David T. Walker Press On [CD]
デヴィッドT.ウォーカーは16歳からギターを初め、グラントン・グリーンやケニー・バレルを研究し、20歳でニューヨークに出るとジェームス・ブラウンらと仕事をし、リトル・リチャードのバンドを手伝った時はジミ・ヘンドリックスが一緒だった。60年代半ばになるとモータウンの目に止まり、スティーヴィー・ワンダーをはじめ黄金期のアーティストを軒並みサポートする。73年にリリースされたOdeレーベルからの第2弾であり、デヴィッド・Tウォーカーの通算5枚目となるアルバム「Press On」は彼のアルバムの中でもファンにこれぞ名盤と言われ、ファンキーなギター、彼独特のメローなフレーズなど聞くべきところはすべて揃っている。セッション・マンとして脂が乗り、まさに絶頂期の頃で、クルセイダース、クインシー・ジョーンズ、マリーナ・ショウ、ニック・デカロ、ボズ・キャッグスなど彼のスタジオ・ワークスの代表作がうまれている。全10曲中9曲がカヴァーではあるが、デヴィッド・Tウォーカーの主張をしっかり感じ取れる。唯一の書き下ろした「Press On」では珍しくヴォーカルを披露している。ハービー・メイソン(ds)、チャールズ・ラーキー(b)、ボビー・ホール(perc)、そしてジョー・サンプル(key)といったメンバーは、72年から74年までに数多く一緒にセッションをプレイした仲間であることもポイントで、一体感のある素晴らしいグルーブを出して、デヴィッドT.ウォーカーの歌っているようなメロウで愛の溢れる感受性のあるギター・プレイをサポートしている。
「Press On」作曲:David T. Walker
「Superstition」作曲:Stevie Wonder
「Brother, 作曲:Carole King
「If You Let Me」作曲:Frank Wilson
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