Phoebe Snow Never Letting Go [CD]
彼女の歌声は、うなるようなブルース調の低音から4オクターブ以上の音域を持っていると表現されたフィービ・スノウ、74年にフォーク・ブルースとジャズを融合させたユニークなデビューアルバム「Phoebe Snow」はアメリカ国内で100万枚以上を売り上げシングル「Poetry Man」がビルボードホット100のトップ5シングルにランクインした。75年のヒットシングル「Gone at Last」で共演したポール・サイモンや、ジャクソン・ブラウンとのツアーに同行して前座を務め、ポール・サイモンのヒット曲「恋人と別れる50の方法」には、ヴァレリー・シンプソン、パティ・オースティンとともにバッキング・ボーカルとして参加した。「Never Letting Go」は77年リリースの4枚目のアルバム、前作では西海岸の腕利きミュージシャンが大挙して参加、今回はニューヨークのスタッフのメンバーをはじめラルフ・マクドナルド、マイケル・ブレッカー、ウィル・リー 、ボブ・ジェームス 、ヒュー・マクラッケン 、パティ・オースティン などが参加、彼女の歌声に合わせた温かみのあるシンプルな演奏で彼女を支えている。この後に重い障害を持つ娘の育児の負担により、音楽活動に力が入らなくなり、この娘の養育が事実上、スノウを音楽業界での輝かしいキャリアから遠ざけることとなった。 92年には前にも紹介したドナルド・フェイゲンの「ニューヨークロック&ソウルレビュー」ツアーに同行し、同バンドのニューヨーク・ビーコンシアターで録音されたライブ・アルバムにも登場した。
「Never Letting Go」カール・デイヴィス、ユージーン・レコード、ウィリアム・サンダース、ジェラルド・シムスの共作のカヴァー。
「Something So Right」ポール・サイモンのカヴァー。ポール・サイモンとクインシー・ジョーンズの共作。
「Never Letting Go」スティーヴン・ビショップのカヴァー。
「We're Children」フィービ・スノウによる作詞作曲 。
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