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Louis Armstrong  What a wonderful world [CD]


WHAT A WONDERFUL WORLD

WHAT A WONDERFUL WORLD

  • アーティスト: ARMSTRONG, LOUIS
  • 出版社/メーカー: MCA
  • 発売日: 2008/01/14
  • メディア: CD


ディキシーランド・スタイルのジャズの先駆者の一人として知られ、ニューオーリンズの歌手でトランペット奏者のサッチモことルイ・ルームストロングは、1923年からレコードを作り続けていたが、1968年彼が66歳の時にリリースした「What A Wonderful World(この素晴らしき世界)」は自身のキャリアの中で最も売れた曲で、作詞・作曲はジョージ・ダグラスで60年代後半のアメリカが直面していた、ベトナム戦争や人種間の争いなどを嘆き、平和な世界を夢見て、この曲を書いたという。
しかしABCの社長ラリー・ニュートンの好みに合わず反対され十分なプロモーションができず、母国のアメリカでは売れなかったものの、ヨーロッパを中心とした世界各地では大成功を収め、イギリスではシングルチャートに29週間も入り続けて60万枚を売り上げるほどで、オーストリアでもチャート1位を獲得した。ルイ・アームストロングの独特な歌声で、希望の歌を歌い、全ての人々の心に響く歌だった。彼のパフォーマンスを魅力的なものにしたのは、その切なさだ。66歳という黄昏の年を迎え、心臓病を患っていたアームストロングが、人生の最後に感謝の気持ちを込めて、多くの人が当たり前のことを当たり前にこなして生きていることを見直しているかのような歌で、愛、平和、調和という時代を超えたメッセージを通してインスピレーションを与え続けている。
来年の希望を願いこの歌で今年を締めくくりたい。

「What a wonderful world」

おまけで「Hello Dolly」飛ぶ鳥を落とす勢いだったザ・ビートルズの「Can’t Buy Me Love」を蹴落として全米シングルチャート1位を記録した名曲。


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Steve Winwood Arc Of A Diver [CD]


Arc of a Diver

Arc of a Diver

  • アーティスト: Winwood, Steve
  • 出版社/メーカー: Island
  • 発売日: 2012/10/16
  • メディア: CD


スティーヴ・ウィンウッドは主に鍵盤楽器奏者、及び歌手だが、ギターやベース、ドラムスも演奏できるマルチプレイヤーで、スペンサー・デイヴィス・グループのメンバーとして音楽活動を開始し、トラフィック、ブラインド・フェイスなどロック音楽史に残る有名グループの中心メンバーとしてキャリアを重ねてきた、そんなスティーヴ・ウィンウッドのセカンド・アルバム「Arc Of A Diver」は80年にリリースされ、作詞家ウィル・ジェニングスをソングライティングのパートナーとして迎え、ウィンウッド自身がすべての楽器を演奏し、ウィンウッドは更に、プロデュースやミキシングも自分で行い、エンジニアリングはウィンウッドとセカンド・エンジニアのジョン・クラークが共同で行った。先行シングルの「While You See A Chance」は全米チャートの7位まで上がり、その後にリリースされた本作は全世界で700万枚ものセールスを記録した。当時、打ち込みのリズムとシンセサイザーで作られたサウンドはYMOの影響を受けた作品として認知され、スティーヴ・ウィンウッドの先見の明が注目を浴びた。都会的で洗練され、エレガントで普遍的なスティーヴ・ウィンウッドのヴォーカルによって彼自身のブレイクをもたらしたアルバムである。


「While You See A Chance」

「Arc Of A Diver」

「Slowdown Sundown」

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有賀啓雄 Umbrella [CD]


