David Foster The Best Of Me [CD]
Best of Me (New Version) by David Foster
- アーティスト: David Foster
- 出版社/メーカー: Sound
- メディア: CD
83年1にリリースされたデイヴィッド・フォスターの1枚目のスタジオ・アルバム「The Best Of Me」本アルバムのプロデューサーである南里高世から「君のソロ・アルバムを作ってみないか」と誘われたデイヴィッド・フォスターはかねてから自分のキーボード・プレイを中心にしたアルバム作りをしたかった事もあり二つ返事で承諾した。基本的にはデイヴィッド・フォスターが書いた名バラードを自らピアノで優美に奏でるインスト集となり、ヴォーカルが聴けるのはタイトル曲の「The Best Of Me」だけでデイヴィッド・フォスターのヴォーカルが聴ける。自身のヴォーカルを入れる事に関して最後まで反対したのはデイヴィッド・フォスター自身で、まして沢山の素晴らしいヴォーカリストを起用していくつもの名曲を制作に携わってきた彼の事だから当然の事だろう、このアルバムのレコーディング・エンジニアで友人でもあるアル・シュミットの励ましがあって歌を入れる事になる、デイヴィッド・フォスターの歌いっぷりはどうしてなかなかのものである。この後のアルバムで「The Best Of Me」はオリヴィア・ニュートン・ジョンとのデュエット曲に生まれ変わる。「Mornin'」はデイヴィッド・フォスターとジェイ・グレイドンとのコンビで作りアル・ジャロウが歌いヒットした曲で、テレビなどでもよく流れている、もちろんジェイ・グレイドンがギターを弾いている。アルバムとしては賛否両論を呼んだがデイヴィッド・フォスターのヒット曲の原点がこのアルバムにある。
「The Best Of Me」
「Mornin'」
「Chaka」
「Night Music」
The Police Around The World Restored & Expanded [CD]
【Amazon.co.jp限定】アラウンド・ザ・ワールド (レストア&エクスパンデッド)(SHM-CD付)(特典:メガジャケ付)[Blu-Ray]
- 出版社/メーカー: ユニバーサルミュージック
- 発売日: 2022/05/20
- メディア: Blu-ray
ポリスが1979~1980年に行なった初のワールドツアーのドキュメンタリーを映像化。ライヴ・シーンのうち4曲(京都公演2曲、香港公演2曲)の完全演奏をボーナス収録、そのうち2曲は80年の京都大学西部講堂の伝説となったライブ映像も収録され、初期の頃からのポリスのファンにはたまらない内容です、もともとVHSとレザーディスクでリリースされていましたが、今回の発売のために音源は新しくリマスターされ、映像も復元され初のDVDやブルーレイとなり、今年の5月にリリースされました。日本、香港、オーストラリア、インド、エジプト、ギリシャ、フランス、南米、アメリカでのライブ・シーンと各国の名所を訪れるスティング、アンディー・サマーズ、スチュアート・コープランドの3人にカメラは密着。まさに大ブレイク直前の強烈なインパクトのポリスの熱狂のライブが収められています。
「Message In A Bottle」(Live From Hong Kong, 1980)
「So Lonely」(Live from Kyoto, 1980)
「Walking on the moon」(live in Kyoto '80)
「Bring On the Night」(Live from Hong Kong, 1980)
Simply Red A New Flame [CD]
シンプリー・レッドはリード・ヴォーカリストでシンガーソングライターのミック・ハックネルを中心にイギリス・マンチェスターで結成、85年のデビュー以降ブルー・アイド・ソウル・バンドとして注目を集め、これまでに5枚のアルバムが全英ナンバー・ワンを記録する。「ア・ニュー・フレイム」は、89年にリリースされたの3枚目のアルバム、より主流のポピュラー・サウンドを採用し商業的な成功を目指した、フィラデルフィア(フィリー)・ソウルを代表するグループのハロルド・メルヴィン&ザ・ブルー・ノーツの名曲「If You Don't Know Me by Now」をカヴァーし、2度目の全米1位ヒットとなり、彼らの最大のヒット曲となり、このアルバムは世界中で大成功を収め、バンド初の全英ナンバーワン・アルバムとなる。ちなみにシンプリー・レッドの名前の由来はバンドの中心であるリード・ヴォーカリストでシンガーソングライターのミック・ハックネルのニックネーム「レッド」にちなんでいて(彼の髪の赤毛の色を表す)ハックナルは「Simply」という言葉を追加することでより良く聞こえると判断、ハックネルの出身地はマンチェスターでマンチェスター・ユナイテッドのサポーターであることに忠誠を誓っていることにも関連している。後にシンプリー・レッドはミック・ハックネルのソロ・プロジェクトだったとミック・ハックネルが語っていて、その為かメンバー・チェンジが多い、才能あるミュージシャン達を集めた為だが、その中には才能豊かな日本人のギタリストの鈴木健司や ドラムの屋敷豪太もシンプリー・レッドに在籍している。
