Yellow Magic Orchestra Live At Kinokuni-Ya Hall 1978 [CD]
「ライヴ・アット・紀伊国屋ホール1978」は、78年12月10日の新宿・紀伊国屋ホールで行われた、アルファ・レコードが主催した「アルファ・フュージョン・フェスティヴァル」でのイエロー・マジック・オーケストラのステージを収録、実はこの「アルファ・フュージョン・フェスティヴァル」見に行ったんです、ニール・ラーセン・バンドや吉田美奈子なども出演していたし、細野さんの新しいバンドは是非見たいと思っていたので。まだテクノ・ポップという言葉もない時期、ニューウェイブともフュージョンともとも言えない電子音楽を演奏するイエロー・マジック・オーケストラは、マーティン・デニーの東洋のエキゾティック・サウンドをジョルジオ・モロダー風のエレクトリック・ディスコのアレンジで行うという物で、売れ線を狙うものでした。ゲストは、オペレーターの松武秀樹の他にギタリストの渡辺香津美、当時の渡辺香津美のバンドのメンバーだったキーボードの松本弘とドラマーの風間幹也がパーカッションを担当していました。93年に突然発売された感のある、貴重な音源で、デビュー・アルバムの発売から、わずか二週間ほど後で行われた、結成初期のライブで、生演奏が多く、決して完成度は高くはないが、そこがかえって良い雰囲気を醸し出していました。ピンクレディーの「Wanted」のカヴァーしているのは、その後に東京の民族音楽の一つ歌謡曲からピンクレディーのサウンドを分析し、「Technopolis」を作ったのですが、海外へのメッセージとして作っているにも関わらず、海外での反応は良くなかった為、メンバーも民族の壁のようなものを感じたと言っています。逆に海外での反応が良い曲は「Behind The Mask」でロックンロールだねと言われ、事実、エリック・クラプトンとマイケル・ジャクソンがカヴァーしています。
「Firecracker」
「Behind The Mask」
「Cosmic Surfin' 」
「Wanted」
Gino Vannelli Live In Montreal [CD]
91年にリリースされたアルバム「Live In Montreal」はジノ・ヴァネリ初のライブ・アルバムで、カナダ、モントリオールの「ル・スペクトラム」でのコンサートを録音したものです。今まで出したアルバムからの選曲はベストなセレクションで、ベスト・アルバムと完成度の高いライブ・アルバムの両方を兼ね備えたアルバムとなりました。その選曲にはジノ・ヴァネリのトップ・ヒットも含まれ、さらに「Something Tells Me」のアコースティックなアレンジではジノ・バネリに新しい風を吹き込みました。バンドのメンバーは、ギタリストのマイク・ミラー、彼はアルバム「Nightwalker」からの付き合いで、これまでにイエロージャケッツ、カリズマに在籍していた実力派のギタリスト。ドラムのエンツォ・トデスコはスイス生まれで、オープニング曲の「Brother To Brother」のようなドラムを多用する、プログレ感がある曲にはピッタリフィットする派手目なドラマーで、ジノ・ヴァネリの音楽性には欠かせないドラマーです。キーボードはもちろんジノ・ヴァネリの実兄のジョー・ヴァネリで、ジノ・ヴァネリの音楽を支えています。そして驚くべきは、このライヴはベーシストがいないということで、マイク・ミラーがベースを弾いたり、キーボードでシンセ・ベースを弾いているようなのですが、そこがチョット残念でした。一般には過小評価されているジノ・ヴァネリですが、歌も楽曲も満喫できるライブ・パフォーマンスを聴く事ができます。
「Brother To Brother」
「Living Inside Myself 」
「Something Tells Me」
「People Gotta Move」
「I Just Wanna Stop 」
Marvin Gaye Live In Montreux 1980 [DVD]
