EACH TIME 30th Anniversary Edition

  • 出版社/メーカー: ソニー・ミュージックレコーズ
  • 発売日: 2014/03/21
  • メディア: CD


「EACH TIME」は84年にリリースされた大滝詠一のスタジオ・アルバム。初めて大瀧詠一と松本隆のコンビの作品だけで占められた。本作からはシングル盤が一切カットされなかった、これは「シングル・ヒットが無ければアルバムは売れない」という当時の業界の定説に挑戦してやろう、と思ったからだという。結果的に60万枚を売り上げ、前作「A LONG VACATION」に続いて大ヒットを記録した。84年にCD化、CDの発売翌週に、邦人アーティストとしては初のオリコンCDチャートで3週連続1位を記録。大滝詠一としては唯一の1位獲得作品である。サウンド的には前作の「A LONG VACATION」の延長線上にあるが、SEを駆使し、エコーに包まれた厚みのあるコーラスなど、細部のこだわりは流石大瀧詠一と言わせる作品、ナイアガラ10年目の節目となるアルバムでもあり、大滝自身はこのアルバムを一つのストーリーとして制作し、発売前には「A LONG VACATION」の続編の様なアルバム、発売後は「A LONG VACATION」がA面で「EACH TIME」がB面の様と、大瀧自身がラジオで語っている。大滝は本作発売後に、音楽活動を休止することを宣言し、そのために収録曲をライブで披露したことは一度もなく、そのままコンサート活動が再開されないまま大滝が2013年に死去したことで、本人が携わったオリジナル・アルバムとしては最後の作品になった。

「夏のペーパーバック」

「木の葉のスケッチ」

「銀色のジェット」

「ペパーミント・ブルー」

「レイクサイド ストーリー」