「A New Flame」
「It's Only Love」
「If You Don't Know Me By Now」
Kalapana KalpanaII [CD]
ハワイ出身のロックバンドであるカラパナのセカンド・アルバム「KalpanaII」76年にリリースされた、デビュー時の勢いを保ったまま、完成度を増した作品となり、その黄金期のサウンドは、作曲とリード・ヴォーカルを担当したマッキー・フェアリーとマラニ・ピリューが中心となって作り上げたもので、ハワイアンやウエストコースト・ロック、フォーク・ロックなどの影響を受けたマラニ・ピリューに対して洗練されたAORに影響を受けたシンガー・ソングライター的な資質の持ち主のマッキー・フェアリーのセンスが混ざり合い、爽快感たっぷりのハワイ産ロック・ポップスを届けてくれた。残りのメンバーも実に素晴らしい才能を持っていて、キーボード、ギター、ビブラフォンなどの楽器を多彩に操るカーク・トンプソンはソウル、R&Bのセンスを持ち、ブラック・ミュージックの才能をも感じさせる、カーク・トンプソンはカラパナの代表作のインスト・ナンバー「Black Sand」を作曲している。セカンド・アルバムのリリースと同時に、バンドの要であるマッキー・フェアリーがアメリカを意識したの音楽性に疑問を持ち脱退、地元ハワイでトラディショナルなサウンドを精力的に活動を続けていく。これにより、バンドのスタイルがよりコンテンポラリー・ハワイアン・ファンクやフュージョン色をより強く帯びたものとなるが、当時の流行も相まって人気は高まっていった。
「Love 'Em」作曲:マッキー・フェアリー
「(For You) I'd Chase a Rainbow」作曲:マラニ・ピリュー
「Juliette」作曲:マッキー・フェアリー
「Black Sand」作曲:カーク・トンプソン
Billy Joel A Innocent Man [CD]
ビリー・ジョエルが1983年にリリースした、9作目のスタジオ・アルバム「A Innocent Man」はコンセプトアルバムとなっていて、彼の青年期に影響を与えたアメリカのポピュラー音楽へのトリビュートとなっています。ジェームス・ブラウン、ベン・E・キング、シュープリームス、マーサ&ザ・ヴァンデラス、フォー・シーズンズ、サム・クックからの影響を受けたR&Bやドゥー・ワップを反映させた作風となったアルバムです。アルバム作成に関するインタビューの中で、ビリーはその頃、最初の奥さんのエリザベスと離婚したことを明かしています。エリザベスとは、ソロデビューアルバム作成前に結婚していました。つまり、ロックスターになって以来初めての独身状態だったわけで、スーパーモデルとデートする機会が開けたそうです。こうした経験のおかげで、ティーンエイジャーの感じをもう一度味わえたみたいな感覚だったそうで、ティーンエイジャーだったころの思い出の曲たち、つまり1950年代末期から1960年代初期に流行っていたポップ音楽のスタイルの曲を書き始めることになりました。実際その作曲作業は非常に楽しく、とてもラクにすばやくメロディが頭に浮かんできたそうで、いわば青春をもう一度楽しみながら行なったアルバム制作によって出来上がった作品です。シングル曲の第一弾「Tell Her About It 」のヒットから始まり「Uptown Girl」「An Innocent Man」「The Longest Time」「Leave a Tender Moment Alone」のシングル5曲をヒットさせたアルバムです。
「Tell Her About It 」
「Uptown Girl」
「An Innocent Man」
「The Longest Time」
「Leave a Tender Moment Alone」
Queen The Works [CD]
ザ・ワークス (リミテッド・エディション)(2SHM-CD)(特典:なし)
- アーティスト: クイーン
- 出版社/メーカー: Universal Music
- 発売日: 2021/05/19
- メディア: CD