マーヴィン・ゲイの「ライブ・イン・モントルー1980」は80年7月7ににスイスのモントルー・ジャズ・フェスティバルで行われたライブの模様を収めた映像で、2003年にリリースされました。マーヴィン・ゲイのライブでオフィシャルなものは、63年にモータウンからリリースされた「オン・ステージ・レコーデッド・ライブ」これはアルバム自体もそれほプロモーションされず話題にはならなかった。次が74年にリリースされた「マーヴィン・ゲイ・ライブ」で、これは傑作ライブとして高く評価されている。そしてもう一枚が77年にリリースされた「ライブ・アット・ザ・ロンドン・パレイディアム」で熱狂的なライブの模様を収録したものである。次が本作であるが、モータウンの社長の姉のアンナ・ゴーディーとの離婚で公私ともに混乱期となり、マーヴィン・ゲイの生活は荒廃を極め、気がついた時には逃げるように隠居生活に身を投じていたが、その復活をかけたライブでもあった。マーヴィン・ゲイはライブ・ステージのアレンジャーであるジーン・ページに曲間をあけないでくれと注文を出した、それは曲が終わった時に観客から拍手が来なかったら怖いからだということだった。この頃は精神的にも完全に治っていなかったので、ステージにあがる前、もっとも恐怖心を持っていて、逃げてしまいたい衝動にかられ、実際に隠れてしまったこともあったそうで、その恐怖心は生涯消える事はなかったそうです。この日のステージはそんなことを感じさせない物で、紛れもないソウル・アーティストでありながらジャズ・フェスティバルにふさわしい即興性に溢れるステージを繰り広げ、生き生きとした、魂のある、セクシーなパフォーマンスを見せています。
「Got to give it up」
「Come Get to This」
「 Let's Get It On 」
「Mercy Mercy Me/What's Going On 」
The Crusaders Live In Japan [CD]
アルバム「Live In Japan」は、ジョー・サンプル(key)、ウィルトン・フェルダー(Sax)、スティックス・フーパー(Dr)のクルセイダースのメンバーとギタリストのバリー・フィナーティとローランド・バウティスタ、パーカッショニストのラファエル・クルス、ベーシストのアルフォンソ・ジョンソンのゲスト・ミュージシャンを加えた81年の日本ツアー(NHKホール)の様子を収録したライブ・アルバムで、93年にリリースされました。アナログ盤は発売されていましたが、かなりカットが多く聴けなかった3曲の未発表曲を補完し,遂に初CD化されたものでした。当時FMでも放送されました、渋谷陽一が解説をしていた記憶があります。アルフォンソ・ジョンソンとスティックス・フーパーののリズムセクションがとても新鮮でリズムのうねりが非常に素晴らしかった、ギターのバリー フィナティー(当時ブレッカー・ブラザースのメンバーでした)のギター・ソロとローランド バウティスタ(EW&Fのメンバー)のカッティング・プレイも素晴らしかった。ジョー・サンプルとウィルトン・フェルダーのソロもはいうまでもなく素晴らしく、ライブならではの名演奏の臨場感を味わう事が出来ます。
「Rainbow Seeker」
「Spiral」
「So Far Away」
「Put It Where You Want It」
The Brecker Brothers The Bottom Line Archive Series [CD]
The Bottom Line Archive Series
- アーティスト: Brecker Brothers
- 出版社/メーカー: Bottom Line Record
- 発売日: 2015/03/23
- メディア: CD
ブレッカー・ブラザーズのライヴといえば傑作「へヴィ・メタル・ビバップ」だが本作「The Bottom Line Archive Series」はその3年前に76年にオリジナル・メンバーでの初、さらに唯一の公式ライヴ音源で、場所はニューヨークのライヴハウス、ボトム・ラインで収録されている。この音源を最初に聴いたのは79年のFM東京の「Live From The Bottom Line」という番組で、ラスカルズの大好きな曲「Jungle Walk」をカヴァーしているのが嬉しかったのを思い出し、それから36年後に2015年にリリースされたアルバムでした。バンドのメンバーは、ランディ・ブレッカー(Tp)マイケル・ブレッカー(T.Sax)にウィル・リー(Vo&B)、クリス・パーカー(Dr)、スティーヴ・カーン(G)、ドン・グロルニック(Key)サミー・フィゲロア(Per&Cho)そしてデヴィッド・サンボーン(A.Sax)で、セカンド・アルバム「Back To Back」のオリジナル・メンバーがそのまま参加している。ウィル・リーのヴォーカルも良いが、ブレッカー兄弟も含めてその後レジェンドとなって行く逸材達の当時の演奏は、若さに溢れ、熱い演奏は圧巻です、フレーズのキレ、アンサンブルの完璧さ、リズムのグルーヴ感は文句なし、70年代のいい空気感を醸し出しています。
