、前にも紹介したアルバム「ヘビィー・メタル・ビ・バップ」の演奏にも負けないほどの名演奏です。

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Warren Bernhardt Hands On [CD]


Hands on

Hands on

  • アーティスト: Bernhardt, Warren
  • 出版社/メーカー: Digital Music Prod
  • 発売日: 1990/10/25
  • メディア: CD


故ビル・エバンスの門下生で彼のスタイルを継承するウォーレン・バーンハートのアルバム「Hands On」はdmpレーベルからの2作目で85年にリリースされ、彼のリリカルなタッチのピアノが聴けるアルバムである。
ウォーレン・バーンハートを簡単に紹介すると、子供の頃からクラシック・ピアノを習いジュリアード音楽院でクラシックを学び、その後シカゴ大学で面白い事に化学と物理学を専攻する学生でもあった。ジャズとの出会いはシカゴでオスカー・ピーターソンを聴いてジャズのトリコになり、その後ニュー・ヨークでセッション・ミュージシャンになりジミ・ヘンドリックスとの共演や、ジャック・デジョネットのジャズ・ロックのグループに参加、マイク・マイニエリらとフュージョンの伝説的なバンド、ホワイト・エレファントに参加、渡辺香津美の「トチカ」にも参加をしている。
このアルバムは、前回でも紹介したウエザー・リポートのドラマーのピーター・アースキンや少し前に紹介したギタリストのジョン・トロペイ、アンソニー・ジャクソンとマーク・ジョンソンの2人のベーシストが参加し、ウォーレン・バーンハートをサポートしている。
クラシックで学んだ豊かなテクニックはジャズ・ピアニストとして洗練され、そのフィーリングはより美しく、豊かさを深めている。同じクラシックからジャズピアニストになったビル・エバンスの門下生だけの事はある。アルバムの一曲目の冒頭にショパンのプレリュードが置かれているのも面白い。


「Prelude Op.28, No.20 & Variations - F.Chopin」

「Jan in January」

「Patterns」

「Praise」

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Steely Dan A Live In America [CD]


Alive in America

Alive in America

  • アーティスト: Steely Dan
  • 出版社/メーカー: Giant Records / Wea
  • 発売日: 2003/02/24
  • メディア: CD


93年にドナルド・フェイゲンのソロ・アルバム「カマキリアド」をウォルター・ベッカーがプロデュースしたことをきっかけに2人での活動を再開する。「スティーリー・ダン・フィーチャリング・ウォルター・ベッカー&ドナルド・フェイゲン」名義で再結成ライブツアーを開始、翌年には初来日も果たした。このツアーの模様の公式のライブ盤「A Live In America」として95年にリリースされた。友達がいきなりスティーリー・ダン見に行くよねと言われ、その時に来日するの初めて知りチケットを取ってもらい、仕事が忙しかったのもあり何の情報もないまま、初来日の会場である代々木第一体育館に向かいチケットを受け取った、初来日のメンバーをパンフレットで確認、前にも紹介した「ニューヨーク・ロック・アンド・ソウル・レビュー」の時のミュージシャン達を中心に構成されている事と、嬉しかったのはミュージック・ディレクターとピアノでウォーレン・バンハートの名前ある事とウェザー・リポートでジャコ・パストリアスと最強のリズム隊を組んでいたドラマーのピーター・アースキンの名前がある事やその他にも知っているミュージシャンが何人もいた、総勢13人の編成、これだったらレコーディングに近い繊細なスティーリー・ダンのサウンドが聴けると思い嬉しくなったのを覚えている。この「A Live In America」も同じツアーなので来日時とほぼ同じミュージシャン達で、初来日公演を思い出す事が出来る素晴らしい演奏を聴くことが出来る。この後パット・メセニーも今回のツアーに誘われていたのを聞いて笑ってしまった。


「Josie」

「Peg」

「Green Earrings」

「Aja」

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