William Salter It Is So Beautiful To Be [CD]
ウィリアム・ソルターはニューヨークのハーレム生まれでソルティ・ビルの愛称で呼ばれるベーシストでハービー・マン、ホレス・シルバー、ナンシー・ウィルソンなどのジャズバンドでベースを弾き、その後にハリー・ベラフォンテのバンドに入りラルフ・マクドナルドとウィリアム・イートンと知り合い意気投合した3人はハリー・ベラフォンテのバンドをやめて共に音楽出版社「Antisia(アンティシア)」を設立、しかし当時アフロ・アメリカンのミュージシャンが音楽出版社を立ち上げる事は珍しく、作曲の仕事はほとんど無かったらしい、ラルフがロバータ・フラックのバンドにパーカッションとして参加した事から運が変わってくる「Where Is the Love」が採用され1000万枚を超える大ヒット、3人は一気に忙しくなる。
本作「It Is So Beautiful To Be」は77年にリリースされたウィリアム・ソルター唯一のソロ・アルバムで、全8曲とも作曲はラルフとソルターとトイートンの3人の共作、アレンジはイートンでソルターの素朴で朴訥な歌声を際立たせている、プロデュースも3人が手掛けている。本作もスタッフのスティーヴ・ガット、エリック・ゲイル、リチャード・ティーのリズム・セクションを始めニューヨークのスタジオ・ミュージシャンのファースト・コールの演奏でのソルターの都会的だが心が和む歌声がマッチした素晴らしい3人の共作の楽曲から、個人的に好きな3曲を選んでみました。
「Lena」
「You 」
「It Is So Beautiful To Be」
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