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加藤和彦  ボレロ・カリフォルニア [CD]


ボレロ・カリフォルニア

ボレロ・カリフォルニア

  • アーティスト: 加藤和彦
  • 出版社/メーカー: EMIミュージック・ジャパン
  • 発売日: 1991/02/27
  • メディア: CD


前作「マルタの鷹」はジャズ・フィーリングを強調したハード・ボイルドの作品だったが、サディスティック・ミカ・バンドの再結成を挟んで91年にリリースされた「ボレロ・カリフォルニア」は、14年ぶりとなるアメリカ・レコーディング作品で、安井かずみとの最後の共作アルバムとなり、加藤和彦の11枚目にして最後のソロ・アルバムとなった。1990年当時のカリフォルニアをテーマにしたコンセプト・アルバムで、イーグルスの「ホテル・カリフォルニア」が発表された1970年代から本作が制作されるまでの十数年間に、カリフォルニアの住民たちに訪れた生活感の変化を音で表現したもので、オーケストラをバックにラテン音楽を基調としたサウンドを目指し、アレンジャーにニック・デ・カロ、エンジニアにアル・シュミットを迎え、打ち込みを使わずにアメリカのベテラン・スタジオ・ミュージシャンたちとロサンゼルスでワン・テイク録音され、贅沢さが浸透した、極上の一枚となった。ニック・デ・カロは本作発表の翌年である1992年に亡くなり、安井かずみも本作の発表後しばらくして病に倒れ1994年に死去。加藤にとって、本作が安井との最後の共作アルバムとなり、以後ソロ・アルバムを発表することはなかった。加藤和彦は日本人もつ欧米文化への憧れを音にしてきた、本作はその集大成と言っていいアルバムだった。

「ジャスト・ア・シンフォニー 」

「マラケシュへの飛行 」

「ジャングル・ジャングル」

「ピアノ・BAR」

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