Michael Jackson Got To Be There [CD]
マイケル・ジャクソンの記念すべきソロ・デビュー・アルバム「Got To Be There」は72年にリリースされた。ジャクソン5初のスロー・ナンバーでナンバー・ワンとなった「I'll Be There」のプロデューサー、ハル・デイビスやザ・コーポレーションがプロデュースをし、当時12歳だったマイケル・ジャクソンの変声期を見据えてのアルバムで、ジャクソン5的なキッズ感が全開となるナンバーは「Rockin' Robin」の1曲のみ、アルバム冒頭のビル・ウィザーズのカヴァー「Ain't No Sunshine」を哀愁を込めて歌い上げる早熟性には驚かされる。70年代ソウルの名曲でリオン・ウェアが書き上げ、後にマーヴィン・ゲイも取り上げる「I Wanna Be Where You Are」や、ジャクソン5的なコーラスが印象的なウィリー・ハッチ作の「Girl Don't Take Your Love from Me」や、キャロル・キングの名曲「You've Got a Friend」などを取り上げているセンスは、ニュー・ソウル期らしさを感じられる。子供の要素と大人の要素を両方を兼ね備えた過渡期の作品で、変声期前のマイケル・ジャクソンの早熟さを聴けるアルバム。
「Ain't No Sunshine」
「Girl Don't Take Your Love from Me」
「Got to Be There」
「I Wanna Be Where You Are」
「You've Got a Friend」
おまけで「Ben」同年に公開された映画「ベン」少年とネズミの友情をテーマにした映画の主題歌
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