かしぶち哲郎 リラのホテル [CD]
かしぶち 哲郎、ムーンライダーズのドラマー、ボーカル。はちみつぱいのドラムのオーディションで弾き語りを始めたという風変わりな経歴を買われてはちみつぱいに加入、はちみつぱい解散後は、ムーンライダーズに結成から参加。バンドおよびソロでの活動のかたわら、映画、テレビドラマなどの劇伴やCM音楽、作詞、作曲を行う。かしぶち哲郎のファースト・ソロ・アルバム「リラのホテル」は83年にリリース、ヨーロピアン趣味溢れる歌の数々を収録。矢野顕子との共同プロデュース作品で、楽曲はかしぶちがはちみつぱいやムーンライダーズの初期の頃に書いたものなどから選ばれた。レコーディングは矢野顕子の全面的なサポートを得て行なわれ、ムーンライダーズや矢野ゆかりのミュージシャンが参加している。なお、かしぶちはレコーディングに入る前、自身の音楽のルーツを探るためにしばらくヨーロッパを旅したという。参加しているミュージック達は、矢野顕子(vo&key)坂本龍一(key)細野晴臣(b)白井良明 (g)稲葉国光(b)吉川忠英(a.g)松任谷正隆(Accordion)大貫妙子 (Cho)ひばり児童合唱団(Cho)..80年代にはアイドル歌手への楽曲提供を多く行っていた。特に石川セリ、岡田有希子には多くの楽曲を提供し、アルバムのアレンジも行うなど密接に関わっていた。
食道癌で療養中の2013年12月17日に死去63歳だった。
「ひまわり」
「リラのホテル」
「屋根裏の二匹のねずみ」
「Listen to me, Now!」
小原礼 Human Touch [CD]
小原礼は、青山学院中等部時代では「MOVERS」高等部では「スカイ」を結成。「スカイ」で始めてベースを手にする、メンバーには、鈴木茂(g)、林立夫(dr)などがいた。71年 加藤和彦の誘いにより、サディスティックミカバンドに参加。その後、林立夫(dr)今井裕(key)らと「バンブー」、大村憲司(g)村上秀一(dr)らと「カミーノ」を結成。79年には坂本龍一(key)渡辺香津美(g)らと共に「KYLIN」に参加。同年 再渡米し、イアン・マクレガン バンドのメンバーとなった他、ボニ—・レイットのバンドに参加した。ロン・ウッド、キース・リチャーズ、ジム・ケルトナーらとも共演している。90年にリリースしたセカンド・アルバム「ヒューマンタッチ」2年半ぶりのリリースとなったが、前作に引き続きカリフォルニアと東京を股にかけて録音された。様々な音楽の美味しいところを取り入れながら現在進行形でロックしている秀作。全曲で小原自身のヴォーカルが聴けるのも嬉しい、珍しく日本語で書かれた「ため息はTVショウ」は聴きどころの一つ。
97年 に尾崎亜美と結婚、高橋幸宏は尾崎亜美に物凄く感謝した逸話がある。
「Human Touch」
「Baja」
「ため息はTVショウ」
「Fire」
障子久美 Motion&Moment [CD]
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[マスターピース・コレクション・フィーメル・シティポップ名作選] MOTION&MOMENT [生産限定] [UHQCD]
- アーティスト: 障子久美
- 出版社/メーカー: ビクターエンタテインメント
- 発売日: 2023/08/30
- メディア: CD
