Genesis Seconds Out [CD]
「セコンド・アウト」は、イギリスのプログレッシブ・ロック・バンド、ジェネシスが77年に発表した2作目のライヴ・アルバム。リードシンガー兼ドラマーのフィル・コリンズ、キーボーディストのトニー・バンクス、ベーシストのマイク・ラザフォード、ギタリストのスティーブ・ハケット、ツアードラマーのチェスター・トンプソンからなるジェネシスのラインナップで、アルバム「Wind & Wuthering」のツアーの一環で77年6月にパリのパレ・デ・スポールで行われた4日間の公演においてレコーディングされた音源からなる作品です。リーダーでヴォーカリストのピーター・ガブリエルがジェネシスを脱退し、フィル・コリンズがヴォーカリスト兼ドラマーとしての初めてのライブ・アルバムで、ピーター・ガブリエルの脱退以前よりも「芝居がかった演出は弱まって」おり、ジャズ・ロックの影響がわずかに加わり、フィル・コリンズがヴォーカルに専念するためにチェスター・トンプソンによるドラミングがあり、この時点では、ピーター・ガブリエルの歌の繊細さや表現力に匹敵することはできませんが、全体を通してフィル・コリンズによる素晴らしいボーカルが聴く事ができます、もちろんフィル・コリンズのドラミングも聴けます。ギタリストのスティーヴ・ハケットはこのアルバムのミックス作業中に脱退したため、本作はスティーヴ・ハケットが参加した最後の作品となりました。選曲はピーター・ガブリエル時代の曲が半分以上を占め、新たなバンド体制でのアレンジ違いを楽しめ、イエスやキングクリムゾンのドラマーのビル・ブラッドフォードが参加したツアーからは「Cinema Show」1曲のみが収録されている。特に25分の大曲「Supper's Ready」や「Cinema Show」ではツイン・ドラムならではの演奏をしている、さらにライヴならではの遊び心の要素が多く、「Afterglow」ではフランク・ザッパ曲のをパクっているが、その他にも色々な人たちのフレーズが曲間に登場する。「I Know What I Like (In Your Wardrobe)」ではアニマルズの「The House Of The Rising Sun」のイントロフレーズを一瞬奏でている。
「Squonk」
「I Know What I Like (In Your Wardrobe)」
「Afterglow」
「Supper's Ready」
「Cinema Show」
Jeff Beck With THe Jan Hammer Group Live [CD]
Live With the Jan Hammer Group
- アーティスト: Beck, Jeff
- 出版社/メーカー: Sbme Special Mkts.
- 発売日: 2008/02/01
- メディア: CD
「eff Beck With the Jan Hammer Group Live」は77年にリリースされたジェフ・ベックのライヴ・アルバム。前作「ワイアード」発表後、ジェフ・ベックはヤン・ハマー・グループとのジョイント・ツアーを76年5月から開始する、本作は10月から11月にかけてアメリカで行われたライヴを編集した物で「ワイアード」と「ブロー・バイ・ブロー」のアルバムの曲とヤン・ハマー・グループの曲が3曲であるものの、実質的にはヤン・ハマー・グループのライヴにジェフ・ベックがゲスト参加した物と言える。「ワイアード」をリリース直後というライブなので、ヤン・ハマーのよるミニ・ムーグ・シンセサイザーとジェフ・ベックのギター・プレイの絶妙なソロのやりとりは素晴らしく、その充実したスリリンングな内容の高さは「ワイアード」という傑作アルバムがあってからこそのライブ・アルバムとなっている。さらにスティーヴ・キンドラーのヴァイオリンのプレイも非常に印象的なプレイをしている。プロデューサーはヤン・ハマーで、その為かヤン・ハマーの色が強いアルバムとなっているが、その中でもジェフ・ベックの自由なライブ感覚にあふれたギター・プレイを満喫することが出来るアルバムとなっている。
「Freeway Jam」
「Full Moon Boogie」
「Scatterbrain」
「Blue Wind」
Eric Clapton 461 Ocean Boulevard, Deluxe Edition [CD]
461オーシャン・ブールヴァード+16〈デラックス・エディション〉
- アーティスト: エリック・クラプトン
- 出版社/メーカー: ユニバーサル インターナショナル
- 発売日: 2004/12/08
- メディア: CD
