小野リサ Catupiry [CD]
小野リサさんのご両親は日本人ですが、父親がブラジル音楽が好きで渡伯し、サンパウロで「クラブ1番」という店を営んでいて、リサさんが生まれました。リサさんが10歳のとき日本に帰国、15歳のときからギターを弾いて歌うようになり、使っていたギターは、サッカー王のペレが来日した時、毎日弾いていたというレアものでした。父親の経営していた「サッシペレレ」というブラジル料理店でライブ演奏に出演し、ギターの技術もかなり鍛えられたとか、ギターの腕前に観客は驚いたそうです。27歳ででデビュー、ボサノヴァ音楽を日本に広く知らしめた小野リサのファースト・アルバム「カトピリ」は89年にリリースされました。彼女の希望どおりにリオ・デ・ジャネイロで録音、全編ポルトガル語で歌われ、憧れていたアレンジャーやミュージシャンと共演することが出来、ボサ・ノヴァの魅力と彼女の涼やかな歌声を広く世に知らしめた一枚となります。デビュー作とは思えぬ、彼女の音楽が持つ柔らかさ、心地よさ、豊かさに、心癒される作品です。その後、ボサノヴァの神様アントニオ・カルロス・ジョビンや、ジャズ・サンバの巨匠、ジョアン・ドナード等の著名なアーティストとの共演、日本におけるボサノヴァの第一人者として不動の地位を築いていきます。
「CATUPIRY」
「O AMOR, O CÉU E O MAR」
「YOU’RE SO UNIQUE」
「CHEGA DE PISAR NA BOLA」
阿川泰子 Soft Wings [CD]
阿川泰子、自身初となるライヴ・アルバム「Soft Wings」は82年にリリースされた。81年12月13日NHKホールでの録音。コルゲンこと鈴木宏昌(key)が編曲&指揮と鈴木宏昌が率いるTHE PLAYERSの面々松木恒秀(g)、岡沢章(b)、渡嘉敷祐一(dr)、斉藤正樹(sax)と高橋達也と東京ユニオンに約40名のストリングス奏者の新東京シンフォニーの約60名が共演した豪華ライヴ・アルバム。ポップスからスタンダードまでをゴージャスに熱唱、ジョージ・ガーシュインのメドレー、ヘンリー・マンシーニのメドレー、ビバ・ブラジルが原曲のブラジリアン・クラシックの「SKINDO LE-LE」に、映画音楽からは「マイ・ファニー・バレンタイン」ディズニーの名曲「WHEN YOU WISH UPON A STAR ~ OVER THE RAINBOW」のメドレーを収録、充実のライブ・アルバムとなった。
「IT MIGHT AS WELL BE SPRING」
「LOVE IS HERE TO STAY」
「SKINDO LE-LE 」
「WHEN YOU WISH UPON A STAR ~ OVER THE RAINBOW」
「S WONDERFUL ~BUT NOT FOR ME」
須藤薫 Drops [CD]
須藤 薫は、大学在学中から歌手活動をはじめ、79年、CBSソニーから「やさしい都会」(作詞:荒井由実、作曲:筒美京平)でデビュー、松任谷由実の80年発表のアルバム「SURF&SNOW」にコーラスで参加し注目される。大瀧詠一や杉真理などからの楽曲提供やプロデュースを受け、ポップスシンガーとして活動する。特に81年の「あなただけI LOVE YOU」(作詞・作曲:大瀧詠一)を歌ったことで、オールデーィズ・ポップスの感覚をもったシンガーとして人気を集めました。須藤薫5作目となる「ドロップス」は83年にリリースされ、作家陣は杉真理、林哲司、来生たかお、東郷昌和、つのだ☆ひろ、有川正沙子、松任谷正隆、新たに滝沢洋一、松尾清憲と豪華な顔ぶれに、作詞は田口俊と有川正沙子という豪華な顔ぶれのアルバムでした、アレンジもバッキングも素晴らしく「噂のふたり」ではつのだ☆ひろとのデュエットなどもあり、これぞポップスという作品のアルバムとなりました。
「真夜中の主人公」
「日曜日のご趣味は?」
「噂のふたり」
「昼下がりの誘惑 」
崎谷健次郎 Realism [CD]
「リアリズム」は、崎谷健次郎の通算2枚目のオリジナル・アルバム、88年にリリースされた。崎谷 健次郎は郷ひろみ、山下久美子などの様々なアーティストのサポート・キーボーディストを担当、85年に作曲家としてスタートを切り、稲垣潤一 、髙橋真梨子、永井龍雲、彩恵津子、斉藤由貴、中村あゆみなど多くのシンガーやアイドルへの楽曲を提供している。87年に「思いがけないSITUATION」で歌手デビュー。映画音楽、劇伴も手掛け、キーボード、ピアノを中心に演奏するマルチプレイヤーである。AORの枠を外れてロンドン、NYの最新サウンドを意欲的に取り込んだ作品の「リアリズム」は、大半がダンサブルなナンバーが占めているが、シンガー・ソング・ライターらしく懐の深いバラードも、しっとりと聴かせてくれる、崎谷健次郎 の代表曲「もう一度夜を止めて」は、繊細で力強いハイトーン・ヴォイスの魅力を堪能できる。