「Jungle Walk」
「Keep It Steady (The Brecker Bump)」
「If You Want to Boogie, Forget It 」
「Sneaking' up Behind You」
「Night Flight 」
Donny Hathaway These Songs For You live [CD]
2004年にリリースされた「These Songs for You, Live!」は、ダニー・ハサウェイのライブ・アルバム「Live」と「In Performance」から編集されたライブ・アルバムである。さらに、このアルバムには、1971年から1973年にかけて録音された未発表ライブ録音、それにダニー・ハサウェイのインタビューが収録されています。今回はその未発表ライブ音源を紹介、オープニング曲「Flying Easy」はダニー・ハサウェイの作曲、「Valdez in the Country」はダニー・ハサウェイの有名なソウル・ジャズのスタンダードのインストゥルメンタルの曲、「Someday We'll All Be Free」はダニーとエドワード・ハワードの共作、ダニー・ハサウェイのピアノ・ソロは、クラシックを正式に学んでいるためにクラシカルなピアノ・ソロとなっている。「Yesterday」はビートルズのポール・マッカートニーのカヴァーで、20世紀のポップ・スタンダードの中で最も頻繁に演奏された曲を、ゴスペル・タッチでゴージャスに歌い上げている。「Superwoman」はスティーヴィー・ワンダーの曲をカヴァーしている。このライブ音源はいつまで経っても色褪せない素晴らしいもので、ダニー・ハサウェイの卓越し才能と友人のギタリスト、フィルアップ・チャーチ、ドラムのフレッド・ホワイト(EW&Fのモーリス・ホワイトの弟)ベースのウィリー・ウィークス、パーカッションのアール・デルーアン 、ギタリストで後のスタッフのメンバーとなるコーネル・デュプリー達による素晴らしい演奏によるものである。
「Flying Easy」
「Valdez in the Country」
「Someday We'll All Be Free」
「Yesterday」
「Superwoman」
Boz Scaggs Greatest Hits Live [DVD]
「グレイテスト・ヒッツ・ライヴ」は、ボズ・スキャッグスのライブ・DVD。2004年サンフランシスコの グレートアメリカンミュージックホールにて収録されている。収録されているナンバーは説明するまでもないほどの代表曲が並んでいて、懐かしさが込み上げてくるが、それだけでなくアーティストとしてのセンスがキラリと光っている、古さを感じさせないのは、今の感覚を新たに解釈し、見事に曲に反映させる、キャリアが成せる技なのであろう。彼の音楽経歴は、ブルース、R&B、スワンプ・ロック、サザン・ロック、AOR、などがあって、これらを時代と共に体験したことによって、ボズ・スキャッグスならでは表現が出来、それが彼の個性となっている。最近ではジャズへの傾倒もあり、それは自然の流れなのであろう、常に新しいスタイルを考えている所は素晴らしい。
このコンサートでは、気心の知れたミュージシャン達と大好きな音楽を楽しんでいる様子が手に取るように伝わってくる。
「Lowdown」
「Slow Dancer」
「Jojo」
「Georgia」
「Heart Of Mine」
Tower Of Power Live And In Living Color [CD]
「ライヴ・アンド・イン・リビング・カラー」は、通算7作目にあたるタワー・オブ・パワーの76年の初のライブ・アルバムで、サクラメント記念講堂とセリトス大学で録音。70年代中期に一世を風靡したベイ・エリア・ファンクを代表するタワー・オブ・パワー、重厚なホーンセクションのみならず、16ビートを駆使した強力なリズム・セクションがやっぱり凄い、そしてソウルフルなバラードも彼らの持ち味であった。実はこの時期の彼らは最もめまぐるしいメンバー交代に見舞われいたが、それを乗り越えで作り上げたライブ・アルバムでもあった。彼らの最大のヒット曲の「What Is Hip?」などを収録、ライブ特有の豊かな即興性も交えた複雑な音の組みたてと、並外れた完成度と力強い表現力で貫いている、メンバーの顔ぶれが定まらない状況で、彼らの魅力をいかんなく発揮した強力なステージとなった。
