Daryl Hall & John Oates Bigger Than Both of Us [CD]
フィラデルフィア出身で、ちょっと前に紹介したMFSBのシグマ・サウンド・スタジオでスタッフとしてデビュー前に働いていたほどソウル・ミュージックのファンであったホール&オーツ、白人のデュオでありながその音楽のルーツは完全にソウルであった。72年にデビューし、アフリ・マーディンやトッド・ラングレンのプロデュースより良質な作品をリリースするが大きなヒットに恵まれず、75年にRCAに移籍、バラードの名曲「Sara Smail」がヒット、76年にリリースした「Bigger Than Both of Us」のアルバムから「Rich Girl 」が初の全米ナンバー・ワン・ヒットとなりホール&オーツのキャリアにとっても重要な作品となった。ポップなメロディーとロックのダイナリズムとソウルのグルーブ感をミックスさせ、ソウルではなくロック色を軸とした事で、80年代の大活躍に繋がる時代の最先端のサウンドにここから本格化し始めるアルバムである。
「Back Together Again」歌詞・曲調から彼らが尊敬するソウル・ミュージシャン、カーティス・メイフィールドを連想させる。
「Rich Girl 」初の全米ナンバー・ワン・ヒット。
「Falling」シンセサイザーを活かした当時としては実験的な曲。
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