「Go Into The TV」
「This Time」
「不安定な月」
「もう一度夜を止めて」
Original Love Rainbow Race [CD]
「レインボウ・レイス」は、95年にリリースされたオリジナル・ラブの通算5作目のスタジオ・アルバム。前作「風の歌を聴け」に続き、田島貴男、木原龍太郎、小松秀行の3人に、佐野康夫をレコーディング・メンバーに加えたラインアップを軸に制作された。今回はとにかく生音を重視したいということで、シンセを一切使わないレコーディングになった。それまでのアシッド・ジャズ的なサウンドからアーシーなサウンドへと方向性を変えていった。田島貴男のポップセンスが無理なく発揮され、シングル・カットされた「夢を見る人 」の出来は素晴らしい、元はっぴいえんどのギタリスト鈴木茂が参加しているのもあるかもしれないが、はっぴいえんど時代からのポップスの流れを踏襲しているのは、田島貴男の才能の非凡さを感じる。その後、オリジナル・ラヴは田島貴男のソロ・ユニットとなり、アルバム「レインボウ・レイス」はバンド体制の最後の作品となった。
「Your Song」
「夢を見る人 」
「流星都市」
「Bird」
Great 3 Richmondo High [CD]

Richmondo High Standard of 90’sシリーズ(紙ジャケット仕様)
- アーティスト: GREAT 3
- 出版社/メーカー: EMI MUSIC JAPAN(TO)(M)
- 発売日: 2007/11/28
- メディア: CD
グレイト・スリーは90年代前半の東京ポップスシーンで異彩を放ったロッテンハッツが解散した1994年、ロッテンハッツのメンバーであった片寄明人(ボーカル、ギター)高桑圭(ボーカル、ベース)、白根賢一(ボーカル、ドラムス)の3人により結成された、3ピース・ロック・バンド。95年にリリースされたデビュー・アルバム「リッチモンド・ハイ」は瑞々しさに溢れたデビュー作で、プロデュースは長田進(ストレンジ・ラブのドラマー)。普遍と革新を併せ持ったサウンドと清濁併せ呑んだリリックで、コアなリスナーやクリエイターから支持を獲ていた。音楽シーンだけでなく、ファッションブランドとのコラボレーションやオリジナルショップ経営などカルチャーシーンでも存在感を示した。片寄明人を中心とした抜群のメロディ・センスと、リアルな詞の世界は、スリー・ピース・バンド鮮やかな疾走感と共に表現されている。当時のインタビューで片寄明人が「これは自分達流のAOR」と語っている。
「Fool & The Gang」
「Under The Dog」
「Madness Blue」
「Eden Express」
「My Bunny Eyes」
bird [CD]
birdはMONDO GROSSOの大沢伸一に認められ、99年に大沢伸一主宰のレーベル「RealEyes」からシングル「SOULS」でデビュー、同年7月に発売したデビューアルバム「bird」は70万枚を売り上げ、日本ゴールドディスク大賞新人賞を獲得する。デビュー当時の髪型がアフロヘアーで鳥の巣のようだったことと、小鳥のように歌声を響かせて欲しいことから名付けられた。谷川俊太郎の詩とアレサ・フランクリンの歌声にインスパイアーされて作り上げたファースト・アルバム「bird」、ジャズ・ファンク。ヒップホップ、そしてちょっと歌謡曲の要素も加え、多様な音楽が、微妙に絡み合っている、しっかりとした芯のあるbirdの歌声は気持ちよく、スケール感のある確かな歌声と表現力はデビューしたばかりとは思えない。この後、田島貴男(オリジナル・ラブ)や冨田恵一(冨田ラボ)のプロデュースでアルバムを作っている。夫はみうらじゅんで、デビュー以来、本名・既婚未婚・家族構成などを明らかにしないという姿勢を貫いていたが、2005年11月に妊娠、翌年の2006年1月13日に第1子となる男児を出産したことを発表、2009年5月7日に第2子妊娠を期にみうらじゅんと入籍したことが明らかになった。
「SOULS」
「空の瞳」
「君の音が聴こえる場所へ」
「BEATS」
吉川忠英 Guitar by Guitar [CD]
