ビリー・ジョエルが1978年にリリースしたアルバム「52nd Street」アルバム・タイトルは、マンハッタン52丁目のA&Rスタジオでレコーディングしたことに由来、前作の「The Stranger」の成功が自信となって制作されたアルバムで、ビリー・ジョエルにとって初のチャート1位になり、聴きどころも多く、メリハリも効いた作品となっている。ジャズ/フュージョン系のゲスト・ミュージシャンを多数起用し「Zanzibar」ではフレディ・ハバードが間奏とエンディングでトランペット・ソロを担当しマイク・マイニエリ のヴィブラフォンの音も聴こえる。全米3位のヒットになった「My Life」はシカゴのメンバーであるピーター・セテラ、ドニー・デイカスがバックコーラスとして参加し、映像ではギターのスティーヴ・カーン の姿もある。「Honesty」は特に日本で人気があり、メロディアスで哀愁も兼ね合わせた好バラード。「Until the Night」はライチャス・ブラザースを意識した作品でアメリカでその歴史的意義も含めて高く評価された。ビリー・ジョエルの引き出しの多さを実感できるアルバムとなっている。そんな4曲を聴いてください。
「My Life」
「Honesty」
「Zanzibar」
「Until the Night」