「ザ・ワークス」 は84年にリリースされた、クイーンの11枚目のアルバムで、前々作「ザ・ゲーム」の延長に近い作品で、特にドラムのロジャー・テイラー作曲の「RADIO GA GA」はビデオクリップの振り付けがそのままライブでオーディエンスと一体になるほど浸透した大ヒット曲となった。「I Want To Break Free」は民衆が抑圧されている国々のいくつかで、解放にむけてのシンボルとされた曲でもあり、英語圏のみならず多くの国々でもヒットし支持された。しかしこの頃は西側諸国と民主主義の国がアパルトヘイトの問題を叫んでいた為、ミュージシャン達は南アフリカのサンシティでのライブをボイコットしていたが、アフリカのザンジバル生まれのフレディ・マーキュリーはアフリカでのライブに固執し独断でサンシティでのライブを行い、国連から要注意バンドとなってしまい、MTVからも放送禁止となってしまう。サウンド的には、ツアー・メンバーとしてカナダ人のフレッド・マンデルが参加し、彼はシンセサイザーと生楽器、どちらの鍵盤にも堪能で、サウンドに新たな層を加えていた。シンセサイザーを使わないと言われていたクイーンがシンセサイザーを使ったアルバムとしても有名。この後クイーンはサンシティでのライブをライブ・エイドのライブで挽回する。
「Radio Ga Ga」アレンジのテクスチャの大部分は、フレッド・マンデルの手法に負う所が大きい。というのも、ローランドのヴォコーダーをプログラミングし、ローランドのシンセ・ベース・ラインを注入したのは彼だからだ。1927年に作られたSF映画「メトロポリス」(サイレント)の傑作に、84年にジョルジオ・モロダーが作曲した音楽をつけた別バージョンを制作、フレディ・マーキュリーがソロ曲を提供したお返しに古い「メトロポリス」の映像をミュージック・ビデオに使うことが出来た。
ジョン・ディーコン作の「I Want To Break Free」悪名高いミュージック・ビデオ?とも言われ、メンバー全員がイギリスのソープ・オペラ、「コロネーション・ストリート」をパロディとして女装したもので、イギリス人らしいジョークなのだが理解されなかった。曲は南米やアフリカでも支持されたが、ライブを行った際もビデオと同様の衣装でステージに上がった際、「自由への賛歌」として支持していたオーディエンスは、そのギャップからステージにブーイングを浴びせたという逸話がある。
「It's A Hard Life」このミュージック・ビデオの世界観も凄いです。初期のクイーンを思い起こさせる楽曲で、冒頭の歌詞とメロディはオペラ「道化師」の一節が引用されていて、中でも真っ赤で目玉が幾つも描かれたフレディの衣装は話題を呼んだ。
Lonnie Liston Smith&The Cosmic Echoes Expansions [CD]
ピアニストで、キーボーディスト。ジャズ、ソウルミュージック、ファンク、フュージョン、クロスオーバーといったジャンルのミュージシャンとして位置づけられるロニー・リストン・スミス。ファラオ・サンダースやアート・ブレイキー、ローランド・カーク、ガトー・バルビエリ、マイルス・デイヴィス等と共演、73年にロニー・リストン・スミス&ザ・コズミック・エコーズを結成する。メンバーはリーダーのロニー・リストン・スミス(Key)実弟のドナルド・スミス(Vo&Fl)デイヴ・ハバート(Sax)セシル・マクビー(B)アート・ゴーア(Dr)マイケル・カーヴィン(Dr&Per)ローレンス・キリアン(Per)レオポルド・フレミング(Per)など。「Expansions」は75年にリリースされ、彼の代表作の一つとなるアルバムで、独自のスピリチュアルな音楽性と即興演奏が出来るリアル・ジャズ・ミュージシャンを迎え入れ作られ、その後のクラブ・ミュージックやアシッドジャズ、スムーズジャズのルーツとも言われる作品で、代表曲でセシル・マクビーのベースラインが印象的な「Expansions」はHipHopのネタとしても有名らしい?。実弟のドナルド・スミスのヴォーカルは即興性を邪魔することなく言葉を現代的なリズムとメロディに乗せられるかを表現出来るシンガーで、ザ・コズミック・エコーズに入る前はアート・ブレイキー&ジャズ・メッセンジャーズでピアノを弾いていたことがあり、その経験があったからこそのヴォーカルとフルート演奏だったと言える、スミス兄弟はアート・ブレイキー&ジャズ・メッセンジャーズに二人共雇われていたことになる。
「Expansions」
「Summer Days」
「Voodoo Woman」
「My Love」
Helen Merril with Clifford Brown [CD]