「Motion & Moment」は、障子久美のセカンド・アルバム、90年にリリースされた。障子久美は松任谷正隆が代表を務める音楽学校の「MICA MUSIC LABORATORY」出身の女性シンガーソングライターで、谷村有美や佐藤聖子、宇都美慶子といった同時代のガール・ポップ・シンガーたちと並び、「90年代シティポップ」を語る上で絶対に外せない存在である。アルバム「Motion & Moment」は、全作曲を障子久美が担当し、その才能を聴かせてくれている。 内4曲はLA録音で、ハワイ出身の伝説的フュージョン・バンド「シーウィンド」の ホーン奏者で、グラミー賞のアレンジ部門受賞歴も知られるジェリー・ヘイ(Tp)がアレンジャーとして 起用され、その他に松任谷正隆、佐藤博、新川博がアレンジを担当している。LA録音では、ジョン・ロビンソン(ds)、ニール・ステューベンハウス(b)、アルフォンソ・ジョンソン(b) といった一流ミュージシャンが参加。 ジャケットでの髪型は、ジョージ・クリントンへのリスペクト。HEAVYでファンキーなBLACK色が前面に押し出されていた前作の「RHYTHM OF SILENCE」の ソウルフルな作風を継承しつつ、より爽やかな雰囲気へと落とし込むことによって、商業的にも成功を収めた。
「TRUTH」
「最終便」
「砂埃のポストカード」
「わかっているわ」
今井美樹 fiesta [CD]
「fiesta」は、今井美樹の初めてのカバー・アルバム、88年にリリースされた。今井美樹が選曲した洋楽の企画カバー・アルバムで、バート・バカラック、マイケル・フランクス、ミニー・リパートン、リッキー・リー・ジョーンズ、ロバータ・フラックなどを取り上げるなど、今井美樹のルーツと言える楽曲は、アレンジも演奏も歌も、そのセンスの良さを発揮し、今やスタンダード・ナンバーと言っていい曲を英語で歌い上げています。個人的にはリッキー・リー・ジョーンズのファースト・アルバムに収録されていた大好きな曲「Company」とマイケル・フランクスの「The Lady Wants To Know」を選曲したのにはいい所をついてくると思いました。これらの楽曲に佐藤準の「Prelude」、今井美樹自身が作曲したインストの「Snow Falling Thick And Slow」、そしてオリジナルの「ひとりでX'mas」が収録されてます。参加ミュージシャンはギターに今剛・松下誠、ベースは岡澤茂・松原秀樹、キーボードは小林信吾・佐藤準、ドラムは村上秀一・島村英二などで、今井美樹のヴォーカルと融合し極上のサウンドとなっています。
「Feel Like Makin' Love」(オリジナル:ロバータ・フラック)
「Lovin' You」(オリジナル:ミニー・リパートン)
「The Lady Wants To Know」(オリジナル:マイケル・フランクス)
「Company~Epilogue」(オリジナル:リッキー・リー・ジョーンズ)
so nice Love [CD]
日本大学芸術学部学生の鎌倉克行を中心として結成された学内フォーク・サークルのバンド「so nice」は、SUGAR BABEのステージを見て衝撃を受け、会場でアルバムを購入し、分析。SUGAR BABEのような音楽をやりたいと、FOLK SONG CLUBのメンバーの一人、松島美砂子とアコースティック・デュオ「so nice」を結成。その後、ドラムの森信英をはじめとする正式メンバーやセッション・メンバーを加え、プラグド・バンドに。4年生の時、ビクター主催『大学対抗 FOLKSONG コンテスト』で初めてコンテストに挑戦し、予選通過、そしてまさかの優勝。卒業前に卒業解散記念アルバム「LOVE」を79年に自主制作し200枚をプレスをする。それから30年近くが経った2007年、その中の1枚がオークションに出品されたことをきっかに、山下達郎ファンや和モノDJによって発掘され、その希少性と内容の素晴らしさから一躍脚光を浴びた、2011年にはCDとしてもリリースされた。学内のスタジオや部室、メンバーや友人宅などで録音し制作されたらしいが、そのガレージ感は、山下達郎が自主制作した「ADD SOME MUSIC TO YOUR DAY」にも通じるものがある、あくまでアマチュアの作品だが、その創意工夫はSUGAR BABEのサウンドを再現する為だった。
