Monty Alexander - Herb Ellis - Ray Brown Triple Scoop [CD]
このアルバム「トリプル・スクープ」はレイ・ブラウン、ハーブ・エリス、モンティ・アレキサンダーの3人がトリオを組み、「トリプル・トリート」(82年)「トリプル・トリートⅡ」(87年)「トリプル・トリートⅢ」(87年)の3枚のアルバムを全部あわせて2枚組した物です。
モンティ・アレキサンダーはジャマイカ出身でカリプソやレゲエに親しんで育つも、ピアノ・スタイル形成の時にオスカー・ピターソンから絶大な影響うけたピアニスト。大ベテランのハーブ・エリスはチャーリー・クリスチャン直径のダイナミズムに白人特有のブルース・フィーリングが加わるサウンドが魅力のギタリスト。同じく大ベテランのレイ・ブラウンはディジー・ガレスピー、ソニー・ロリンズ、ビル・エバンスとの共演などや、オスカー・ピーターソン・トリオでの活躍した、スーパー・ベーシスト、このアルバムでももうこれ以上なないバランス感覚でステディで洒落たバッキングとソロを繰り広げている。トリプル・トリート名義での3作品は、ナット・キング・コールからオスカー・ピーターソンの流れを汲むドラムレスのコンセプトを最大限に引き出し、彼らのアイデアを活かした思いもよらぬアレンジで聴かせ、ドラマーがいないことを忘れさせるスイング感覚やスピード感は、西海岸のジャズ・クラブを拠点に顔を合わせるたびにセッションを興じてアンサンブルに磨きをかけたたまもので、肩ひじ張らないコンボ・ジャズの魅力、あるいはドラムレス・トリオが漂わせる大人の音楽と言っていい落ち着きは、トリプル・トリートのセールス・ポイントとなっている。もう一つの焦点はゲストで参加したベテラン・バイオリン奏者ジョン・フリーゴの優雅な雰囲気を演出しているのを最後に加えなくてはならない。
「When Lights Are Low」
「(Meet The) Flintstones」
「Sweet Lady 」
「Small Fry」
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