デレク・アンド・ザ・ドミノス名義の「いとしのレイラ」以来4年近くのブランクを経て発表された、エリック・クラプトンの久し振りのスタジオ・レコーディング作品「461オーシャン・ブールヴァード」は74年にリリースされた。プロデューサーはトム・ダウト、ソロ活動のレギュラー・グループを率いて制作、全米1位のヒットとなり、アルバムはその後1ヶ月もの間、チャートインし続けることになり、クラプトン復活を決定づけた。ボブ・マーリーのカヴァーであり、クラプトンの代表曲のひとつとなったヒット曲「アイ・ショット・ザ・シェリフ」を収録。ロバート・ジョンソン、エルモア・ジェームズのカヴァーなども収録し、レイドバックしたブルージーな雰囲気のなかに滋味深い大人の男の魅力が息づいている。アルバム・ジャケットに登場する家は、実際にエリック・クラプトンがレコード制作時に住んでいたフロリダ州のマイアミ・デイド郡のゴールデン・ビーチの街にあるオーシャンブルヴァードの461番地に実在した、この住所が世に広まって以降、今もファンの足が途絶えることがない通りとなっている。「アイ・ショット・ザ・シェリフ」は、バンド・メンバーのジョージ・テリーの提案によってレコーディングされ、後日このカヴァーを聴いたボブ・マーレ―は非常に気に入っていたそうです。デラックス・エディションでは'74年12月にロンドンのハマースミス・オデオンで行われたライブを収録、その中から4曲を紹介します、復活を遂げたエリック・クラプトンのレイドバック期の名演奏が聴けます。
「Little Wing」
「Let It Grow」
「I Shot The Sheriff」
「Layla」
Bob Marley&The Wailers Live! [CD]
60年代から母国ジャマイカで活躍していたボブ・マーリー・アンド・ザ・ウェイラーズ、72年にスライ&ファミリー・ストーンのツアーの前座を務め人気に火が付き始め、イギリスのアイランド・レコードと契約し、アルバム「バーニン」のヒットにより世界進出を果たすこととなる。スカやロック、ソウルなどを背景に生まれたレゲエは当時まだ歴史の浅い斬新なリズム・スタイルで、ボブ・マーリー・アンド・ザ・ウェイラーズらが傾倒していたラスタファリアニズムの精神を織り込む一方、ブラックウェルの進言の元、しなやかなグルーブを生み出していった。本作はボブ・マーリーの人気がピークに達しようとしていた1975年7月17日、18日にロンドンはライシアム・シアターで行われた2公演の模様を収録、シングル・ヒットを記録した「ノー・ウーマン、ノー・クライ」、エリック・クラプトンのカヴァーで米チャート首位に輝いた「アイ・ショット・ザ・シェリフ」、レゲエ・クラシック「ゲット・アップ、スタンド・アップ」などを収録、レゲエの魅力を世界に広め、ポピュラー・ミュージックに多大な影響を残したボブ・マーリー・アンド・ザ・ウェイラーズの代表作となった。
「Trenchtown Rock」
「No Woman No Cry 」
「I Shot The Sheriff」
「Get Up, Stand Up」
The Manhattan Transfer Vocalese Live 1986 [DVD]
今年で50周年となった、マンハッタン・トランスファー。「ヴォーカリース・ライブ 1986」は前年にリリースした「ヴォーカリース」の後にワールド・ツアーの様子を収めたDVDです。ティム・ハウザー、ジャニス・シーゲル、アラン・ポール、シェリル・ベンティーンのマンハッタン・トランスファーのメンバーとツアー・バンドのヤロン・ゲルショフスキー(key)アレックスブレイク(b)バディ・ウィリアムズ(dr)ウェインジョンソン(g)ダン・ロバーツ(sax)による息の合った演奏は、ノスタルジックなムード満点のオールド・ソングからコンテンポラリーな曲まで、抜群のコーラス・ハーモニーと、ファッショナブルなステージ・パフォーマンスを見せてくれています。79年の5作目の大ヒットアルバム「エクステンションズ」では、ウエザー・リポートの「Birdland」やスパイロ・ジャイラの「Shaker Song」など時代の感覚を先取りした選曲の巧みさや、斬新なコーラス・フィーリーングなど、ジャズ・センスの豊かさも示した傑作としてしられているますが、85年の「ヴォーカリース」も80年代のマンハッタン・トランスファーの集大成として高い評価を集めています、その後のワールド・ツアーを組まれた「ヴォーカリース・ライブ 1986」は、86年2月に行われた日本ツアーの最終公演の中野サンプラザの様子を映像を収録したものです。ヒット曲「フォー・ブラザース」「ランボー」「バードランド」「ボーイ・フロム・ニューヨーク・シティ」などを収録、最高に美しいハーモニーとパフォーマンスを披露しています。
「Shaker Song」
「Java Jive」
「On The Boulevard」