Umbrella

Umbrella

  • アーティスト: 有賀啓雄
  • 出版社/メーカー: ファンハウス
  • 発売日: 1992/06/01
  • メディア: CD


有賀啓雄はシンガーソングライター、アレンジャー、音楽プロデューサー、ベーシストである。ベーシストとしても80年代は原田真二のバックバンドである「クライシス」のメンバーとして活躍、90年代は米米CLUBの石井竜也らと音楽ユニット「ACRI(アクリ)」を結成、マルチな活躍をしている。2005年からベーシストとして小田和正のサポート・ミュージシャンを務めていて、 2年ぶりの「クリスマスの約束 2021」を見ていたら、やはり ベーシストとして参加していた、ちなみにドラムを叩いていた木村万作は日本でトップクラスのドラマーで、フュージョン・グループのプリズムのメンバー、同じくずっと小田和正のサポート・ミュージシャンを務めている。今回紹介する有賀啓雄のセカンド・アルバム「Umbrella」は92年にリリースされた物で、一人多重録音を中心とした前作のアルバム「SHERBET」とは異なり、気心の知れたミュージシャンを起用しバンド・サウンドを展開している。前にも紹介したデビュー・アルバム「SHERBET」の路線を引き継ぎ、雨を題材にした曲と甘いメロディと甘い歌声で包み込むロマンティックな世界は変わらないが、バンドらしいカラフルで躍動感が溢れる仕上がりとなり、前作以上の完成度となっている。

「RAIN DOLPHIN」

「僕の知らない雨が降る」

おまけでTHE RAWGUNS:佐橋佳幸(Guitars) 有賀啓雄(Bass) 屋敷豪太(Drums) 斎藤有太(Keyboards)の演奏から「Born to fly」。

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George Harrison [CD]


George Harrison

George Harrison

  • アーティスト: Harrison, George
  • 出版社/メーカー: Capitol
  • 発売日: 2004/02/24
  • メディア: CD


後にスティーヴ・ウィンウッドやエリック・クラプトンの作品で大きな成功を収めるている、ラス・タイトルマンを共同プロデューサーに迎えて制作された、ジョージ・ハリスンの79年発表のアルバム「慈愛の輝き 原題:George Harrison」。一時期本業の音楽活動から遠ざかり、副業として始めた映画制作に没頭していたジョージ・ハリスンだったが、友人だったレーサー、ニキ・ラウダの発言に触発されて再びこのアルバムで音楽活動を再開することとなった、この頃に秘書をしていたオリビアと再婚、一粒種の息子ダーニの誕生など、身の回りがすべてHappyな時期に作られており、収録曲が愛に満ちている名曲揃いのアルバム。収録曲の多くは、ハワイのマウイ島で書かれ、レコーディングはやはり、自宅スタジオのFPSHOTで行われている、ジョージ・ハリスンのアルバムの中でも、彼らしい傑作の一つとして断言してもいいアルバム。91年に初めてCDで発売され、その後レコード会社との契約の問題から長年廃盤になっていたが、2004年3月にEMI傘下で再発された。


「Love Comes To Everyone」アルバムからの2枚目のシングル・カット作にもなった。ギターでエリック・クラプトン、ミニ・ムーグでスティーヴ・ウィンウッドがゲスト参加している

「Blow Away」シングル・カットされて全米チャートで最高12位までになった。

「Here Comes The Moon」タイトルからもわかるようにビートルズ時代のハリスンの代表曲で名曲の「ヒア・カムズ・ザ・サン」の続編的な作品。

「Dark Sweet Lady」夫人となったオリヴィア・アリアスへのラヴ・ソング。ビートルズ時代の名曲「サムシング」と同じくらい良い曲だと思っていると本人がコメントしている。


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Paul McCartney Live at Cavern Club with David Gilmour & Ian Paice [DVD]


Live at the Cavern Club [DVD] [Import]

Live at the Cavern Club [DVD] [Import]

