ザ・スタイル・カウンシルはザ・ジャム解散後ポール・ウェラーがデキシーズ・ミッドナイト・ランナーズなどに参加していたキーボーディストのミック・タルボット(Key)と結成したユニットで、スタイルを極めると言う意味を持つユニット名らしく、ロックだけでなく様々な音楽性に手当たり次第にトライし、ジャズやソウルやファンクやラップのサウンドを融合させ、躍動的なサウンドを創り出している。フル・サイズのアルバムとしては最初の作品の「Cafe Bleu」は84年にリリースされた、アルバム・タイトルからも解かるように全体的にジャージーでロマンティックなムードはヨーロッパの中でもフランスを意識したものでした。
「The Whole Point Of No Return」EBTGのベン・ワットのギターが印象的な曲で、しっとりとした演奏と憂いのある悲し気なメロディーの曲ですが、実はかなり政治的な歌詞です。
「The Paris Match」トレイシー・ソーンの気だるいヴォーカルが心地良い。
「My Ever Changing Moods」シングル・カットされたヴァージョンとは異なる、ミック・タルボットのピアノ伴奏とポール・ウェラーのボーカルだけのシンプルなアレンジで楽曲の美しさが際立つ本作のハイライト曲。
「A Gospel」タイトルはゴスペルなんだけど、ラップ/HIP HOPの曲で、ディジー・ハイツというラッパーがラップしている。
「You're The Best Thing」ポール・ウェラーがソウルフルに歌い上げるバラードで本作のハイライトの一つ。