Full Moon

  • アーティスト: Full Moon
  • 出版社/メーカー: TOWER RECORDS
  • 発売日: 2016/08/24
  • メディア: CD


72年にリリースされたアルバム「Full Moon」はニール・ラーセンとバジー・フェイトンを中心に作られたバンド「フル・ムーン」の幻の名盤で、このアルバムを残してバンド自体がすぐに消滅してしまった、その理由にバジー・フェイトンのヘロイン中毒があったようで、リハビリテーションのために彼は70年代の半分を棒に振る事になる、ジミ・ヘンドリックスのマネージャーだったアラン・ダグラスがアルバムのプロデューサーを務め、彼の思惑が大きく作用された、ブルースやソウルやジャズをダイナミックな演奏でミックスした演奏は当時の最先端のサウンドであった、当然プレス自体は少なかったが、オーリアンズのジョン・ホールやボズ・スキャグスなども大きく影響されたと発言している、日本でも山下達郎がバジー・フェイトンが一番好きなギタリストと言っている。レア中のレアのアルバムだったので20年以上探していたのですが見つからず、2000年にCDとなり再発されたときは嬉しかった。その後バジー・フェイトンは少し前に紹介したニール・ラーセンのソロ・アルバム「ジャングル・フィーバー」でカムバックし、2人は79年にラーセン=フェイトン・バンド名義でアルバムをリリース、81年に第二期フル・ムーンのアルバムを発表する。


「The Heavy Scuffle's On」バンド全員による共作、エッジの効いたリフがファンキーなナンバー。

「To Know」バジー・フェイトンの作曲、彼が在籍していた後期のラスカルズのようなブルー・アイド・ソウルのようなポップ・チューン。

「Malibu」ニール・ラーセン作曲のインスト、この頃にはソロ・アルバム「ジャングル・フィーバー」の音楽がほぼ確立されている。

「Need Your Love」バジー・フェイトンの作曲、バジー・フェイトンのリード・ボーカルが聴けるナンバー。