Terry Huff And Special Delivery The Lonely One [CD]
スウィート・ソウル史上最高傑作にあげる人もいるテリー・ハフ&スペシャル・デリバリーの「The Lonely One」は76年にリリースされた。18人兄弟の9番目として生まれたテリー・ハフは、10代の頃から音楽に溢れた生活をしていたようで、3歳年上の兄のアンディ&ザ・マーグロウズのメンバーとして活動。このグループは地元で人気があったものの、兄弟達と仲違いし、すぐに解散しその後、何故か警察官になり、異例の若さで出世したという。26歳の時に警察を辞め、再び音楽の世界に戻ることを決意する。こうして結成されたのがテリー・ハフ&スペシャル・デリバリーであり、彼らが唯一残したアルバムが「The Lonely One」で、ワシントンDCの名門グループ、ユニフィックスのアル・ジョンソンのプロデュースもあり制作された。バン・マッコイのお墨付きを得てヒットさせたのが「I Destroyed Your Love (Part 1)」であるが、彼らはその後分裂していしまい、あまり知られないアルバムとなったが、テリー・ハフの包み込むマイルドな裏声の完成度の高いハートブレイク感は、捨てがたいスウィート・ソウルである。
「The Lonely One」
「Why Doesn't Love Last」
「Just Not Enough Love」
「 I Destroyed Your Love (Part 1 & 2)」