Chocolate Milk Action Speaks Louder Than Words [CD]
Actions Speak Louder Than Word
- アーティスト: Chocolate Milk
- 出版社/メーカー: Nature Sounds
- 発売日: 2015/03/17
- メディア: CD
チョコレート・ミルクは、ニューオリンズで72年にグループの母体であるジャズ・グループを結成(メンフィスとする説もある)メンバーの脱退などもあり徐々にR&B志向となり、74 年頃にはかなりファンキーなサウンドに変化し、8人組となり地元でライヴ活動をしているところを音楽プロデューサーのニューオーリンズの巨匠アラン・トゥーサンに見いだされ、最初の「Play That Song」を発表した、しかし成果を上げることができなかった。二度目のスタジオ入りで録音した「Action Speaks Louder Than Words」がRCA の目に止まり、同曲でメジャー・デビューを飾る、このデビュー曲はソウル・チャートで15 位まで上がるヒットとなった。このデビュー・シングルを含む記念すべきチョコレート・ミルクのファースト・アルバム「Action Speaks Louder Than Words」は75年にリリースされた、もちろんニューオーリンズの巨匠アラン・トゥーサン のプロデュースである。サウンドも75年に作られた事を考えると、エフェクターをかけたサックスやシンセ・ベースなどの当時としては新しい感覚が突出しているし、ヘヴィ・ファンクと重層なグルーブはニューオリンズならではのものだった。オハイオ・プレイヤーズやPファンクの影響も感じられるが、ニューオーリンズ特有のねばりのあるビートとファルセットを交えたコーラスやジャズの要素もある演奏が楽しめるアルバムとなっている。
1月26日でこのブログを初めてまる2年になっていたのをすっかり忘れていました、2年間毎日書いていて文才が無いのを痛感しているですが、私が好きな音楽の素晴らしさを聴いてもらえれば良いかと思っていて、毎日ブログを書いています。
「Action Speaks Louder Than Words」
「People」
「Pretty Pimpin' Willie」
「Confusion」
「Time Machine」
Leon & Mary Russell Make Love to the Music(奏でる愛の調べ) [CD]
レオン・ラッセルがスライ&ファミリー・ストーンのコーラス隊にいたマリー・マククリアリー と結婚し、連名で出した名作アルバム「ウエディング・アルバム」に続いて、レオン&マリー・ラッセル名義では2作目のアルバム「Make Love to the Music(奏でる愛の調べ)」は77年にリリースされた、スワンプの泥臭さが薄められて、ソウルのテイストが強くなったアルバムで、レオンがギターとベースのほとんどを演奏しており、また当時流行りだした多重録音・オーバーダビングなどの技術を取り入れたマルチ・プレーヤーとしてのレオンの才能も堪能できる1枚、またゲイリー・オーガンがアシスタント・プロデューサーを担当しており、曲作りと楽器演奏(ドラムスとベース)でも貢献している。ソウルフルなヴォーカルと洗練されたエレピ、ストレンジなシンセの音色などサウンド・プロダクションもよりダンサブルな方向へ向かった作品で、ブラック・ミュージックの要素が強まり、ソウルファン・AORファンからも高い評価を受けている。
「Easy Love」
「Make Love to the Music」
「Island in the Sun」
GARY OGAN [CD]
現在も活動を続けるオレゴン州ポートランド出身のゲイリー・オーガンが、レオン・ラッセルのプロデュースで制作したファースト・ソロ・アルバム「GARY OGAN」77年にリリースされた、生まれ持った極上のメロディ・センスで、70年代のスティーヴィー・ワンダーの影響も感じさせるAROの隠れた名盤。ゲイリー・オーガンは、レオン・ラッセルと交流のあるシンガー・ソングライターで、76年のレオン・ラッセルのアルバム『奏でる愛の調べ』ではゲイリー・オーガンがアシスタント・プロデューサーを担当しており、曲作りと楽器演奏(ドラムスとベース)でも貢献している。
このアルバムでレオン・ラッセルはプロデュースだけでなくストリングス・アレンジとパーカッション、鍵盤を担当している、また、レオン・ラッセルの妻のメリーもバック・ヴォーカルで参加している。