吉川忠英はアコースティックギターの名手で、70年代から活躍、参加したアルバムは、三桁を越えている。特に有名な曲は、イルカの「なごり雪」ユーミンの「やさしさに包まれたなら」山本コウタローの「岬めぐり」のアコースティックギターは彼の演奏です。多くの歌い手がこの名手のアコギの演奏に寄り添って欲しい願っている。2000年代になってからアコースティックギター一本だけで語られるサウンドを作り出しでいる、2007年にリリースされた「Guitar by Guitar」はギタリストとしてレコーディングに参加した曲を選曲し、歌心に溢れ、吉川忠英の人柄がそのまま表れ、豊かな表現力も備えている、柔らかな音に包まれながら優しい気持ちになれる作品で、曲ごとにチューニングを代えたり、フォークのみならずのアンサンブルは見事である。自身の音楽体験やキャリアを反映した集大成的アコースティック・ギター・インストゥルメンタル・アルバムです。
「ブリキの機関車」
「蜃気楼のように」
「Senorita」
「流氷と満月」
「Dear my Friend」
「GOOD DAYS, BAD DAYS」
13th Dimension Live Millennium [CD]

13th Dimension Live Millennium
- 出版社/メーカー: Rooms Records
- 発売日: 2000/03/24
- メディア: CD
ディメンジョンの通算2枚目のライブアルバム「Live Millennium」今回はライブメニューを完全収録。1999年12月に行われた、神戸チキンジョージ&恵比寿ガーデンホールのライブ・テイクを収録。ディメンションのメンバーはサックスの勝田一樹とギターの増崎孝司とキーボードの小野塚晃、ベースは当初は青木智仁が主に担当し、ドラムは元T-SQUAREの則竹裕之が担当していた、今回のサポートメンバーはドラムは神保彰、ベース.は徳永暁人が担当している。ビーイングのインストゥルメンタル部隊とも言える存在で、多くのインストバンドの例に洩れず、テレビなどで多くの楽曲が使用されている。また、メンバーそれぞれ、他のミュージシャンのバックバンドや、スタジオ・ミュージシャンとしても活躍している。タイトでグルーブに満ちた迫力ある演奏は全編を通して素晴らしい.。
「Yes or No?」
「Jungle Dancer」
「Moment」
渡辺香津美 One For All tribute to THE BOTTOM LINE [DVD]
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ONE FOR ALL~tribute to THE BOTTOM LINE N.Y. [DVD]
- 出版社/メーカー: ジェネオン エンタテインメント
- 発売日: 2004/11/25
- メディア: DVD
1999年3月、デビュー30周年を迎えた渡辺香津美が単身でニューヨークに渡りアメリカとの接点を見つめ直すかのように僚友達と再演をしている。ニューヨークのボトムラインに集まった豪華ラインナップによるコンサートを収録。ベースのジョン・パティトゥッチのみ初共演だが、アルバム「トチカ」で共演したヴィブラフォン勝者のマイク・マイニエリ、アルバム「ドガタナ」「おやつ」で共演したギタリストのラリー・コリエル、アルバム「KYLYN」で共演したニューヨーク在住の矢野顕子、アルバム「エスプリ」で共演したパーカッション奏者のミノ・シネル、夢の響宴が繰り広げられているが、実は当日までスケジュールが合わず、リハーサルがほとんどできない状態での、ぶっつけ本番での演奏でだったと、後のインタビューで渡辺香津美が語っている。「Water Ways Flow Backward Again」は渡辺香津美が矢野顕子に是非また一緒に演奏したいとリクエストした曲。「Please Don't Bundle Me」はアルバム「ドガタナ」でラリー・コリエルと共演した曲だが、20年近く前の曲だったのでコリエルは覚えていなかったが、直ぐに弾けてしまい、指は覚えているのだなあと感心したと渡辺香津美が語っている。「Unicorn」や「One For All」では凄腕の僚友との再会を確認し合うような熱演を見る事が出来る。
「Guitar Solo」
「Water Ways Flow Backward Again」
「Please Don't Bundle Me」
「Unicorn」
「One For All」