  • 出版社/メーカー: Image Entertainment
  • 発売日: 2001/06/19
  • メディア: DVD


キャヴァーン・クラブはイギリス、リヴァプールのマシュー・ストリート10番のナイトクラブ。60年代にはリヴァプールにおけるロックンロール界の中心地となり、ビートルズも初期にここで演奏していた 、1999年に新しく開業したキャヴァーン・クラブで元ビートルズのポール・マッカートニーが、その年発表した自身の最新アルバムで1998年に乳癌により死去した妻リンダの生前の提案によって作られた、ロックンロールのカヴァー・アルバム「ラン・デヴィル・ラン」のプロモーションを兼ねたツアー公演の最後の公演を行った、メンバーはアルバム「ラン・デヴィル・ラン」に参加していた元ディープ・パープルのイアン・ペイス(Dr)とピンク・フロイドのメンバーでもあるデイヴ・ギルモアと(Guitar, Vocals)とパブロックの代表的ミュージシャンのミック・グリーン(Guitar, Vocals)と ピート・ウィンフィールド(Keyboards, Vocals)とクリス・ホール(Accordion)の実力派がバックを務め、迫力あるロックンロールの演奏と、10代に若返った感のあるポールの力強いヴォーカルが見れるDVDが「Paul McCartney Live at Cavern Club with David Gilmour & Ian Paice」です。最後にアルバム「ラン・デヴィル・ラン」のプロデューサーは、ウイングスの『バック・トゥ・ジ・エッグ』以来の参加となるクリス・トーマスで、彼は前にも紹介したサディスティック・ミカ・バンドのアルバム「黒船」「ホット・メニュー」のプロデューサーでもあります。


「I Saw Her Standing There」ジョン・レノン&ポール・マッカートニーの共作、ビートルズの初期のヒット曲。

「Lonesome Town」58年にベイカー・ナイトの作曲でリッキー・ネルソンによるヒット曲のカヴァー。

「Shake A Hand」ジョー・モリスの作曲、53年から54年にかけてR&Bチャートの首位を9週間も独占したフェイ・アダムスのヒット曲のカヴァー。

「Twenty Flight Rock」ネド・フェアチャイルド作曲、エディ・コクランの56年のヒット曲、この曲はポール・マッカートニーがジョン・レノンに初めて会ったときに歌って聴かせた曲として有名。

「Try Not To Cry」アルバム「ラン・デヴィル・ラン」からのポール・マッカートニーの新曲。

「Brown Eyed Handsome Man」56年のチャック・ベリーのシングル曲で、エルヴィス・プレスリーやビートルズ、キンクスやアップルジャックスもカバーしています。

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Ringo Starr Zoom In [CD]


Zoom In (SHM-CD)

Zoom In (SHM-CD)

  • アーティスト: リンゴ・スター
  • 出版社/メーカー: Universal Music
  • 発売日: 2021/03/19
  • メディア: CD


今年7月に81歳になったリンゴ・スターの若さ溢れるアルバム「Zoom In」2020年4月から10月にかけてリンゴのホーム・スタジオで録音され、ダイアン・ウォーレンが書いた先行シングル「Here's To The Nights」には、ゲスト・シンガーとしてポール・マッカートニー、ジョー・ウォルシュ、コリーヌ・ベイリー・レイ、ベン・ハーパー、デイヴ・グロール、シェリル・クロウ、クリス・ステイプルトン、スティーヴ・ルカサー、ジェニー・ルイス、レニー・クラヴィッツ、エリック・バートン、ヨーラ、そしてフィニアスなどが参加している。また、リンゴはレコーディングのために、ほんの数人ずつのミュージシャンをスタジオに招いた。リンゴと共に集まったのは、ミュージシャンのネイサン・イースト(ベース)、スティーヴ・ルカサー(ギター)、ブルース・シュガー(シンセ・ギター)、ベンモント・テンチ(ピアノ)、チャーリー・ビシャラット(ヴァイオリン)、ジェイコブ・ブラウン(チェロ)、ジム・コックス(ストリングスとシンセ・ストリングス)などで、コロナウイルスに対してあらゆる予防策を講じて制作が進められた。同曲に関してリンゴは次のように語っている。「ダイアンからこの曲を聴かされたとき、ぼくはその気持ちが気に入った、これはみんなが一緒に歌いたくなる曲で、それに大勢の素晴らしいミュージシャンたちが参加してくれたのは、本当に素晴らしいことだった。何とか年が明ける前にリリースしたいと思ったのは、この曲がとても困難だった一年を終えるのにふさわしい曲だと思えたからだ。だから、この曲はぼくたちが忘れたい夜と忘れられない友人たちに贈りたいと思っている。そして、2021年の平和と愛をみんなに願っているよ」と。パンデミック中にタイトル曲の「Zoom In Zoom Out」を書いたジェフ・ゾバー、ギターのロビー・クリーガーを含む、多くのソングライターやプロデューサーと共作。「Teach Me to Tango」を書き、プロデュースしたサム・ホランダー、エンジニアのブルース・シュガーと「Waiting for the Tide to Turn」を共同で書き、トニー・チェンと彼のレゲエのルーツを加えています。また長年のオール・スター・バンドのメンバー、スティーヴ・ルカサーとジョセフ・ウィリアムズによって書かれた「Not Enough Love in the World」も収録。