「Nothing's Right When Love's Gone」
「Foolish Love」
「Everybody Wants Your Love」
日野皓正 Daydream [CD]
前作「シティ・コネクション」は20万枚を越える大ヒットとなり、日野皓正の新しい方個性を踏み出した、今回のアルバム「Daydream」も前作と同じニューヨークの熱いバイブレーションを伝える作品、トランペットではなくこの頃は柔らかい音がでるコルネットを好んで吹いているのも特徴がある。参加ミュージシャンはレオン・ペンダービス(Key)、デイブ・リーブマン(Sax)アンソニー・ジャクソン(B)ナナ(Per)ルーサー・ヴァンドロス(Cho)ジャニス・ペンダービス(Vo)は前作にも参加し気心が解かっているメンバーに加え、今回はボブ・ジェームス(Key)ジョン・トロペイ(G)菊池雅章(Key)スティーブ・ガット(Dr)が入り前作に比べてもさらに楽しいアルバムとなった。アレンジも前作と同様にレオン・ペンダービスの緻密なアレンジとゴージャスなフル・オーケストラなどが入っていたり、ニューヨークの街が見えるようなアルバムとなっている。
「Still Be Bop」日野皓正:作曲 日野が愛しているビー・バップ調の曲、デイブ・リーブマンのサックスもいいし、スティーブ・ガットのドラムも凄い。
「Sweeter&Sweeter」レオン・ペンダービス:作曲 レオン・ペンダービスの奥さんのジャニスのヴォーカルとジョン・トロペイのギターがフィーチャーされている。
「Late Summer」日野皓正:作曲 トロピカルでメロウなレゲエ調な曲、ボブ・ジェームスがゲスト参加している、日野のフリューゲル・ホーンも良い。
Allan Holdsworth Road Games [CD]
当時、アラン・ホースズワースに心酔していたエドワード・ヴァン・ヘイレンの推薦により、大手ワーナー・ブラザース・レコードとの契約を得て制作されたアラン・ホースズワースの6曲入りミニ・アルバム「Road Games」は83年にリリースされた。ジェフ・バーリン(B)チャド・ワッカーマン(Dr)という強力なトリオを中心にしたミニ・アルバムだが内容の濃いアルバムで、ファンの間では最も人気の高いアルバムだが、ホールズワース自身は後年、「私が作ってきたレコードの中でも最悪な物の一つ、メジャー・レーベルとの契約をずっと待ってみたところで、いざ契約してみれば、レーベルの連中は自分がやりたいことをやらせてくれないものさ」と語っており、その後は自由を求めて、より小規模のレーベルから作品を発表するようになった。「Was There?」「Material Real」の2曲でジャック・ブルースがボーカルでゲスト参加し、クリームを連想させるジャック・ブルースのヴォーカルがきける、ホールズワースによれば、レーベル側がホールズワースのオリジナル・バンドのシンガーであったポール・ウィリアムスを気に入らず、有名なボーカリストの起用を要求したためだと言っている。数多いギタリストの中でも卓越した技巧を持ち、個性的な演奏を聴かせ、ミュージシャンズ・ミュージシャンとしてその名を広く知らしめるようになったアルバムでもある。
「Road Games」ポール・ウィリアムス のヴォーカルが聴ける。
「Tokyo Dream」アラン・ホースズワースのギター・ソロが最高!
「Material Real」ジャック・ブルースのヴォーカルが聴ける。
Steve Khan Blue Man [CD]
ギタリストのスティーヴ・カーンの父親は、 シナトラの作品の作詞を手がけた 大物の作詞家サミー カーン、そんなスティーヴ・カーンのセカンド・アルバム「Blue Man」は、78年にリリースされた、当時のニューヨークで最もイキのいいミュージシャンが集まって作り出すサウンドは70年代後半のニューヨークのミュージック・シーンの熱気を感じられるアルバムで、フュージョン・ギタリストとしてのスティーヴ・カーンの魅力が見事に発揮されている。特にベースのウィル・リー、ドラムのスティーブ・ガット、パーカッションのラルフ・マクドナルドの鉄壁のリズム・セクションの凄いこと、名手のキーボードのドン・グロニック、ホーン・セクションもブレッカー・ブラザースとデビッド・サンボーンという超強力なものだし、ボブ・ジェームスやマイク・マイニエリやリック・マロッタも参加し、素晴らしいメンバーたちによる、素晴らしいプレイが聴ける。スティーヴ・カーンの個性的なプレイは他には無い物で度肝を抜かれてしまうし、プロデュースもスティーヴ・カーン自身が手掛けている。この後にリリースしたアルバム「Eyewitness」以降は、全く新しいギター・サウンドを展開して絶賛を集め、空間を大胆に導入したインプロビゼーションはみごとな物だった。ジャケットに ジャン ミッシェル フォロンをずっと起用、幼少の頃から好きな画家で、アルバムが出るたびにジャケットを見るのが楽しみでした。
