有賀啓雄 SHERBET [CD]
有賀啓雄の87年にリリースされたファースト・アルバム、雨をテーマにした曲が多くロマンティックな作品が多いアルバムでもある。有賀啓雄は数々の著名なミュージシャンの作品やライブに参加する国内屈指の実力派ベーシスト、またベーシストとしてだけでなく、作編曲家やプロデューサーとしてもその才能を発揮している。80年代や90年代の邦楽作品のクレジットを見るとかなりの頻度で参加しているのがわかる。彼の才能を高く評価していた山下達郎のバックアップもあり実現したデビュー作でもある、一人でありとあらゆる楽器をこなしマルチな才能とポップ・センスは、同時期の山下達郎の作品と同じ様なテイストで作られていのも面白い、また彼のスタジオ・ミュージシャンで培った緻密なアレンジと演奏力と、ナイアガラばりのエコー・サウンドで上質でロマンティックなポップスを楽しめるアルバムとなっている。
「雨色の僕と君」有賀は自らの音楽性を「エレクトリック・フォーク」と呼んでいたようだが、この曲ではそれがよく現れている。無駄がなくエコーがかけられた、柔らかいサウンドとメロディーが心地良い。
「さよなら入り缶ジュース」ウォール・オブ・サウンドで大滝詠一の影響を感じる。
「風の横・横」ベーシストらしく、ベース・ラインが重厚であるが、爽やかなポップナンバー。
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