TUG OF WAR [CD]

  • アーティスト: PAUL MCCARTNEY
  • 出版社/メーカー: CAPITOL RECORDS
  • 発売日: 2017/11/17
  • メディア: CD


ビートルズの殆どの作品を手がけたジョージ・マーティンをプロデューサーに迎えて制作されたアルバム。マッカートニーは1980年からレコーディングにとりかかったものの、ジョン・レノンが射殺された事件のショックから一時期音楽活動を停止したため、アルバムの制作期間は長期に渡った。マーティンの進言により、この作品のセッションのレコーディングにはフィル・コリンズ、スティーヴ・ガッドやスタンリー・クラークをはじめとする豪華な演奏者が多数起用されている。カール・パーキンスや、スティーヴィー・ワンダーなどとのデュエット曲も収録されている。ジョンがいなくなったこともあるのか、これまではあえて避け続けていたビートルズ風のサウンド作りに回帰したことにより、このアルバムは評論家からも内容を高く評価された。


「Take It Away」リンゴとスティーヴ・ガッドによるツイン・ドラム、ジョージ・マーティンのエレクトリック・ピアノがフィーチャーされており、バック・コーラスにはエリック・スチュワートが参加。

「Here Today 」殺害されたジョン・レノンとの関係性や愛をうたった楽曲。ポールは、後に、彼に言えずにいたことをすべて曲に託そうと思ったんだ。僕はとても内向的で感情を表に出すのは苦手だからね。しかし、曲は僕にとってそれらを表す場所なんだとコメントしている

「Ebony and Ivory」楽器は全てポールとスティーヴィーが演奏していて、スティーヴィーはキーボード類・ドラム・パーカッションを担当。2人のの組み合わせは「夢の共演」とも言われた。白人と黒人、無色人種と有色人種、すなわち人類が調和する」というテーマをポールとスティーヴィーのデュエットで歌い上げ、世界で反響を呼んだ。