Blondie Parallel Lines [CD]
ガールズ・バンド「スティレットーズ」に所属していたデボラ・ハリーと、バックバンドにいたクリス・シュタインが中心となって結成された「ブロンディ」。ブロンディのサード・アルバム「プラスチックレターズ」は、78年にリリースされた。シングルカットされた「Heart Of Glass」が米国、イギリスなど6か国で1位を記録。ハリーはセックス・シンボルとしても大いに注目されるようになる。ポスト・パンク時代の頂点の一つとして評されるアルバムではあったが、78年6月にプロデューサーのマイク・チャップマンとセッションを始めた時、その輝かしい成功が当然保証されていた訳ではなかった。ブロンディはパンクの枠を超え、すでに世界的に認められていた存在ではあったが、母国アメリカでの成功はまだ手に入れてなかった。マイク・チャップマンはスウィートやスージー・クアトロなどのグラム時代のヒット曲をプロデュースしてきた人物で、パンクのエネルギーを保ちつつ、夢中にさせるポップス性に加え、ディスコを取り入れ異彩を放った「Heart Of Glass」のコケティッシュな魅力も加わり、楽曲の良さを引き立てる事に成功し、アメリカでも彼らの人気を決定づけたアルバムとなった。キング・クリムゾンのギタリスト兼リーダーであるロバート・フリップが参加した「Fade Away And Radiate」も印象的で、デボラ・ハリーの卓越したヴォーカリストとしての引き出しの多さを聴く事が出来る。
「Heart Of Glass」
「Sunday Girl」
「Fade Away And Radiate」
「I'm Gonna Love You Too」
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