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山下達郎 CIRCUS TOWN [CD]


CIRCUS TOWN (サーカス・タウン)

CIRCUS TOWN (サーカス・タウン)

  • 出版社/メーカー: BMG JAPAN
  • 発売日: 2002/02/14
  • メディア: CD


76年は山下達郎のファースト・ソロ・アルバムがリリースされた年、シュガーベイブが解散して仕方なくソロになった形、本人は曲作りと歌に専念して、プロデュースとアレンジは第三者に託してみようと考えていたという。自分が聴いて育ってきたアメリカン・ヒット・パレードの真ん中で自分の音を鳴らしたら、一体どんなものが出来上がるのか。プロデューサー、アレンジャー、ミュージシャンからスタジオやエンジニアまですべて自分で指定して、その上に自分の曲と歌を乗せてみたら自分の予測値と現実はどのくらいの誤差が生じるか。そのため、録音場所は絶対にニューヨークでなければならない。プロデューサー・アレンジャーは1960年代も1970年代も等しく理解している人で、チャーリー・カレロ指定し、この案で契約したのがRVCでアルバムの準備は出来たのでした。ただし、予算の関係で半分はロサンゼルスでの録音でした。録音後のスピーカーから出来た音が自分が考えていたイメージとほぼ同じで安堵し自分の美意識が基本的に間違っていなかったことは、その後の活動への大きな励みとなりましたと、本人が言っている。ニュー・ヨークのミュージシャンは、前にも紹介したギターのジョン・トロペイやベースのウィル・リーなどの豪華なメンバーです。


New York Sideから「Circus Town」ニューヨークをイメージした作品。サックス・ソロはブラッド・スエット&ティアーズのメンバーのルイ・マリーニ。

New York Sideから「Windy Lady」もともとはシュガー・ベイブ後期のレパートリーだったが、レコーディングの機会がなく本作に収録することになった。「君の曲はニューヨークというよりはシカゴの香りがする」と言われ、驚いたのと同時に自分の作曲の語法は正しかったのだと嬉しく感じたという。ジョージ・ヤングのサックス・ソロは見事です。

Los Angeles Sideから「夏の陽」どうせロサンゼルスへ行くのならそのイメージの曲をと書いて行ったのが図に当たり、ジョン・ホッブスのピアノのタッチにぴったりとなったという曲。

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コメント 4

ゆうのすけ

その後の大ヒット作を嫌というほど聴いていると
今作の洗練されたシンプルさって かえって心地よいですよね。
どことなくシュガーベイブの作風を感じちゃう粗削りさも悪くないです。^^もうすでにソロとしてのベースをここで確立されている感が!
by ゆうのすけ (2020-12-17 13:44) 

marimo

山下達郎さんがグループで歌っていたとは知らなかったです。
「Windy Lady」がその頃の曲だったということもびっくり(^-^;
数年前に大阪フェスティバルホールで行われたライブを観に
行きましたが、最後はしっかり嫁のニューアルバムの
宣伝をしていました(≧艸≦)
by marimo (2020-12-17 14:07) 

ameneko

marimoさん
シュガーベイブは大貫妙子さんもいたバンドで、当時は全く売れないマイナーなバンドでした、達郎さんのライブを見ているのなら「Down Town」も知っていると思います、これがシュガーベイブの代表曲です。
by ameneko (2020-12-17 20:50) 

ameneko

ゆうのすけさん
本作は達郎さんは作曲と歌に専念しています、アレンジャーのチャーリー・カレロのアイデアと構築しかたは実践的で今までと全く違うものだったらしいです、彼は全てのスコアを持ち帰る事を許してくれて、それを学習することに没頭した結果、作曲や編曲の大きな助けになり、また次のアルバムSPACYで実戦、さらに達郎さんは一人多重録音のコーラスを始めています。
by ameneko (2020-12-17 23:00) 

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