Bob Dorough Just About Everything [CD]
金子晴美の初リーダー・アルバムをプロデュースして、当時話題をまいた弾き語りの名手、ボブ・ドローのアルバム「Just About Everything」は66年にリリースされた、幻の名盤と言われている。56年にリリースされ、ドローによって歌詞が追加されたチャーリーパーカーの「ヤードバードスイート」のバージョンをマイルス・デイヴィスが気に入り、その後に62年のマイルス・デイヴィス「ソーサラー」で2曲を歌った事で有名になり、マイルス・デイヴィスの作品でボーカルパフォーマンスを行った数少ないミュージシャンの一人となった。63年には作詞を担当した「カミン・ホーム・ベイビー」がグラミー賞2部門にノミネート。73~85年にはアメリカの国民的子供番組『スクールハウス・ロック』で音楽を担当し楽曲を提供、「スリー・イズ・ア・マジック・ナンバー」で一世を風靡した。八面六臂の活躍を続け、ダイアナ・クラールやジェイミー・カラム等の後進からも敬愛を集めている。抜群のスウィング感の持ち主であると同時に、稀代のユーモリストとしても知られる。
「Better than anything」
「Don't think twice, it's all right」
「Baby you should know it」
「'Tis Autumn」
おまけでボブ・ドローの映像「Devil May Care」
演奏しながら自然にこぼれ出てくるようなボブ・ドローの歌い方は、うまく言葉にできないけど、惹きつけられる味わいのある歌声です。“’Tis Autumn”は、Nat King Coleと、Ella Fitzgerald、 Rosemary Clooneyもあわせて聴いてみたのですが、あらためて良い曲・詩だな〜と思いました。他と比べてボブ・ドローは歌詞にだいぶアドリブが入っているせいか、人間味が滲み出ている感じが魅力的ですね。
by バク・ハリー (2023-06-09 15:41)
バク・ハリーさん
金子晴美のファースト・アルバム「アイ・ラヴ・ニューヨーク」でボブ・ドローの歌を聴いてから、ファンになっちゃったんですが、ちょうどその頃にこのアルバムが再発されて、その頃はよく聴いていました。ボブ・ディランが63年にリリースした「Don't Think Twice, It's All Right」のカヴァーのアレンジも最初はビックリしましたが、ボブ・ドローらしくてそのスウィング感も好きでした。この感じをマイルス・デイヴィスも気に入ったんじゃないかと思います。
by ameneko (2023-06-10 20:46)