Billy Preston The Kids And Me [CD]
ビリー・プレストンは60年代前半からリーダー作を出し、サム・クックやレイ・チャールズのバッキングをしたり、スライ&ザ・ファミリー・ストーンとも交流をしスタイルに磨きをかけ、ビートルズの「Let It Be」と「Abbey Road」に参加し、ビリー・プレストンらしいゴスペルとニューオリンズの要素が混ざったキーボード・プレイで、ビートルズのシングルにクレジットされたこともあり「5人目のビートルズ」と言われ、その後アップル・レコードから2枚のソロ・アルバムを出し、ソロ・シンガーとしても頭角を現します。さらに70年代前半にはザ・ローリング・ストーンズのアルバル作りに参加しサウンドを牛耳ってもいました。マルチな才能を持つミュージシャンでキーボーディスト・シンガー・俳優であるビリー・プレストンの表現が円熟していた74年にリリースした「The Kids And Me」は4作目ののスタジオ・アルバムであり彼の代表作、ゴスペル感覚を持ち独創的なポップ感覚は作曲、メロディ、サウンド、歌声、どれも彼らしく鮮やかに表現されていました。「Nothing From Nothing」は全米1位となり、ファンキーなインスト「Struttin'」は当時バンドにいたブラザース・ジョンソンとの共作、今やスタンダードの美しいバラード「You Are So Beautiful」はビリー・プレストンとブルース・フィッシャーの共作ですが、ザ・ビーチ・ボーイズのデニス・ウィルソンもソングライティングに協力したといわれておりウィルソンは長年にわたり、この曲をザ・ビーチ・ボーイズのライヴで歌っていました。この後すぐにジョー・コッカーがカヴァーし大ヒットさせています。さらにイーグルス加入前のジョー・ウォルシュもスライドギターで参加しています。
「Tell Me You Need My Loving」
「Nothing From Nothing」
「Struttin'」
「You Are So Beautiful」
ナシングフロムナシングを非常に懐かしく拝聴しました。
ありがとうございます。
ビリープレストンについては同曲がヒットしたころ湯川れい子
さんが全米トップ40で同じアフリカンのバリーホワイトと並んで強力にプッシュしていました。
そんな今から50年近くも前のことを音楽は瞬時に蘇らせてくれる
ので不思議な力を持っているなあと今更ながら感心しました。
by NO14Ruggerman (2022-11-17 00:48)
NO14Ruggermanさん
湯川れい子さんが強力にプッシュしていたのですか知りませんでした。バリー・ホワイトも懐かしい「Can't Get Enough」がラジオから流れて来たのを思い出しました。
大学生の時に音楽を聴くとその時の情景を思い出すのはという講義を偶然受けたのを思い出しました。40年以上前なので大部分を忘れてしまったのですが、その時はなるほどと思ったんですけどね。
by ameneko (2022-11-17 21:59)