「Daily Bulls」鉄壁のリズム・セクションがドライブするナンバーで、スティーヴ・カーンの個性的なリフとソロがカッコイイ、ドン・グロニックのオルガンのソロも素晴らしい。
「The Blue Man」フォロンのアルバム・ジャケットの世界を彷彿させる幻想的なナンバー。
「Some Down Time」ファンキーなビートに乗ってブレッカー・ブラザースとデビッド・サンボーンのホーン・セクションが飛び出してくる、スティーヴ・カーンのソロもキレまくっている。
GUITAR WORK SHOP Vol.1 [CD]
77年にリリースされた「GUITAR WORK SHOP Vol.1」ここからギター・ワークショップのシリーズが始まる、この時代はまだ現代のような便利なデジタル・シンセサイザーが無かったためにギターが花形となり、70年代後半の日本のフュージョン・ギターブームが始まり、そのブームを牽引する存在となるギター・ワークショップのシリーズが生まれる、中でも衝撃的だった第一弾の本作は歴史的な名盤と言われている。森園勝敏、大村憲司、山岸潤史、渡辺香津美の4人のトップ・ギタリストが集まり、一人2曲づつと4人のセッションによる1曲を収録、森園勝敏はプリズムの鈴木(リカ)徹(Dr)、渡辺建(B)久米大作(Key)のメンバーで参加。山岸潤史はバックスバニーのジョニー・吉長(Dr)鳴瀬喜博(B)ソー・バッド・レビューの国分輝幸(Key)ホーン・スペクトラムの中村哲(Sax)山下達郎(Cho)のメンバーで参加。大村憲司は彼のファースト・アルバム「ファースト・ステップ」と同じメンバーの村上秀一(Dr)坂本龍一(Key)高水健司(B)浜口茂外也(Per)のメンバーで参加。渡辺香津美は当時のレギュラー・グループの倉田在秀(Dr)井野信義(B)松本博(Key)横山達司(Per)のメンバーで参加し、それぞれの個性が出た作品が楽しめるアルバムとなっている。
「Groovin」山岸潤史の演奏、ヤングラスカルズの名曲のカヴァー、山下達郎のコーラスもたまらない。
「Day Dream」森園勝敏の代表曲の一つ。
「Left Handed Woman」大村憲司の代表曲の一つ。
「Neptune」渡辺香津美のオリジナル。
「I'm In You」ピーター・フランプトンの大ヒット曲、バックのメンバーは村上秀一(Dr)と高水健司(B)最初で最後の4人ギタリストの共演。
菊池ひみこ Don't Be Stupid [CD]
菊池ひみこは、16歳の時にヤマハのエレクトーン・コンクールで優勝、その後吉田拓郎、チェリッシュなどのサポートをし、ジャズに開眼、原信夫&シャープ&フラッツに加入、77年に夫でギタリストの松本正嗣 と共に大橋純子&美乃家セントラルステーションに加入、翌年の78年に2人揃って三木敏悟のインナー・ギャラクシー・オーケストラに参加しスイング・ジャーナル誌のジャズ・ディスク大賞を受けた「海の誘い」を吹き込み、モントルージャズ・フェスティバルにも出演した才女で、このデビュー・アルバム「Don't Be Stupid」は三木敏悟のインナー・ギャラクシー・オーケストラ在籍中の80年にリリースされ、プロデューサーはサックス奏者の井沢原児、またリー・リトナー&ジェントル・ソウツのメンバーでローリング・ストーンズのワールド・ツアーにも同行していた上昇機運の真っただ中にいたサックス奏者のアーニー・ワッツとのコラボレーション・アルバムとしても注目を集めていた。バックのメンバーは彼女のレギュラー・グループの「デッド・エンド」で、夫の松本正嗣(g)杉本和弥(b)松本博(Key)風間幹也(Dr)川瀬正人(Per)の5人、この若手のメンバー達が実にフレッシュな演奏を聴かせてくれる、日本製のフュージョンとしても最高の水準で、ポピュラーソングのような親しみやすいメロディと、菊池ひみこの軽やかなタッチのピアノ・ソロと世界トップレベルのアーニー・ワッツのサックス・ソロのサウンドが魅力のアルバムで、多彩な曲調も楽しかった 。
「Stormy Spring」
「What's Baby Singin'」