「Down to the Nightclub」
「You're Still a Young Man」
「What Is Hip?」
「Sparkling in the Sand」
Jaco Pastorius Live In Montreal [DVD]
Jaco Pastorius Live in Montreal [DVD] [Import]
- アーティスト: Jaco Pastorius
- 出版社/メーカー: Decca
- 発売日: 2006/10/23
- メディア: DVD
ベーシスト、ジャコ・パストリアスの映像はあまり残っていない、「Live In Montreal」は特にリーダー・バンドの公式映像としては唯一のものとされている。ウェザー・リポート離脱後に結成したジャコ・パストリアス・バンドによる82年のモントリオール国際ジャズフェスティバル出演時のライブ演奏を収録している。いわゆるワード・オブ・マウス・セクステットでの小編成によるライブだが、ワード・オブ・マウス・ビッグ・バンドとは違った面が発見でき、メンバーそれぞれがフィーチャーされるシーンが多く、個々のミュージシャンがジャコの音楽を楽しんでいる感じのライブとなっている。「The Chicken」はジャコ・パストリアスの18番ともいえる曲で、この曲はジェイムス・ブラウン&ザ・JB'S、ビー・ウィ・エリスの曲で10代からR&Bに親しんでいたジャコ・パストリアスらしい選曲で、16歳でこの曲をプレイし始め、死の直前のライブまで、プレイをしていた曲である。「Mr.phone Bone」でのジャコ・パストリアス のベース・ソロは、バッハのチェロ曲「Chromatic Fantasy」からインスパイアーされたクラシカルなもので、見事にジャズと融合している。「Funny May」はブルース・シンガーのバスター・ブラウンのオリジナルで、ジャコ・パストリアスはヴォーカルを披露している。このライブのメンバーはジャコ・パストリアス (b) ピーター・アースキン (dr) ドン・アライアス (per) ランディ・ブレッカー (tp) ボブ・ミンツァー (sax) オセロ・モリノー (steel,dr) で、ドン・アライアス と ランディ・ブレッカーとオセロ・モリノーはジャコ・パストリアスのデビュー・アルバムからの付き合いであり、ピーター・アースキンはウエザー・リポートで6年間も一緒にプレイした仲である、ボブ・ミンツァーはワード・オブ・マウス・バンドのミュージカル・ディレクターを務めている。5年後の87年に36歳という若さで生涯を閉じた伝説のプレイヤー、ジャコ・パストリアスの圧巻のパフォーマンスを堪能できる。
「The Chicken」
「Mr.phone Bone」
「Funny May」
おまけで82年の武道館の映像で、ビッグ・バンドの「Liberty City」作曲もホーン・アレンジもジャコ・パストリアスです。
Stanley Clarke Live 1976~1977 [CD]
91年に突如リリースされた、スタンリー・クラークのライブ・アルバム「Live 1976~1977」。スタンリークラークの全盛期のライブの集約のほんの一部を集めたのアルバムで、当時のスタンリー・クラークのバンドのレイモンド・ゴメス(G)・ピーター・ロビンソン(Key)・ジェリー・ブラウン(Dr)ボブ・マラッシ(Sax)・デヴィッド・サンシャス(Key)にホーン・セクションの4人を加えた演奏はパワーとドライブ感に溢れている。残念ながらリリースが90年代で、その間の時代の流れを感じてしまうが、その為にあまり脚光を浴びることがなかったが、埋もれさせるにはいかないアルバムの内容となっています。リターン・トゥ・フォエバー時代の曲も数曲あり、チックコリア・ファンにも楽しめるアルバムとなっている。唯一のスタジオでレコーディングの「Desert Song 」は、ギタリストのジョン・マクラフリンとパーカッショニストのダリル・ムニュンゴ・ジャクソンが参加し、アコースティックの素晴らしい演奏をしている。
「School Days」
「Lopsy Lu」
「Silly Putty」
「Desert Song 」