「Here's To The Nights」

「Zoom In Zoom Out」

「Teach Me To Tango」

「Waiting For The Tide To Turn」

「Not Enough Love In The World」

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John lennon GIMME SOME TRUTH [CD]


ギミ・サム・トゥルース.(完全生産限定盤)(2SHM-CD+Blu-ray)

ギミ・サム・トゥルース.(完全生産限定盤)(2SHM-CD+Blu-ray)

  • アーティスト: ジョン・レノン
  • 出版社/メーカー: Universal Music
  • 発売日: 2020/10/14
  • メディア: CD


ザ・ビートルズのメンバーであり、ソロとしても大ヒット作を多数もつジョン・レノン。彼の生誕80年を記念して最新ベスト・アルバム『GIMME SOME TRUTH.(ギミ・サム・トゥルース.)』が80回目の誕生日である2020年10月9日に発売。
ヨーコ・オノがエクゼクティヴ・プロデューサーを務め、ショーン・レノンがプロデュース。ヨーコとショーンが選曲した全36曲は、オリジナル・マルチ・トラックから最新のトランスファーを使用して新たにミックスしなおし最高の音質にまでクリーンアップされている。
ミキシングとエンジニアリングはグラミー賞を複数回受賞しているポール・ヒックスとサム・ギャノンが担当。最終的なミックスとエフェクトはロサンゼルスのヘンソン・レコーディング・スタジオでヴィンテージのアナログ機材とエフェクトのみを使用して完成、アビーロード・スタジオではアレックス・ウォートンがアナログでマスタリングを行い、可能な限り美しく本物の音質が確保されている。
アルバム・タイトルの『GIMME SOME TRUTH.』は、政治家の欺瞞や、偽善、戦争などを激しく非難した、1971年に発表した曲「Gimme Some Truth(真実が欲しい)」にちなんで付けられており、フェイク・ニュースが溢れる、何が真実かわからない今の時代でも十分に通じるタイトルである。
「Happy Xmas (War Is Over)」は71年に発売され、今では日本でも有名なクリスマスソングの一つであるが、当初は大きなヒットにはならず、レノンは「リリースの時期を誤った」と後悔していたという、曲の始まりにオノ・ヨーコの娘キョーコに「ハッピークリスマス・キョーコ」とジョン・レノンの息子に「ハッピークリスマス・ジュリアン」というセリフから始まる。


「Happy Xmas (War Is Over)」

「JEALOUS GUY」

「BEAUTIFUL BOY (DARLING BOY)」

「Gimme Some Truth」

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Joni Mitchell Blue [CD]


ブルー

ブルー

  • アーティスト: ジョニ・ミッチェル
  • 出版社/メーカー: ワーナーミュージック・ジャパン
  • 発売日: 2015/08/05
  • メディア: CD


「ブルー」は、ジョニ・ミッチェルが1971年に発表した4枚目の傑作アルバム。収録曲はすべてミッチェルが作詞作曲し、自らの恋愛を赤裸々に語った私小説的なアルバム、変則オープン・チューニングを駆使し、ギターまたはピアノの弾き語りというシンプルなスタイルで聴かせてくれる、フォーク的な作風の究極を描き、当時の公私ともにパートナーであったジェームス・テイラーをゲストに迎えるなど、ミュージシャンとしての才能が大きく開花した作品。その後ジョニ・ミッチェルは産業として巨大するミュージック・ビジネスに巻かれることなく活動を行っていく。最後に、こうしたジョニ・ミッチェルの活動を誰より理想としたのがプリンスと言われていて彼女の曲を何曲もカヴァーしている。