「Flight In The Moonlight」
「For My Buddy」
大橋純子&美乃家セントラル・ステイション 沙浪夢SHALOM [CD]
大橋純子としては5枚目、大橋純子&美乃家セントラル・ステイションとしては3枚目のアルバム「沙浪夢SHALOM」は78年にリリースされた。美乃家セントラル・ステイションのメンバーは全員が二種類以上の楽器をマスターしており、作曲、作詞、編曲等もすべてメンバー自身(大橋も含め)の手で全てをサウンド・クリエートする当時としては珍しい形をとっていたグループで、73年から74年にかけて「はっぴいえんど」の一派とは別に新しい音楽理念の元に集まった音楽集団だった「オレンジ」のメンバーの佐藤健、林哲司、増尾元章(兄は世界的ジャズ・ギタリスト増尾好秋)見砂和照、土屋昌巳がそのまま美乃家セントラル・ステイションの中心メンバーとなり作曲、編曲としても大橋純子の音楽クリエイティブ・スタッフとして参加することになります。メンバー・チェンジがありましたが、バンドが発足して1年半、結成当時から高度なテクニックと優れた音楽センスからなる個性豊かな音楽性に日本のポップス界きってのヴォーカリストの大橋純子が組んで作り出すサウンドはさらに進化し、日本のミュージシャン達にも高い評価を得るアルバムとなりますが、大橋純子が本格的に人気が出るのはもう少し後になります。個人的に大好きな曲「 センチメンタル・レディー」「フラワー・ブロッサム・ストリート」の2曲がBONUS TRACKとして入っていたのは嬉しかったです。
「季節風便り」作詞:竜真知子 作曲・編曲:佐藤健
「Soul Train まっしぐら」作詞・作曲・編曲:土屋昌巳
「Just Fallin' In Love」作詞:竜真知子 作曲・編曲:小田健二郎
「Spanish Wind」作詞・作曲・編曲:土屋昌巳
「 センチメンタル・レディー」作詞:松本隆 作曲・編曲:佐藤健 シングル曲でBONUS TRACKとして入っています。
「フラワー・ブロッサム・ストリート」作詞:松本隆 作曲・編曲:佐藤健 アルバム未収録曲でBONUS TRACKとして入っています。
中牟礼貞則&村上”ポンタ”秀一All Stars [CD]
ジャズ・ギタリスト中牟礼貞則、演奏活動60周年記念アルバム。村上“ポンタ”秀一(Ds)が、中牟礼貞則の60周年記念アルバムを作ろうと呼びかけ、金澤英明(B)、石井彰(Pf)、愛弟子である渡辺香津美(Gt)、小沼ようすけ(Gt)、ケイコ・リー(Vo.Pf)、TOKU(Vo.Flgh)、そしてFried Pride(Vo&Gt)が参加した。戦後間もなくからモダン・ジャズに取り組み、日本のジャズ史とともに歩んできたのがギタリスト中牟礼貞則、日本のジャズの黎明期にボサ・ノヴァを紹介、普及させ、60年代後半には渡辺貞夫らと日本にボサ・ノヴァのムーヴメントを巻き起こし、88歳を迎えた2021年現在も精力的にライヴ活動を行なっている。。2012年にリリースされた「We Love MURE san」は、参加した各自のミュージシャン達が持ち寄った楽曲はいずれも、中牟礼に捧げる渾身の演奏となっている。トリビュートのひとつの形として、特筆すべきアルバムである。
「Amapola」スペイン出身の作曲家ホセ・ラカジェが1924年に発表した曲。中牟礼貞則(Gt)村上“ポンタ”秀一(Ds)TOKU(Vo.Flgh)石井彰(Pf)金澤英明(B)の演奏で、前半は中牟礼貞則のギターをフューチャーし、後半はTOKUの温かみのあるヴォーカルとフリューゲル・ホーンがきけます。石井彰(Pf)と金澤英明(B)は日野皓正のグループで長い間活動した凄腕の2人です。
「Charade」1963年に作詞ジョニー・マーサー・作曲ヘンリー・マンシーニによって作られた曲。同年に公開された映画『Charade (シャレード)』の主題歌であり、主演女優のオードリー・ヘプバーンの代表作。中牟礼貞則(Gt)村上“ポンタ”秀一(Ds)Fried Pride(Vo&Gt)石井彰(Pf)金澤英明(B)の演奏で、Fried PrideのヴォーカルShihoとガットギターの横田明紀男の2人がフューチャーされています。
「My Romance」1935年ミュージカル「Jumbo ジャンボ」の主題歌です。1962年の映画版「Jumbo」ではドリス・デイが歌っています。作詞:リチャード・ロジャース、作曲:ロレンツ・ハート。50年以上も師弟関係である、中牟礼貞則(Gt)と渡辺香津美(Gt)の2人のギター演奏がたまりません。