生聞59分 (紙ジャケット仕様)

  • アーティスト: 憂歌団
  • 出版社/メーカー: インディペンデントレーベル
  • 発売日: 1999/08/15
  • メディア: CD


憂歌団は大阪の高校の同級生だった木村秀勝(ヴォーカル、ギター)と内田勘太郎(ギター)のアコースティックデュオとして出発したが、レコードデビューした際は花岡憲二(ベース)、島田和夫(ドラムス)を加えて四人組になっていた。憂歌団は木村の破天荒なヴォーカルと内田のギターを売りにライブを重ねブルースバンドとして異例とも言える幅広い人気を獲得する。憂歌団3枚目のアルバムとして77年にリリースiされたのが、初のライブアルバム「生聞59分」だった。東京と地元の京都で行われた数回のライブの音源から編集された物らしい。一曲目の「マディ・ジャンプス・ワン」はタイトルからも分かる様にマディ・ウォーターズ作のアップテンポなインストナンバー。パチンコ~ラン・ラン・ブルース」はライブで大人気の曲。「シカゴ・バウンド」はファーストアルバム収録曲で、シカゴに来てもいい事ありゃあしねえ…といった、木村がマディ・ウォーターズみたいに一旗揚げようと田舎からシカゴにやってきた男に成り切って唄う。「おそうじオバチャン」は、彼らのデビューシングルとして発売されながら、職業差別とのクレームが付き放送禁止になったいわく付きの曲。最初から最後まで、ライブ会場にいるような臨場感が味わえる最高のライブ・アルバムだ。憂歌団は好きなブルースをブルースファン以外にもアピールする楽曲を目指していった。その柔軟な音楽性は80年代に入ってもより独自性を発揮する事になる。その後憂歌団は98年に一度活動停止を発表するが木村と内田、花岡に亡くなった島田に代わりRCサクセションの新井田耕造が参加して断続的な活動は続けている。

「マディ・ジャンプス・ワン」作曲:Mckinley Moganfield

「パチンコ~ランラン・ブルース」作詞・作曲:木村秀勝 編曲:憂歌団

「シカゴ・バウンド」作詞・作曲:尾関真 編曲:憂歌団

「おそうじオバチャン」作詞:木村秀勝/沖てる夫 作曲・編曲:憂歌団