「So Nice」
「光速道路」
「かけぬける風」
「Dancing All Night Long」
尾崎亜美 S-mile [CD]
1976年にシングル「冥想」でデビューした尾崎亜美の40周年を記念したアルバム「S-mile」は2016年にリリースされた。ジャケット及びアーティスト写真はアメリカを拠点に雑誌、広告、ファッションと広い分野で活動しているフォトグラファー・俵山忠の撮影によるもので、今回のレコーディングでLAを訪れた際にセッションが行われた。デザインは少年ナイフのジャケット等でワールドワイドな活動をしている岡田由美子が手掛けており、柔らかな光を生かしたポートレートは尾崎の新たな魅力を引き出したものとなっており、アルバムタイトルの「スマイル」という世界観をも見事に表現している。
尾崎亜美(key&vo)に小原礼(B)と屋敷豪太(Dr)のリズム隊に加え、ギター陣にはマイケル・トンプソン、鈴木茂、是永巧一、奥田民生が集結したDISC-1では「私がいる」「ありがとう」「名も無い歌でいい」などの新しく書き下ろした曲を、DISC-2では共同プロデューサーであり夫の小原礼とアンプラグド形式で演奏したスタジオ・ライヴをレコーディング「オリビアを聴きながら」を始めとする自身の代表曲のセルフ・カヴァーと「It's Too Late」「明日に架ける橋」などの有名楽曲のカヴァーを収録。全く表情の違う2枚がセットとなっているが、どちらの盤を聴いても女性シンガー・ソング・ライターの先駆けとして日本ポップス界をリードしてきた尾崎の才能と実力をあらためて感じる、まさに節目に相応しい作品に仕上がっている。
「私がいる」
「ありがとう」
「名も無い歌でいい」
「It's Too Late」
「マイ・ピュア・レディ」
「オリビアを聴きながら」
はにわちゃん かなしばり [CD]
仙波清彦は3歳の頃から父に邦楽を学び、10歳で歌舞伎界に入り、数多くの舞台に出演。東京芸術大学音楽学部邦楽科を卒業、パーカッショニスト、ドラマーとして、その類まれなる才能からザ・スクエアに加わったり、坂本龍一のアルバムにも参加、打楽器奏者として坂田明と行動を共にし、その後83年に結成されたのがはにわちゃんである。ジャンルの垣根をぶっ壊した革命集団で、その明るい前衛ぶりと冗談の密度といいアバンギャルドの精神は素晴らしかった。はにわちゃんの唯一のアルバム「かなしばり」は84年にリリースされた。メンバーも村上秀一(dr)、川端民生(b)、橋本一子(key)、久米大作(key)、それに山下洋輔トリオの坂田明(sax)と中村誠一(sax)、チャクラの小川美潮(vo)と板倉文(g)までと凄いメンバーが集まった。大胆な和楽器導入のアプローチを前面に打ち出し、ロック、ニューウェイブ、歌謡曲などのありとあらゆるジャンルを飲み込んだ先進的なポップなものとなった。コミカルでキャッチーでグルーヴィーな楽曲は爽快さもあり説得力もあり、聴き手を力強く畳み掛けてくる、聴いても十分に笑える,世界最強の宴会ミュージックである。
「かなしばり」
「隅田川人惨事」
「あそび」
「ウェイトレス」
大橋純子 Flush [CD]
78年にリリースされた「Flush」は大橋純子の名義のアルバムとなっているが、アナログA面が美乃家セントラル・ステイションとの録音、バンドのリーダーである土屋昌巳(g)と見砂和照(dr)がこの後に脱退するため2人が参加した最後のアルバムとなる、この後、土屋昌巳は一風堂を結成する。B面は村上秀一(dr)坂本龍(key)岡沢章(b)松原正樹(g)新田一郎(tp)高橋ゲタオ(b)等の一流のミュージシャンが参加し、録音という変則的なアルバムとなった。A面の美乃家セントラル・ステイションのサイドでは、今までのバンドとしてのグルーヴィーなサウンドとなり、B面では、松本隆と筒美京平の作品で統一されたため、その親しみのあるメロディは、大橋純子にとって新鮮であったが、4作目の美乃家セントラル・ステイションとしての作品としては物足りない作品となった。「サファリ・ナイト」と「傷心飛行」は美乃家セントラル・ステイション、「ディープ・ソウル」「火のように水のように」はB面の松本隆と筒美京平の作品です。
