Nick DeCaro Italian Graffiti [CD]
1974年発表のニック・デカロ2枚目のリーダーアルバム。洗練という言葉を音にしたような絶妙で甘美なアレンジメントと素直な音楽に対する声が、マイケル・フランクスを思わせる(マイケル・フランクスのファースト・アルバムのストリングスのアレンジと指揮はニック・デカロです)。ニック・デカロは、アレンジャー、プロデューサーとして、数多くのアーティストの楽曲製作の現場に立ち会い大きな足跡を残しました。この「イタリアン・グラフィティ」は、前述のA&Mから独立したトミー・リピューマが設立したBlue Thumb レーベルからリリースされたもので、AORの元祖と言われる名盤。歌う楽曲もスティーヴィー・ワンダー、ジョニ・ミッチェル、トッド・ラングレン、バン・マッコイなどの隠れた名曲を歌っている。その後は、アレンジャー、とりわけストリングス・アレンジャーとして大活躍、この前に亡くなったヘレン・レディ、ジェームス・テイラー、ドゥビー・ブラザースなど数え切れないレコーディングに参加している。
「Under The Jamaican Moon」スティーヴン・ビショップの曲、マイケル・フランクスを思わせる歌声。
「All I Want」ジョニ・ミッチェルのカヴァー
「Angie Girl」スティビー・ワンダーのカヴァー
サムネイルからは想像もつかないポップなメロディですね(^^
by marimo (2020-10-20 12:50)
marimoさん
確かにこのジャケットとの音とのギャップはありますが、曲の選択も良かったし、74年にこの音作りの完成度は画期的でした、シティ・ミュージックの先駆けとか、AORの基盤とか言われたアルバムでした、山下達郎さんも多大なる影響を受けたと言っています。
by ameneko (2020-10-20 21:02)
3曲とも(初めて)拝聴させていただきましたが
これヤバいかも!^^ なにかと現在の忙しない生活感から
逃避したくなっちゃう日々なんですが そんな時にひとり耳を傾けると肩の力が抜けて とても懐かしい過去(子供の頃に浸っていた?)の空想の世界観にタイムスリップしちゃいそうなくらい心地いいです。(世間から後ろ指さされるようなことをしてるわけでもないし おかしな世界観や妄想じゃないんですが 日曜日の朝目覚めた時の解放感というか 好きなことをして遊んでいる時のだれにも邪魔されない無限大の優越感というか・・・。)ボサノヴァのような作品って私にとって何より心を癒してくれます。洋楽もそう詳しくないし じっくり聴きこんだわけもないんですが A&Mサウンドの影響って私にはあるみたいなんですよね。カーペンターズやセルジオ・メンデス クリス・モンテス バート・バカラック ジノ・ヴァネリ そしてハーブ・アルパート。。。等つまみ食いはしていますが ゾクゾクと心を揺らされる70年代初頭の この手のサウンドは(子供の頃にどこかで耳にしていたのでしょうね。)私の好きな音楽のルーツってこのあたりにあるのかも。(ちなみに記憶の中で一番古く 手に取ったレコードの記憶は 1969年ヒデとロザンナの「粋なうわさ」というシングルのカップリングで「愛のひととき」という作品。先日他界された筒美京平さんの作品なんですが ステレオの前でその曲のとても心地よいボサノヴァに興奮しているような記憶が蘇るのです。^^;長くなっちゃってごめんなさい。♬~)
by ゆうのすけ (2020-10-21 01:43)
ゆうのすけさん
ニック・デカロは、60年代からプロデューサーのトミー・リピューマの制作スタッフとして参加して、A&Mに転職したトミー・リピューマと一緒に、クリス・モンテスなど色々な作品制作に参加し、アレンジャーとして成功を得て知名度を上げて、そのエッセンスが入ったソロ・アルバムを作りました。間違いなくゆうのすけさんの音楽のルーツの一つだと思います。その後の有名な作品はジョージ・ベンソンのブリージンの制作で、ストリングスのアレンジをしていると思います、なので「イタリアン・グラフィティ」のアルバムのストリングスのアレンジもとてもいいんですよ。
by ameneko (2020-10-21 21:04)