Bodies & Souls

  • アーティスト: Manhattan Transfer
  • 出版社/メーカー: Atlantic / Wea
  • 発売日: 1987/06/01
  • メディア: CD


マンハッタン・トランスファーのアルバム「Bodies and Souls」は83年にリリースされた。LP時代のA面がBodies、そしてB面がSoulsの作りになっている。前2作がジェイ・グレイドンのプロデュースでしたが、今回、本作の大半のプロデュースを手掛けたのがリチャード・ルドルフで、彼はチョット前に紹介したミニー・リパートンの夫で、ミニー・リパートンのアルバムでもプロデューサーとして名を連ねていたが、彼女が80年に亡くなり、その後はジャーメイン・ジャクソン、ニュー・エディション、マイケル・センベロ、マイケル・マクドナルド、テンプテイションズなどジャンルを超えて色々なアーティストを手掛けるようになっていた。彼はマイケル・ジャクソンの「スリラー」などやクインシー・ジョーンズのヒットを提供した作曲家のロッド・テンパートンやAORファンにはお馴染みのシンガーのマーク・ジョーダンとそのコラボレーターのジョン・ケペックに作曲を依頼し、新しいモダンでエレクトリックなマンハッタン・トランスファーを作り出し、マンハッタン・トランスファーのアルバムとして初めてR&Bチャートで32位、ポップチャートで40位までヒットさせている。

「Spice of Life」ロッド・テンパートンの作曲、ハーモニカ・ソロはスティーヴィー・ワンダーによるものだが、リチャード・ルドルフとスティーヴィー・ワンダーは74年のミニー・リパートンのアルバム「パーフェクト・エンジェル」で一緒に仕事をして以来、ずっと良き親友同士になっている。

「Mystery」ロッド・テンパートンの作曲の名バラード。

「American Pop」マーク・ジョーダン&ジョン・ケペックの作品、リズミカルなポップ・チューンでゲストとしてフランキー・ヴァリが参加、日本ではV.S.O.P.のCMソングになっている。

「Down South Camp Meetin'」ジャズのスタンダード・ナンバーでベニー・グッドマンのオーケストラで有名になった曲、この曲もV.S.O.P.のCMソングになっている。

「The Night That Monk Returned To Heaven」シンガーとしても多くのファンを持つロバート・クラフトの作曲、82年に亡くなったジャズ・ピアニストの巨匠セロニアス・モンクへのトリビュート・チューン。ア・カペラ・チューンの後にセロニアス・モンクが残した不滅のスタンダード「ラウンド・ミッドナイト」の旋律がラストに流れる演出が素晴らしい。