Melissa Manchester Singin' [CD]
メリサ・マンチェスターはニューヨークのブロンクス生まれ。父親が名門オーケストラのファゴット奏者。幼少時にはゴスペルやクラシック、サルサなどを聴いて育ち15歳でコマーシャル・ソングの吹き込みなどプロの歌手として活動を始め、その後ニューヨーク大学の芸術学部に入学。大学ではポール・サイモンに師事し、作曲を学ぶ。グリニッチ・ヴィレッジなどのクラブで歌い始め、ベッド・ミドラーに見初められ、彼女のバック・シンガーになり、間もなくアリスタ・レコードとの契約・デビューとなる。クライブ・デイヴィスとリチャード・ベリーの売り出しで人気に火が付き、70年代から80年代にかけて、幅広い音楽性でポップシンガーとしての地位を築き、女優としても活動している。
この「Singin'」は77年にリリースされた通算6枚目のスタジオ・アルバムで、リチャード・ベリー配下のヴィニ・ポンシアが3作連続でプロデュースした3作目、それまでのアルバムは彼女の作曲が中心で、ソングライターとしての彼女にフォーカスした内容だったが、彼女の作曲は「No One's Ever Seen This Side Of Me」のみで、幅広い方面から曲がセレクトされたカヴァー曲をスティーブ・ガット、ウィル・リー、トニー・レビン、ドン・グロルニック、デヴィッド・スピノザなどのニューヨークの素晴らしいミュージシャン達が演奏し、彼女をバックアップ。シンガーとして勝負に出た彼女に光を当てた内容になっている。
「I Wanna Be Where You Are」リオン・ウェア作曲、マイケル・ジャクソン が72年に、マーヴィン・ゲイが76年に歌っているナンバー。
「A Love Of Your Own」ネッド・ドヒニー作曲、ネッド・ドヒニーとアヴェレイジ・ホワイト・バンドが76年に歌っている。
「The Warmth Of The Sun」ビーチ・ボーイズのナンバー。
「Sad Eyes」ニューヨークのギタリストで個人的に大好きなデヴィッド・スピノザが書き下ろした曲。
またまた懐かしいアーチストのご紹介ありがとうございます。
リンクの曲はいずれも存じ上げませんがメリサ・マンチェスター
と言えば全米トップ40スマッシュヒット「ミッドナイト・
ブルー」を想い出します。
思い起こせば70年代中盤でも多くの女性ソロボーカリストが
活躍されました。
ヘレン・レデイ、リタ・クーリッジ、カーリー・サイモン、
キャロル・キング、ダイアナ・ロス(は60年代からか)、
ロバータ・フラッグ などなど キリが無いのでこれくらいに。
by NO14Ruggerman (2022-03-23 01:37)
NO14Ruggermanさん
実は「Midnight Blue」が入ったアルバム「Melissa」にするか 「Singin'」にするか悩んだんです。「Singin'」を選択したのは、当時ウィル・リーやスティーブ・ガットやデヴィッド・スピノザなどのニューヨークのミュージシャン達の演奏にハマっていて、特にこのアルバムの「I Wanna Be Where You Are」のウィル・リーがプレイするイントロのベースのカッコよさに耳コピーした思い出もあり「Singin'」を選んでしまいました。
そうそうCarly Simon の大ヒット曲「You're So Vain」のイントロのベースも印象的でした。
明日もニューヨークのミュージシャン達が活躍するアルバムを選んでいます。
by ameneko (2022-03-23 21:31)