「Boy From New York City」
「Birdland」
Spyro Gyra Access All Areas [CD]
Access All Areas by Spyro Gyra (1994-06-07)
- アーティスト: Spyro Gyra
- 出版社/メーカー: AMHERST RECORDS
- メディア: CD
「アクセス・オール・エリア」は、スパイロ・ジャイラによる初のライブ・アルバムで、84年にリリースされた。それまではゲスト・ミュージシャンが多数参加してスタジオ・アルバムを制作していた彼らだが、このアルバムではレギュラー・メンバーのジェイ・ベッケンスタイン (Sax)トムシューマン(key)チェット・カタロ (g)キム・ストーン (b)イーライ・コニコフ(dr)デイヴ・サミュエルズ(marimba,vib)ヘラルド・ベレス(per)だけによるプレイが収録されている。前作「シティ・キッズ」からキム・ストーン (b)を迎えバンドのサウンドが向上しことから、ライブ・アルバムの構想がふくらみ、実現することとなる。83年の11月17日から19日にかけてフロリダの各地で開かれたコンサートからのベスト・パフォーマンスを選び収録されている。リーダーのジェイ・ベッケンスタイン の爽やかなサックスとデイヴ・サミュエルズのマリンバがスパイロ・ジャイラの看板となっているが、本作では彼らがライブ・バンドとしても優れた実力を持っていることを証明している。彼らの代表曲をライブならではのプレイで新たな表現力で聴く事が出来る。
「Shaker Song」
「Morning Dance」
「Sea Biscuit」
「Latin Streets」
The Yellowjackets Live Wires [CD]
「ライヴ・ワイアーズ」は、92年にリリースされたイエロージャケッツの最初のライブ・アルバム。アルバムはカリフォルニア州ウェストハリウッドのロキシーシアターでライブ録音された。イエロージャケットのメンバーはラッセル・フェランテ(key)ジミー・ハスリップ (b)ウィル・ケネディ(dr)ボブ・ミンツァー (sax)にゲスト・ミュージシャンとしてパウリーニョ・ダ・コスタ (per)マイケル・フランクス(vo)コーラス・グループのテイク6、ブレンダ・ラッセルと マリリン・スコット がマイケル・フランクスのバッキング・ボーカル として参加している。前作からサックスがマーク・ルッソからボブ・ミンツァーに交代し、ボブ・ミンツァーがよりバンドに溶け込んだ結果、よりコンテンポラリージャズ色が強くなり、彼らがよりライブ・バンドであることを証明されているアルバムとなった。アンサンブルとソロが絡み合う、彼らのサウンド・アプローチはライブならではの緊張感もあり、白熱したプレイが展開されている。
「The Dream」
「Freedomland」
「Downtown」
「Revelation」
Marcus Miller A Night In Monte Carlo [CD]
A Night in Monte Carlo by Marcus Miller (2011-02-01)
- 出版社/メーカー:
- メディア: CD
「A Night in Monte-Carlo」は、2010年にリリースされた、ベーシスト、マーカス・ミラーのライブ・アルバム。2009年のモンテカルロ・ジャズ・フェスティバルで録音され、トランペット奏者のロイ・ハーグローブ、ギタリスト&ヴォーカリストのラウル・ミドン、そしてモンテカルロ・フィルハーモニー管弦楽団をフューチャーしたアルバムとなった。その経緯はモナコ公国の芸術担当ディレクター、ジョン・レネ・パラシオから連絡があり、モンテカルロ・ジャズ・フェスティバルでマーカスのバンドとモンテカルロ・フィルハーモニー管弦楽団との共演に興味があるかと訊ねてきた、次は何をやろうと考えていたマーカスにはタイムリーな話だった。壮大なオーケストラをフューチャーしたアレンジをマーカスは作り上げ、アレンジャーとしての才能もクローズアップされたライブとなった。マーカスのバンドはプージー・ベル(dr)フェデリコ・ゴンザレス・ペーニャ(key)アレックス・ハン(sax)DJロジック(turntables)というメンバーに特別ゲストとして、ロイ・ハーグローブ()と盲目の天才ソウル・シンガー&ギタリストのラウル・ミドンを迎え、オークストラも含め、全員がこの特別企画に胸を躍らせ、気分全開で取り組み、素晴らしいコンサートとなった。
「Blast!」
「State Of Mind」
「I Loves You Porgy」
「Medley: O Mio Babbino Caro Mas Que Nada」
