MANNA コンプリート・エピック・イヤーズ [CD]
イエロー・マジック・オーケストラというコンセプトが具現化した細野晴臣の作詞・作曲「
YELLOW MAGIC CARNIVAL」から当初Y.M.O.のボーカリストとして目されていた女性歌手マナ、その経歴は面白く、高校時代には佐野元春とバンドを組んでいたり,その後に凄腕スタジオ・ミュージシャン集団、PARATHUTE (斎藤ノブ、マイク・ダン、松原正樹、今剛、安藤芳彦、井上鑑)のメンバーとしても活動したり、またブレッド&バターの岩沢幸矢の奥さんでもある。彼女のデビュー・アルバム「Chabako Trick」(79年)とセカンド・アルバム「Manna」(80年)をまるごと収録したベスト盤が「コンプリート・エピック・イヤーズ」。デビュー・アルバムのプロデュースはティンパン・アレイの林立夫で、アレンジをサディスティクスの今井裕が手掛けているが肝心の高橋幸弘が不参加といのも面白い。マナのフラットなボーカルと今井裕のトロピカルな無国籍サウンドの相性が素晴らしく、さらに矢野顕子や浜口庫之助や筒美京平が楽曲を提供し、裏ティン・パン・アレイとも言われた影の名作、セカンド・アルバムはティン・パン・アレイ色は薄くなり、筒美京平の作品でもカルトな名曲「TOKIO通信」や「赤い靴の女の子」が入ったアルバムで、ファースト・アルバムとは違い歌謡曲の路線に近い魅力のヴォーカルを聴かせてくれる。聴いたことがある声だと思った人は、アニメ「ドラゴンボールZ」のエンディング・テーマ「でてこいとびきりZENKAIパワー」は彼女が歌っていると言えば納得するかも。
「Yellow Magic Carnival」細野晴臣の作曲
「黒船」筒美京平の作曲
「椰子の木陰で」浜口庫之助の作曲
「ほろほろ草子」今井裕の作曲
「GOTANDA」矢野顕子の作曲
「赤い靴の女の子」筒美京平の作曲
「TOKIO通信」筒美京平の作曲
2022-02-23 10:00
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コメント(2)
このCDは 発売決定が決まって予約して買いました。
その当時 シングルは勿論アルバムも廃盤になっていて
かなりプレミアがついていたんですよ。
「Yellow magic carnival」は 唯一シングルを持っていたんですが
なんとも素っ頓狂なヴォーカルを ラジオで聴いていつまでも
頭から離れなかったんですね。EPIC/SONYが設立されて初期の頃。
Y.M.O.も大ブレイクした時期でしたものね。
前記事の矢野顕子さんのヴォーカルと同じく 「Yellow~」は
春の穏かな陽気の中に包まれている 穏かな気持ちにさせてくれるんですよね。引っ張り出して久々聴いてみよう!^^♬~
by ゆうのすけ (2022-02-23 14:21)
ゆうのすけさん
「Yellow magic carnival」はティン・パン・アレイのアルバム「キャラメル・ママ」に入っている原曲は、当時の細野さんが使っていたチャンキー・ミュージック(様々なジャンルの音楽をごた混ぜにした音楽)で、素っ頓狂な感じも細野さん独自のもので好きでした。Yellow magicという言葉も初めて使っていてYMOの原型と言われたていたし、この曲をMANNAさんがカヴァーしたのを聴いてすぐにデビュー・アルバムの「Chabako Trick」を買いにいきましたよ。今井裕さんのアレンジも彼のソロ・アルバム「A COOL EVENING」と同じトロピカルでフワッとしたアレンジでMANNAさんのヴォーカルととても合っていましよね。
by ameneko (2022-02-23 15:26)