Lee Ritenour Rit [CD]
「リット」はギタリスト、リー・リトナーが81年に発表したスタジオ・アルバムで、本格的にヴォーカルをフューチャーしたアルバムでした。リー・リトナーはソロ・アルバムでまだ無名だったビル・チャンプリン(その後シカゴに入りヒット曲を出します)をフューチャーしたり、セッション・ギタリストとしても幾つもの歌ものにも参加し、歌ものにも挑戦していたのですが、このアルバムでは全10曲中、前半の4曲をチョット前に紹介したエリッグ・タッグのヴォーカルをフューチャーし、リー・リトナーにとって本格的に歌もののプロデューサーであることを意識する作品となった。サウンド的にもギタリストとして歌ものでも、リー・リトナーのギターはバックでしっかり鳴っていて存在感を出しているのは一流のギタリストであることを証明している。「リット」はリー・リトナーの作品の中でも特に商業的成功を収め、この後も2枚の歌もののアルバムを発表している。リー・リトナーはギタリストだけの評価だけでなく、同時に優秀な作曲・編曲家であり、かつ才能溢れるプロデューサーとしての進化の作品となった、言い換えればそれだけ多才で器用なクリエイターである事を証明した作品だった。
スライ&ザ・ファミリー・ストーンの「(You Caught Me)Smilin'」のカヴァーは意外性があって面白かった。
「Mr Briefcase」
「(JustTell) Me Pretty Lies」
「Is It You」
「No Sympathy」
「(You Caught Me)Smilin'」