「River」2000年代に入ってもカヴァーされる名曲、クリスマス間近に恋人と別れてしまった悲しい歌ですが、クリスマス・ソングとしてもっと認めてほしい曲。

「Little Green」優しい子守歌です。

「A Case Of You」この曲もジョニ・ミッチェルの名曲、この曲もジェイムス・テイラーが参加し「A Tribute to Joni Mitchell」でプリンスがカヴァーしています。

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秋本奈緒美 Rolling 80's [CD]


ROLLING 80’s

ROLLING 80’s

  • 出版社/メーカー: ビクターエンタテインメント
  • 発売日: 2016/07/20
  • メディア: CD


18歳の秋本奈緒美がオールド・ジャズを日本語で歌うデビュー・アルバム「Rolling 80's」は82年にリリースされた。清水靖晃が全面プロデュースし、清水靖晃と笹路正徳を中心とした音楽制作集団マライア(土方隆行、山木秀夫、渡辺モリオ)が中心となり実験的なニューウェーヴ・アレンジで演奏、スタンダード・ジャズの名曲を伝統的な手法と前衛的な処理を徹底し、同居させてしまたサウンドは音楽制作集団マライアでしか出来ないモノでした、マライアの一員とも言える19歳で作詞家としてデビューした亜蘭知子が日本語の歌詞を担当していて、原曲の面影はほとんど無い面白い歌詞を書いています。このアルバムが出た82年当時は阿川泰子や真梨邑ケイなどの美人ジャスシンガーがブームとなっていました。そこに、なんと10代でジャズを歌う秋本奈緒美が登場、こんなのジャズじゃないという批判もあり、まだ18歳だし、初めてのレコーディングだし、歌も上手いわけでもないし、しかしアバンギャルドなサウンドの演奏に吐息混じりのウィスパー・ヴォイスが何とも言えない不思議な組み合わせとなり、周りの大人達に踊らされた感はありましたが面白いアルバムでした。当時とんねるずのタカさんが、ジャズでどこまで遊べるかって感じの音楽だよねと言っていたのが、一番当たっていると思ったのを思い出しました。


「バイ・バイ・ブラックバード」

「雨に唄えば」

「シカゴ」

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Richie Cole Hollywood Madness [CD]


Hollywood Madness

Hollywood Madness

  • アーティスト: Cole, Richie
  • 出版社/メーカー: Muse Records
  • 発売日: 1991/07/01
  • メディア: CD


アルト奏者、リッチー・コールの通算6枚目となる80年リリース作「ハリウッド・マッドネス」。前回紹介した渡辺貞夫「I'm Old Fashioned」と同時期に同じアルト吹きとして一躍脚光を浴びた始めた「アルトマッドネス」リッチー・コール、チャーリー・パーカーやフィル・ウッズに通じるビ・バップ・プレイと、ユーモアあふれるライブ・パフォーマンスなどで人気を集めていく、彼の卓越したテクニックによる疾走感のある圧倒的なプレイはジャズファンなら誰しも納得の演奏を聴かせてくれる。ジャズシンガー、エディ・ジェファーソンのプロデュースによる「アルトマッドネス」シリーズのアルバムが続いていたが、このレコーディングから約半月後にエディ・ジェファーソンは射殺されてしまったのだが,その時のリッチー・コールのショックは想像を絶する。その為「アルトマッドネス」シリーズの最終章となり、マンハッタン・トランスファーのティム・ハウザーをプロデューサーに迎える、そしてトム・ウェイツまでもゲストに迎えている、もちろんエディ・ジェファーソンもヴォーカリストとして参加し、ゲストにミュージシャンにマンハッタン・トランスファーが参加している。エディ・ジェファーソンのヴォーカルとマンハッタン・トランスファーのコーラスが聴ける「Waitin' For Waits」はこのアルバムの聴きどころ、ご機嫌なナンバーが並ぶが、ジャズにシリアスさを求めるリスナーには全く受け入れがたいものとも言えるが、この楽しさは個人的には結構好きでした、来日時はタモリと舞台上やテレビで競演し、楽しいステージを見せてくれた。

「Hooray For Hollywood」

「I Love Lucy」

「Tokio Rose Sings The Hollywood Blues」

「Waitin' For Waits」

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