Stanley Clarke [CD]
「チルドレン・オブ・フォーエヴァー」(73年)に続くリーダー・アルバムだが、スタンリー・クラーク自身によれば、同アルバムはレーベル及びチック・コリア主導の作品とのことで、74年にリリースされた本作が実質的なリーダー・デビュー作と位置付けられている。スタンリー・クラークはエレクトッリック・ベースの歴史において非常に重要な演奏家で単に卓越したテクニックを持っていただけでなく、エレクトッリック・ベースの新しい方向性を追究する、革命的なベーシストで、本人はギターみたいに弾きたかったからと言っているが、彼はクラッシックによるアコースティック・ベースの専門的な教育も受けている為か、エレクトッリック・ベースの範疇を全く別の楽器と捉えている所が一般のベーシストと決定的に異なるベーシストである。アレンビック社製のエレクトリック・ベースをメインに使い独自の音を出し、ドラムスにトニー・ウィリアムス、ギターにビル・コナーズ、そしてキーボードにヤン・ハマーという簡素ながら、強力なメンバーによって作成さたアルバムは、革命的なエレクトッリック・ベースの原点が聴けるだけでなく、アコースティック・ベースによるインプロビゼーションまで聴ける、スタンリー・クラークのベースに対しての考えが解かる非常に興味深いアルバムである。
「Vulcan Princess」
「Lopsy Lu」
「Power」
「Spanish Phases For Strings & Bass」
今は昔、JEFF・BECK来日ツアー時に同行していた彼を見たのを最後に
そこから踏み込む事もなくしのいで来ました?何れにしても
ウッドベースを奏でる彼に興味を持てたことに一人
ほくそ笑む次第ではございます。
有難うございました。
by PopLife (2022-06-20 10:25)
PopLifeさん
78年のJeff Beck with Stanley Clarkeと題されたライブは見に行きましたよ、日本武道館だったのでチョット遠くて臨場感には欠けたけど、ドラムのサイモン・フィリップスもキーボードのアンソニー・ハイマスもジャック・ブルースのバンドの在籍していただけあるミュージシャンで良かったし、今回紹介した「Lopsy Lu」も演奏していましたよね。
スタンリー・クラークはエレクトッリック・ベースのイメージが強いですが、コントラバス でのクラシックの教育を正式に受けていたので、アップライトベースの名手でもあります、ストレート・ア・ヘッドな4ビートジャズも上手いです。
by ameneko (2022-06-21 02:39)