Linda Lewis Lark [CD]
ジャマイカの血を受け継ぐ英国の女性シンガー・ソングライター、リンダ・ルイスによるセカンド・アルバム「ラーク」は72年にリリースされた。彼女の音楽性はブラックミュージックだけでなくキャロル・キングやジョニ・ミッチェルやローラ・ニーロ等のフォークの影響も受けており、さらにレゲエやジャズなどの影響を受けている楽曲をキュートでチャーミングなハイ・トーン・ヴォイスで歌っている、「Lark(ひばり)」というタイトルは、まさしくピッタリだ。プロデュースは彼女の夫のジム・クリーガンで演奏も彼の人脈の実力派が担当、バックの演奏をシンプルに抑え、彼女の作曲センスを光らせている。時代的にも、ミニー・リパートンやシリータにも、きっと影響を与えているだろう。このアルバムが出た時点では、彼女はまだ21歳で、音楽性といい、歌のうまさといい、オリジナリティといい、彼女の才能は飛び抜けていた。この頃リンダは自分の作品以外でもデヴィッド・ボウイの「アラジンセイン」(1973)といったアルバムにボーカルで参加しており、夫婦揃ってとても多様な音楽ジャンルでの活動を行っていた。残念ながら本国では売れなかったが、日本の熱心なファンがこの名作の人気に火をつけた。初のCD化も日本盤である。
「Spring Song」
「Reach for the Truth」
「Feeling Feeling」
「Little Indians」
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