ジャズ・ボーカリスト、ヘレン・メリルが1955年に発表した初のスタジオ・アルバム。ヘレン・メリルは第一作目に本作の様なあまりの大傑作を作ってしまった為に、その後のアルバムの出来栄えが追いつかなくて苦労する事になるほどの作品。ヘレン・メリルのフレッシュで魅力的なハスキー・ヴォイス、選曲のよさ、当時まだ21才のクインシー・ジョーンズの洒落ていてセンスの良いアレンジ、天才トランぺッターのクリフォード・ブラウンのトランペット・ソロと4拍子が揃って生まれた傑作アルバム。特に有名なのが「You'd Be So Nice To Come Home To」で彼女のハスキーヴォイスは「ニューヨークのため息」と呼ばれ、この歌でジャズ・ヴォーカルのトップ集団に仲間入りした。66年頃にUPI通信社のアジア総局長ドナルド・ブライドンと2度目の結婚し日本に数年在住した、大の親日家でその頃に日本のレコード会社の企画で渡辺貞夫や佐藤允彦や当時やはり日本在住だったゲイリー・ピーコックらと共演しアルバムを発表している。長男のアラン・メリルは、シンガーソングライター、ギタリストで英国でのバンド、アローズの時代の世界的大ヒット曲「I Love Rock 'n' Roll 」(1975年) の作詞・作曲家である。
「You'd Be So Nice To Come Home To」コール・ポーターが作詞・作曲した43年の曲で「とても素敵なあなたのところへ帰っていくわ」という歌。
「What's New」ディキシーのベーシスト、ボブ・ハガートの作曲、ジョニー・バークの作詞、バラッドの名曲。
「Falling In Love With Love」ヘレン・メリルの名声を高めた曲で、リチャード・ロジャースの作曲、レンツ・ハートの作詞。
「S Wonderful」ジョージ・ガーシュウィン作曲のアレンジしたナンバー。
おまけでアローズの「 I Love Rock N Roll」
Ernestine Anderson Never Make Your Move Too Soon [CD]
Never Make Your Move Too Soon (Hybr)
- アーティスト: Anderson, Ernestine
- 出版社/メーカー: Groove Note Records
- 発売日: 2005/07/19
- メディア: CD
ジョン・リー・フッカー、マディ・ウォーターズ、ブルースの偉人たちを聴いて育ったアーネスティン・アンダーソンは、高校を卒業後にバンプス・ブラックウェルに見いだされ、シアトルのジャクソン・ストリートにあるジャズクラブで定期的に演奏した(このジャズクラブは、トランペットのクインシー・ジョーンズやキーボードとしてレイ・チャールズも出演している)。50年代にはライオネル・ハンプトンのオーケストラとツアーを行い、新しいジャズ・シンガーとしてデビューし、ダウンビート「ニュー・スター」賞を受賞したが、ロックン・ロールの時代となりジャズ・シンガーは下火になってしまう。彼女が再び表舞台に出るきっかけは70年代に入りレイ・ブラウンと出会い、その後コンコード・レコードからアルバムを相次いで出す事になり、そのレイ・ブラウン・トリオのバックアップよる「Never Make Your Move Too Soon」を81年にリリース、洗練されたブルース・フィーリングの説得力ある歌唱力は黙って聴き惚れてしまう。レイ・ブラウン(b)モンティ・アレキサンダー(p)フランク・ガント(dr)のトリオによるバックの演奏も抜群によく、全6曲とも素晴らしい出来のアルバムである。この後、旧友であるクインシー・ジョーンズと組んだ「Now and Then」「Blues, Dues & Love News」の2枚のアルバムをリリースしている。
「Never Make Your Move Too Soon」
「As Long As I Live」
「My Shining Hour」
「Poor Butterfly」
Sonny Rollins Love At First Sight [CD]
ウィントン・マルサリスが18歳でブレイキーのメッセンジャーズに加入したのも、同じ1980年、ソニー・ロリンズはこの年、51歳を迎えた。アルバム「Love At First Sight」は前作の「Don't Ask」に引き続きドラムにフォスターとパーカッションのビル・サマーズ、77年のアルバム「Easy Living」ぶりのジョージ・デュークとの共演、ベースにはバリバリ売れっ子のスタンリー・クラークを起用した。ちなみにクラークとデュークが共演作「The Clarke/Duke Project, Vol. 1」を出すのは本盤の翌年になる。アルバム・タイトル「Love At First Sight」は一目惚れという粋なタイトルが付けられているが、インター・プレイというよりは、演奏の妙味に軸足を置く感じで、ソニー・ロリンズが何のてらいもなく実に軽やかに伸びやかにサックスを吹き唄い上げている、共演のメンバーも、ジャズ界の巨人のスケール大きい世界に深い敬愛の念を抱きながら見事にな演奏を繰り広げている。一曲目の「Little Lu」を聴いた瞬間にロリンズはやっぱりいいなあと思ってしまった。「Double Feature」ではソニー・ロリンズとスタンリー・クラークのデュオが聴ける。
「Little Lu」
「The Very Thought Of You」
「Caress」
「Double Feature」