Stevie Wonder Fulfillingness [CD]
前作『Innervisions』をリリースして間もなく、交通事故に一時的ではあるけれど味覚と嗅覚を失い、そのせいもあったのか、心境的に転機が訪れることになる。革新的なサウンド作りに躍起になっていた前作までと比べ、達観した静かなサウンドで満たされている。のちのStevieサウンドの特徴である、大らかで壮大で緩やかなバラード・ナンバーが顕著になった、アップテンポ・ナンバーが少ない分、派手さも少ないけど、時代の流れに揺らぐことのないスタンダード・ナンバーを創り上げている。それでもスティーヴィー・ワンダーとして初のビルボード・ポップチャートで1位をとったスタジオ録音盤となった。アルバムはエリック・クラプトンの『461 Ocean Boulevard』に代わり2週連続1位を獲得している。
「Bird Of Beauty」デニース・ウィリアムスのコーラスが良い、スタンダードの名曲になっている。
「It Ain't No Use」個人的に大好きな曲、デニース・ウィリアムスとミニー・リパートンのコーラスが光る。
リズムの刻み方が独特というか・・・
若い頃のスティービーワンダーのような歌声ですね。
ain't no~ は日本語ではあまり使われない系ですが
この英語表現が好きです。
by marimo (2021-01-14 20:25)
marimoさん
74年のスティービー・ワンダー24歳の時のアルバムです。
交通事故に一時的ではあるけれど味覚と嗅覚を失い、音楽だけになり、独創的なメロディ・ライン、ハーモニー、アレンジ、歌唱法などあらゆる面で高度で複雑に発展させていく頃です。
ain't no~は黒人のソウル系で使われている気がします。
by ameneko (2021-01-14 21:39)