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遊佐未森 - 空耳の丘 [CD]
アルバム「空耳の丘」は、遊佐未森の2枚目のオリジナルアルバム、88年にリリースされた。日清カップヌードルのCM曲(出演はアーノルド・シュワルツェネッガー)として使われた「地図をください」がヒットしたことで注目され、またこの曲は遊佐のアルバムで作詞家として本格デビューした工藤順子の出世作ともなった。デビューアルバム「瞳水晶」では成田忍がサウンドプロデュースを担当していたが、「空耳の丘」からは、遊佐がメジャーデビュー以前から関わりのあった外間隆史がサウンドプロデュースを手掛けることになる。エピックソニーの音楽プロデューサー福岡智彦の指揮のもと、外間隆史が強く打ち出したコンセプトと、工藤順子が紡ぎ出す繊細な歌詞により、ファンタジー的な世界観を構築した初期代表作のひとつである。遊佐未森のミニ写真集と外間隆史による同名の童話が収録されており、アルバムには「聞く、見る、読むのハーモニック・アルバム」というキャッチコピーが付けられ、先行シングルとして「窓を開けた時」がリリースされた。参加ミュージシャンはドラムの青山純、“ポータブルロック”や“ヤプーズ”にいたベースの中原信雄、“レベッカ”の2代目ギタリストとして活躍し、やがて“フェビアン”でデビューする古賀森男、ベースの中原信雄は青山純の中学の同級生という個人的なつながりもあったとか、シンセサイザーやプログラミングを担当したのは外間隆史の高校時代の友人の遠山淳などで制作されました。
「風の吹く丘」
「窓を開けた時」
「日曜日」
「地図をください」
中山美穂 Mind Game [CD]
アルバム「Mind Game」は中山美穂の7枚目のオリジナル・アルバムで88年にリリースされた。前々作のアルバム「One And Only」からダンス・ミュージックの色が強くなり、久保田利伸、小室哲哉、尾関昌也、EPOなど新進気鋭の作曲家が参加した。それから2年後の本作は「心のままに」とあるように、ダンス・ミュージックにこだわったサウンドをコンセプトにしたアルバムとなった。作曲家の布陣は久保田利伸、久保田の作品に参加している羽田一郎やCINDYなどが楽曲を提供し、シンガーソングライターのCINDYをこのタイミングから起用し、久保田利伸の制作チームからの楽曲提供を受ける等、それまでの中山美穂の音楽性とは異なるアーティスティックな作品へと躍進を遂げている。本人作詞・作曲の「Long Distance To The Heaven」の歌詞の内容は中山自身の実話で、デビュー前から共に歌手を目指していたものの自ら命を絶ってしまった親友であるアイドル遠藤康子のことを歌っている。
中山のビキニ姿のイラストジャケット・アートはロバート・ブルーによるイラストレーション。
「Mind Game」作詞: 芹沢類 / 作曲: CINDY・羽田一郎 / 編曲: 杉山卓夫
「Cat Walk」作詞: 芹沢類 / 作曲・編曲: KITARO
「Moonlight Sexy Dance」作詞: 康珍化 / 作曲・編曲: 杉山卓夫
「Long Distance To Heaven」作詞・作曲: 北山瑞穂 / 編曲: 杉山卓夫
井田リエ&42NDストリート STEP IN MY HEART [CD]
井田エリは、20歳から米軍基地を中心にソウルミュージックを歌う女性ボーカリストとして注目され、アレサ・フランクリンの影響を受けていることで知られています。76年に井田リエ&42NDストリートを結成し、77年にデビュー、アルバム「STEP IN MY HEART」は80年にリリースされたサード・アルバムです。早すぎたレディ・ソウルといわれた井田リエとフュージョン・バンド、カリオカ でも活躍した永田一郎(key)や小田和正のバックバンド“Far East Club Band”でバンマスを努める園山光博(sax)ら今も第一線でシーンで活躍する腕利きミュージシャンらが顔を揃えた42nd STREETの演奏は確かな実力に裏打ちされたもので、井田エリソウルフルなヴォーカルと融合した極上のシティ・ソウルとなりました。