一風堂 Normal [CD]
一風堂 のファースト・アルバム「Normal」は80年にリリースされた。一風堂は大橋純子&美乃家セントラルステーションを辞めたばかりだった土屋昌巳(Vo,G)をリーダーとして79年に結成されたバンドで、その他のメンバーは藤井章司(Dr)見岳アキラ(Key)平田謙吾(B)の3人で彼らはその頃、尾崎亜美のバックバンド、センセイションに所属していた、特にドラムの藤井章司はCharや金子マリがいた伝説のバンドのスモーキー・メディスンのメンバーだった。人のバックではなく、自分達のロックがやりたいと結成されたバンドだった。ニューウェイブ旋風が日本でも吹き始めた中、山本翔のバックから完全に独立し、赤尾敬文が新しいベーシストとして加入し、ファースト・アルバム「Normal」のレコーディングに入る。パンキッシュなロックを絶妙なポップ感覚で作りあげたサウンドは初期の一風堂ならではのもので、無機質なテイストが全盛の時代にシックスティーズのテイストを取り入れたり、レゲエのリズムを導入したりと、多用なスタイルとなっているが、ポップなトータル性は損なわれず、楽しく聴けるアルバムとなった。この後のアルバムはテクノ色が強くなり、ヨーロッパ寄りになったり、プログレ的になったりと色々変わっていくが、YMOと並ぶ評価を得ていくニュー・ウェイブ・バンドとなっていく、そのポップ・センスの一端が聴けるデビュー・アルバムでした。
「もっとリアルに」
「ブレイク・アウト・ジェネレイション(狂育時代)」
「ブラウン管の告白」
「チャイニーズ・レゲエ」
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