渡辺直樹 She [CD]
キャンディーズのバック・バンド、MMP、スペクトラム、AB'S などのグループを経て、歌える強力なベーシストの渡辺直樹。85年AB'Sを脱退し87年に渡辺直樹が発表したファースト・ソロ・アルバム「She」。得意のスラップ・ベースに加え、一人多重録音を多用してハモった彼のハイ・トーン・ヴォーカルを印象付ける曲もあり、ベースよりもヴォーカルに力を入れているアルバムである、作詞を元AB'Sの安藤芳彦に任せ、全ての作曲と編曲を渡辺自身が行った。角松敏生のバンドでも活躍した浅野祥之 (g)、江口信夫 (ds)も参加。さらに元AB'Sの松下 誠 (g)も参加。このアルバムを聴くと、渡辺直樹がオリジナルのAB'Sの良さをを最も良い形で継承している。前にも紹介した、セカンド・アルバム「Star Child」でも安藤芳彦の作詞、全ての作曲と編曲を渡辺自身の形を変えず、基本的な路線的は変わらないが、さらにレベルアップし美しいハイ・トーン・ヴォーカルを活かせた完全にヴォーカリストのアルバムとなっているのも付け加えたい。
「弱気な悪女」冒頭のフレットレス・ベースからの力強いベースのリフから始まる軽快なブラジリアン・リズムのナンバー。
「SUSPICION」得意のジャズ・ファンク・スタイルで色々なスタイルのベースを聴かしてくれる、一人多重録音のコーラスもあり凝ったアレンジである。
「ベランダのカリブ」渡辺直樹のヴォーカルが一番良くわかるアーバン・メロウなナンバー。
おまけでSPECTRUM の「あがき」これを当時聴いた時にスペクトラムのやりたい事はこんな感じなのかなと、渡辺直樹のベースも奥恵一のローズ・ピアノのソロも新田一郎のトランペットのソロも皆さん上手いです。
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