佐藤博 Awakening [CD]
82年にリリースされた佐藤博の通算4枚目となるアルバム「アウェイクニング(覚醒)」関西のブルース・シーン出身の泥臭さはここには見当たらない。鈴木茂&ハックルバックやティンパン・アレイを経て、単身渡米し、ロジャー・リンが発明したリンドラムLINN LM-1に出合う、この機材はそれまでのリズムマシンと違い、PCM音源のサンプリングしたドラムの音色を使って自らリズムパターンをプログラミングによって作れる機材であり、佐藤はハービー・ハンコックのアルバム「Mr. Hands」で聴いてぶったまげ、これを使えば自らが思い浮かぶドラミングをプログラミングによって日本でもアルバムが作れるとなり、ギャラの代わりにLM-1買ってくださいと無理やりお願いして、作ったのが「アウェイクニング(覚醒)」だからこの作品にはドラマーが一切参加していない。カナダ出身の女性シンガー、ウェンディ・マシューズのヴォーカルをフィーチャーし、自身のヴォーカルと上手くブレンドし、渡米によってさらに洗練されたポップ感覚を極め、コンテンポラリーな打ち込みの先駆けとなったアルバムである。
「It Isn't Easy」オリエンタルな感性を上手く取り入れた、センス溢れる曲。
「Blue And Moody Music」浮遊感のある佐藤博らしい曲、リリカルなピアノも良い。
「Say Goodbye」信頼関係のある山下達郎がギターで参加、山下達郎もこの打ち込みの作品に刺激を受けたはず。
今日のラインナップの中では「Say Goodbye」が好みです。
このくらいのテンポの曲が私にとっての癒しなのかもしれません
(^-^;
by marimo (2021-06-14 20:43)
marimoさん
「Say Goodbye」が癒しのテンポですか、良かったです。
82年に打ち込みでこんなにも癒されるアルバムを作れる
佐藤博の才能はこの時代でも世界的にもトップクラス
だったと思います。
by ameneko (2021-06-14 23:43)