Weather Report Live&Unreleased [CD]
ウェザー・リポートが解散から15年余りを経た2001年に突如リリースされた未発表ライヴ・アルバム「ライヴ・アンド・アンリリース」75年から83年までの8年間にわたるライブを収録したアルバム、その音源は、その間のアメリカ・ツアーとロンドン・ツアーの中からジョー・ザイヌル(key)とウェイン・ショター(sax)によって厳選され、プロデュースされた作品で、名盤として名高いライブ・アルバム「8:30」は、78年のワールド・ツアーを収録したものだっが、「ライヴ・アンド・アンリリース」は8年間に渡るバンドの変遷が堪能できるアルバムとなった。ジョー・ザイヌル(key)とウェイン・ショター(sax)以外の8年間のメンバーの変遷はベースがアルフォンソ・ジョンソン ~ジャコ・パストリアス~ヴィクター・ベイリー、ドラムがチェスター・トンプソン~アレックス・アクーニャ~ピーター・アースキン~オマール・ハキム、パーカッションがアレックス・アクーニャ~マノロ・バドレナ~ロバート・トーマス・ジュニア~ホセ・ロッシーとなっている。ウェザー・リポートは20世紀に登場した最も革新的なグループで、結成当時からエレクトリック時代のジャズ・シーンを背負い、15年という長い間ユニークなサウンドを展開し、ジャズ・シーンのトップを最後まで持続したグループだった。その歴史的な流れをアルバムを通じて聴く事が出来るアルバムとなった。
「Freezing Fire」アルバム「テイル・スピニン」からの曲、75年のロンドンでのライブ。アルフォンソ・ジョンソンとチェスター・トンプソンのウェザー・リポートでの最後のライブ・パフォーマンス。
「Fast City」アルバム「ナイト・パッセージ」からの曲、80年のカリフォルニアでのライブ、ジャコ・パストリアス、ピーター・アースキン、ロバート・トーマス・ジュニアのリズム・セクションのプレイは圧巻の一言。
「Elegant People」アルバム「ブラック・マーケット」からの曲、77年のミシガンでのライブ、ウェイン・ショターの名曲で、ジャコ・パストリアスはこの曲が大好きで、自分のバンドのワード・オブ・マウス・ビック・バンドでも演奏、ウェイン・ショターもこの曲がウェザー・リポートでのナンバー・ワンらしい。
「Cucumber Slumber」アルバム「ミステリアス・トラベラー」からの曲、75年のロンドンでのライブ。アルフォンソ・ジョンソンとジョー・ザイヌルの共作、アルフォンソ・ジョンソンによるベースのリフが印象的な曲で、ウェザー・リポートの中でも人気曲のひとつ。
「Black Market」アルバム「ブラック・マーケット」からのタイトル曲、77年のロンドンでのライブ。ジャコ・パストリアスがウェザー・リポートに入って一年後のライブで、それまでのアルフォンソ・ジョンソンとアプローチのプレイが違う所が聴きどころ。ジョー・ザイヌルはこの曲がウェザー・リポートでのナンバー・ワンらしい。
David Sanborn Straight to the Heart [CD]
ストレイト・トゥ・ザ・ハート(ライヴ!)<FUSION 1000>
- アーティスト: デイヴィッド・サンボーン
- 出版社/メーカー: ワーナーミュージック・ジャパン
- 発売日: 2014/07/23
- メディア: CD
「ストレート・トゥ・ザ・ハート」はサックス奏者デヴィッド・サンボーンの唯一のライブ・アルバム、84年にリリースされた。キーボーディストのドン・グロルニック、ギタリストのハイラム・ブロック、ベーシストのマーカス・ミラー、ドラマーのバディ・ウィリアムスのデヴィッド・サンボーン・バンドのレギュラー・メンバーの演奏はシンプルではあるが実に息があった演奏で、ソウルフルで芯のあるサウンドは素晴らしく、マーカス・ミラーの代表曲「Run for Cover」ではファンキーさを、ポール・サイモンのカヴァー「Smile」ではレゲエのアレンジを加え甘く切ないサウンドに酔わせてくれる。加えてアル・グリーンの名曲のカヴァー「Love & Happiness」ではアヴェレージ・ホワイトのシンガー、ヘイミッシュ・スチュアート が参加し、素晴らしい歌声を聴かせてくれている。「One Hundred Ways」はクインシー・ジョーンズのヒット・アルバム「愛のコリーダ」でジェームス・イングラムが歌ったヒット曲をカヴァーしている。その他ラルフ・マクドナルドのパーカッションなどのゲスト・ミュージシャンも参加している。本作は2度目のグラミー賞を受賞し、一年間にわたって、ジャズ・チャートにはいっていた。
「Run for Cover」
「Love & Happiness」
「Smile」
「One Hundred Ways」