The Stylistics Thank You Baby [CD]
73年にリリースされたサード・アルバム「Rockin' Roll Baby」の収録曲「You Make Me Feel Brand New」は、彼らの代表曲となった。だが、この直後にトム・ベルがプロデュースから外れ、ベルから楽曲が与えられなくなる。黒人コーラス・グループの中でも、甘く洗練されたスウィート・ソウルというスタイルが持ち味だったが、74年以降はヴァン・マッコイやヒューゴ&ルイージのプロデュースにより、ディスコ風の曲中心に路線変更した。「Thank You Baby」はヴァン・マッコイのプロデュースにより75年にリリースされた、6枚目のアルバム。以前にくらべ洗練されたスウィート・ソウル路線から離れサウンドの深みは後退するが、ディスコ風の曲中心に明るさが増し、「Can't Give You Anything (But My Love)」は、ヴァン・マッコイらしいアレンジと、その後スタッフを結成するメンバー達がバックを務めたサウンドは、同年にヒットしたヴァン・マッコイの「The Hustle」と同じサウンドのディスコ・ミュージックである。イギリスではダブル・プラチナを獲得し、日本でもヒットとなった。しかし、本国米国では51位どまりで、他の多くのソウル・コーラス・グループと同様にその後のディスコ・ブームの波を乗り切る事はできなかった。
「Can't Give You Anything (But My Love)」
「I'd Rather Be Hurt By You (Than Be Loved By Somebody Else)」
「Disco Baby」
「Stay」
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