The Soft Machine Bundless [CD]
ザ・ソフト・マシーンの8作目の「Bundles」は75年にリリースされたアルバム、イギリスのカンタベリー出身者を中心とするプログレッシブ・ロック系のバンドだが、メンバー・チェンジを重ねてサイケ→プログレ→ジャズ・ロック→フュージョンへと音楽性も多様に変化していったバンドでした。「Bundles」はジャズ・ロック、フュージョンに移行したアルバムで、何といっても新加入のギタリストのアラン・ホールズワースの超絶技巧で弾きまくる彼のプレイに衝撃をうけたアルバムです(個人的にはやはりイギリス人のジョン・マクラフリンにに影響を受けていと感じました)。ホールズワースはグループ加入以前に、ジョン・ハインズマン率いる「テンペスト」での壮絶な超絶技巧で一躍スターダムへとのしあがったギタリストです、しかしホールズワースはこのアルバム1枚のみに参加しただけでグループを脱退、ジャズ・ドラマーの大御所トニー・ウィリアムス率いるライフタイムに加入し、活動の幅をロックだけでなくジャズにも広げ、その後はジャンルに関係なく活躍、あまりにも個性的なため、「孤高ギタリスト」とか「変態ギタリスト」とか言われました。エディ・ヴァン・ヘイレンは言いました。「アラン・ホールズワースこそ最高だ」と、フランク・ザッパも言い残しています。「アラン・ホールズワースは、この惑星で最も興味深いギタリストだ」と。
このアルバムを今聴くとフュージョンというよりはジャズ・ロックという感じです、そして何と言ってもホールズワースのプレイ・スタイルは当時からすでに完成の領域にある事です、音色もあの音色だし、フレーズも彼らしい独自のものだし、新加入でしたが完全にこのアルバムを牛耳っているのがわかります、またC・ジェンキンス、M・ラトリッジを初めとする他のメンバーの演奏も素晴らしいです。
「Bundles」
「Land of the Bag Snake」
「Peff」
おまけで、アラン・ホールズワースが加入していた時のザ・ソフト・マシーンのライブ映像。