「サファリ・ナイト」
「傷心飛行」
「ディープ・ソウル」
「火のように水のように」
おまけで先日亡くなった、もんたよしのりと大橋純子のデュエットで「恋はマジック」とシングルB面の「A Love Affair」。
土屋昌巳 Rice Music [CD]
「ライス・ミュージック」は、日本のシンガーソングライター&ギタリストである土屋昌巳のファースト・アルバムで、82年にリリースされた。一風堂の3枚目のアルバム「RADIO FANTASY」(1981年)よりおよそ1年振りとなる作品であるが、一風堂のベース担当の赤尾敬文がバンドから脱退したために3人編成となり、ライブ活動が困難となったことから活動休止状態となり、土屋のソロ活動が多くなり、矢野顕子の全国コンサートツアー「また会おね」にギタリストとして参加し、坂本龍一(key)、村上秀一(dr)、仙波清彦(per)と共に全国ツアーを回る。本作の作曲はほぼ全曲土屋が担当しているが、1曲のみ坂本龍一が作詞および作曲を担当、また作詞は土屋のほかにジャイルズ・デュークおよび中西俊夫が担当している。レコーディングはロンドンのAIRスタジオを中心に行われ、土屋が共演を希望したジャパンのスティーヴ・ジャンセン(dr)やミック・カーン(b)のほかに、イギリスの著名なミュージシャンであるビル・ネルソンおよびパーシー・ジョーンズ(b)が参加、さらに日本からは仙波清彦と坂本龍一も参加している。特にコンセプトは無いがアルバムタイトルが示す通りに、土屋は日本人であることを強く意識して制作したと述べている。取り入れられた邦楽的なリズムやモチーフは、邦楽囃子仙波流家元の仙波清彦(per)が参加している為か、日本的な要素は確かに本物であり、テクノ・サウンドにエキゾチックな方向性を加えたアルバムとなった。
1か月後にリリースされた一風堂のシングル「すみれ September Love」がヒットする。
「Rice Music」
「Tao Tao」
「Night In The Park」
「KAFKA 」
橋本一子 Beauty [CD]
YMO「Technoipolis」ツアーで矢野顕子の出産で代わりに参加、藤本敦夫とのユニット、Colored Musicでの活動等で知られるジャズ・ピアニスト、コンポーザー、ヴォーカリストの橋本一子、85年にリリースされたセカンド・アルバム「Beauty」は、その頃に渡辺香津美MOBOバンドへの参加をしていた為、渡辺香津美のプロデュースによる作品となった。渡辺香津美のフュージョン的ナサウンドに加え、ジャパネスクな曲、オリエンタルな曲、テクノポップな曲、ダンサブルな曲、など統一感はないが、多種多様なサウンドが収められていて、そのバラエティの広さはちょっと他に聴いた事無いほどであるが、全てが同じレヴェルで生み出されている、それは、バック陣の演奏の高さからくる安定感があるこそである。ジャズやクラシックを現代音楽のポップスにするそのアプローチはそのルックスからは想像できないサウンドで衝撃的だった。参加しているミュージック達は橋本一子:(p,synth,vo), 渡辺香津美(g), 藤本敦夫(b,g,ss), 沢村満(as,ss),木村万作(ds)。
「I Love Your Music」
「Cinnamon and Clove」
「Naja Naja」
「Kitsune」