Weather Report Mysterious Traveller [CD]
74年に発表された「ウェザー・リポート」の5枚目のアルバム「Mysterious Traveller」。ウェザー・リポートのアイディアを創り上げた一人の初代ベーシストのミロスラフ・ヴィトウスが参加した最後のアルバムである、ミロスラフ・ヴィトウスは結局「American Tango」をジョー・ザビヌルと共作し、その1曲のレコーディングに参加しただけで、グループを去っていった。このアルバムから曲の構成が一層厳密に組み立てられており、ファンク、リズム・アンド・ブルースのノリ、そしてロックの要素を取り入れた最初のアルバムであり、このミックスされた要素が後にこのバンドの醍醐味となった。さらにミロスラフ・ヴィトウスの脱退によって、ジョー・ザビヌルとウェイン・ショーターの音楽性が、より強まり、後任のベーシストのアルフォンソ・ジョンソンが共作者として曲も提供するものの、このアルバムも全ての曲をウェイン・ショーターとジョー・ザビヌルの2人の作風に彩られる。ジャコ・パストリアスが加入するまではこの形が続く事になる。本作は74年度の「ダウンビート」誌読者人気投票でジャズ・アルバム・オブ・ジ・イヤーを獲得、コンボ部門でも3年連続でトップの座に輝いている。ちなみに、このコンボ部門の人気投票では、84年まで12年間、連続でトップの座を維持し続けた。
「Nubian Sundance」ジョー・ザビヌル:作曲
「American Tango」ジョー・ザビヌル/ミロスラフ・ヴィトウス:作曲
「Cucumber Slumber」ジョー・ザビヌル/アルフォンソ・ジョンソン:作曲
「Mysterious Traveller」ウェイン・ショーター:作曲
ジャコがミロスラフのフレーズをアレンジした形で弾いていたとは
知りませんでした。しかもこのアルバム実に素晴らしいボーカルとの
コラボに触手が伸びたようです。有難うございました。
では。
by PopLife (2022-06-15 15:02)
というか所持していました。お粗末。
by PopLife (2022-06-15 15:04)
PopLifeさん
このアルバムでミロスラフ・ヴィトウスが脱退したのは、ジョー・ザビヌルがベースラインのフレーズまで注文してくるようになり、それが耐えられなくなり脱退したのです。ミロスラフ・ヴィトウスは「American Tango」しか参加していないので、「Cucumber Slumber」のベースのフレーズの事かと思われますが、アルフォンソ・ジョンソンが弾いていますよ、ジョー・ザビヌルの曲なのである程度のベースのフレーズを指定しているだと思われますが、アルフォンソ・ジョンソンもスーパー・ベーシストの一員ですから、これぐらいの黒人らしいファンキーなベースラインはお手の物です。ヴォーカルはジョー・ザビヌルが歌っています多才な人です。ジャコ・パストリアスはウェザー・リポートに入る前、どんなバンドが聴いたことが無かったそうですから、ジャコ・パストリアスらしいと思われたフレーズはジョー・ザビヌルがある程度指定したフレーズだと思われます。
by ameneko (2022-06-15 21:08)
こちらもLPで所持しており今でもたまに聴いています。
ビートルズのあの名曲とタイトルがかぶる
<Cucumber Slumber>当時語彙力が無く(今でも)辞書で
調べてきゅうりの単語を覚えたことを思い出しました苦笑
by NO14Ruggerman (2022-06-16 09:27)
NO14Ruggermanさん
「Abbey Road」の「Golden Slumbers」ですか、同名の古い子守歌をヒントにポール・マッカートニーが書いた名曲ですよね。
「Mysterious Traveller」はタイトルもジャケットも好きだった、一曲目の「Nubian Sundance」を聴いた時の衝撃は今でも忘れられません。
by ameneko (2022-06-16 21:32)