作曲はギターの米倉良広が2曲を除き全て手掛けており、他は園山光博と黒住憲五によるものでした。ゲストにはブレッド&バター、そしてマイラ&ペニー(当山ひとみ)のコーラスなどもあり、前作までのソウル・ミュージック的なアプローチからシティ・ポップ、AORに的を絞った音作りが成されたいます。井田リエ&42NDストリートのメンバーは、井田リエ(Vo)南正幸(B)園山光博(Sax、Flute)上野義男(Dr)永田一郎(Key)米倉良広(G)。余談ですが、当時カリオカに参加していて、好きだったキーボード奏者の乾裕樹がストリングスのアレンジをしているのはチョット嬉しかったです。
「シルバー・エアライン」
「ラブ・タイム・グッド・タイム」
「Kaーkeーhiーki」
「ひと雨の風景」
小野リサ Catupiry [CD]
小野リサさんのご両親は日本人ですが、父親がブラジル音楽が好きで渡伯し、サンパウロで「クラブ1番」という店を営んでいて、リサさんが生まれました。リサさんが10歳のとき日本に帰国、15歳のときからギターを弾いて歌うようになり、使っていたギターは、サッカー王のペレが来日した時、毎日弾いていたというレアものでした。父親の経営していた「サッシペレレ」というブラジル料理店でライブ演奏に出演し、ギターの技術もかなり鍛えられたとか、ギターの腕前に観客は驚いたそうです。27歳ででデビュー、ボサノヴァ音楽を日本に広く知らしめた小野リサのファースト・アルバム「カトピリ」は89年にリリースされました。彼女の希望どおりにリオ・デ・ジャネイロで録音、全編ポルトガル語で歌われ、憧れていたアレンジャーやミュージシャンと共演することが出来、ボサ・ノヴァの魅力と彼女の涼やかな歌声を広く世に知らしめた一枚となります。デビュー作とは思えぬ、彼女の音楽が持つ柔らかさ、心地よさ、豊かさに、心癒される作品です。その後、ボサノヴァの神様アントニオ・カルロス・ジョビンや、ジャズ・サンバの巨匠、ジョアン・ドナード等の著名なアーティストとの共演、日本におけるボサノヴァの第一人者として不動の地位を築いていきます。
「CATUPIRY」
「O AMOR, O CÉU E O MAR」
「YOU’RE SO UNIQUE」
「CHEGA DE PISAR NA BOLA」
阿川泰子 Soft Wings [CD]
阿川泰子、自身初となるライヴ・アルバム「Soft Wings」は82年にリリースされた。81年12月13日NHKホールでの録音。コルゲンこと鈴木宏昌(key)が編曲&指揮と鈴木宏昌が率いるTHE PLAYERSの面々松木恒秀(g)、岡沢章(b)、渡嘉敷祐一(dr)、斉藤正樹(sax)と高橋達也と東京ユニオンに約40名のストリングス奏者の新東京シンフォニーの約60名が共演した豪華ライヴ・アルバム。ポップスからスタンダードまでをゴージャスに熱唱、ジョージ・ガーシュインのメドレー、ヘンリー・マンシーニのメドレー、ビバ・ブラジルが原曲のブラジリアン・クラシックの「SKINDO LE-LE」に、映画音楽からは「マイ・ファニー・バレンタイン」ディズニーの名曲「WHEN YOU WISH UPON A STAR ~ OVER THE RAINBOW」のメドレーを収録、充実のライブ・アルバムとなった。
「IT MIGHT AS WELL BE SPRING」
「LOVE IS HERE TO STAY」
「SKINDO LE-LE 」
「WHEN YOU WISH UPON A STAR ~ OVER THE RAINBOW」
「S WONDERFUL ~BUT NOT FOR ME」
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